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アリアス・サカユ見聞録  作者: アリアス・サカユ
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第十壱話 道ばたで拾った雑誌


 ”あの有名な料理人チャン・シュリが、実は料理ができなかったひと”と言う、


 雑誌記事を見た。


 ゴシップなのかよぎって眉間を寄せてしまったが、


 よくよく読んでみると


 「最近の有名になってきたひとの半生」みたな枠だ。


 とても努力をして早めの『のれんわけ』、


 その若さと美貌と技術面で話題になっているらしかった。



 チャン・シュリについての特集・・・。


 古い雑誌だと思ったが、100年ほど前のものだ。


 今はうわさに、122歳だと聞く。


 まだまだなかなか気になるひとだ。

   



 セクシャルについて

 ―――――――――――


 どういう風に『性を営む』のか、ちょくちょく聞かれる。


 額の角が刺さるんじゃないかとか、言われる。


 詳しいことは言わないが、額の角が、刺さらないように、気をつけている。


「安心した、書いておいてくれ」って、


 あの通りすがりのじじぃ誰なんだ?


 よくは分からないが一応、書いておこう。


 抱いたのが娘とか孫じゃないことを願うばかりだ。

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