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※謎の特殊工作員「アドバンサー」メンバーについて解説!



【CONFIDENTIAL】


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◇概要「諜報潜入官アドバンサー」とは


 異能士協会や各勢力に潜伏する、ORIGIN社直属の非公開特別前進任務・通称「ADVANCE」を担うスパイ・工作員。境界内世界インナーワールドの政治・経済及びその他秘密情報の収集・情報工作、並びに地球規模の影人対策を任務としている。

 その存在は公には記録されておらず、異能士協会や主要国家の監視機構にすら、その詳細は秘匿されている。


「前進し、情報を集め、影を駆逐せよ」


 それがアドバンサーのスローガン。

 その全貌は未だ霧の中にあり、目的も計画も、すべてが不可視のまま進行している。


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◇活動原則


 ・基本任務:「境界内人類(因子体インナー)の監視と淘汰」および「影人種シャドウズ殲滅」

 ・補助任務:オリジン社上層部による直接指令(極めて稀)

 ・特記事項:独立行動・指揮系統の逸脱を許可された「特別行動権限」保有


 各アドバンサーはそれぞれコンダクター(アドバンサーを遠隔で支援・指揮する管制官)と同調装置「チューニレイダー」で秘匿連絡を取り、その補佐を受け活動するが、それぞれが"個"として行動し、"集団"としての枠を持たない。

 そのため、互いの正体や目的を知る者はほぼ存在せず「裏切りも忠誠も曖昧な、灰色の戦場」に立たされている。


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【派遣隊員|MEMBER】


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 #第零派遣|セシリア・F・ホワイト

 コードネーム:「46(フォー・シックス)


 二つ名「蒼蝶モルフォ」。英国王室直属の第四王女にして、国際異能士協会・現会長。

 異能界の"シンボル"として超有名な女性異能士。

 その華々しい経歴の裏側で、「最初から境界内に潜んでいた工作員」として動き続けるゼロ番目のアドバンサー。


 ・特級異能者『46(フォー・シックス)

 ・異能:『衣(英名:キルライト)』

 ・戦績:単独で世界最多の影人討伐数を誇る


 「有名すぎて誰もスパイだなんて思わない」―――それは最も巧妙な"盲点"である。


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 #第一派遣|名瀬 杏子(故)

 コードネーム:「CLASSIFIED」


 かつて存在した初代アドバンサーにして、統也の実姉。

 恐るべき突破力と分析能力を誇り、アドバンサーの原型を作り出した伝説の工作員。

 だが、彼女には多くの矛盾と隠蔽が存在する。

 統也や紅葉と同じく「インナー殲滅」ではなく、「自然影人化の原因解明と対策」に取り組んでいた(いわゆる統也側だった)が、シベリアの"ある光景"を見て思想を「インナー殲滅」に変えてしまった。

 また、起源や影人の情報について統也よりも詳しく知っていたが、死亡したため真相は闇の中である。


 ・S級異能士『碧い閃光』/御三家・名瀬家旧当主

 ・(影人密集地帯含む)ダークテリトリー単独突破


 彼女がシベリアで何を見たのか。その答えは、未だ謎に包まれている。


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 #第二派遣|ロバート・メイソン

 コードネーム:「CLASSIFIED」


 名前以外未登場の男性。

 アメリカ陸軍少佐として『USA対エネミー組織』に潜入中で、異能は不明。


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 #第三派遣刘 雨萱リュウ・ユーシェン

 コードネーム:「CLASSIFIED」


 未登場の女性。中国認可のS級異能士。異能不明。


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 #第四派遣|三宮 拓真(現在:三宮鎌足)

 コードネーム:「藤原」


 「識」の起源を冠する平安時代の異能者。三宮一族の祖。

 権能『絡繰り(モードレス)』によって、三宮家当主/S級異能士の三宮拓真を乗っ取った、現在の境界内敵勢のフィクサー的存在。


 乗っ取られる以前の拓真は、慎重派で硬派なイメージながら信念を貫く優男。

「インナーを滅ぼす」か「影人を駆逐する」か――その方針を定めるため、慎重に情報を集めていた。

 雷電鈴音という特異な存在に目を付けて嗅ぎまわり、影人の解明のために起源の使徒を集めようと動き、さらに森嶋(みこと)の捕獲を狙ったりもしていたが、当時の思想は比較的穏健だったと言える。

 だが、鎌足となってからは一転する。

 大輝をなりふり構わず追い回し、誘拐、暴行、殺害、さらには大規模な反乱に至るまで、行動はむしろ過激化していった。

 白夜雹理の態度や、彼が抵抗なく鎌足の指示に従っている様子を見るに、どうやら拓真を鎌足に替えるのは、渉側の計画であり、既定路線だった模様。

 

 鎌足は、計略に長けた狡猾で非情な男。探究心を満たすためなら手段を選ばず、犠牲も意に介さない。

 伏見風玲としての悪行は「史上最悪の異能者」として語り継がれ、翠蘭からも「全ての元凶」と憎まれている。

 その権謀術数と即応力は、作中でも屈指のレベルにある。


 ・所有術式:①穿光「苺糸」②重力制御「正転」③霜「龍極」④幻夢術式「妖夢」

 ・正体:かつての拓真は既に存在せず、鎌足と名乗る人物がその肉体を操っている

 ・活動:誘拐、殺害、離反工作、組織転覆工作等


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 #第五派遣|白夜 雹理

 コードネーム:「ヘイルブラッド」


 伏見旬の同期。かつて中央異能士学校理事長として境界内の異能者が持つ能力水準を調べたりしていた諜報員。白夜家旧当主であり、雪華の父。

 現在は大犯罪者/指名手配犯として境界内に広まり、。

 「インナーを滅ぼすこと」を何よりも優先して考えている極悪非道な人物で、渉や鎌足と組んで名瀬統也排除などに尽力している。


 ・異能:「霜(血極)」──血液を結晶化・強化する血中支配術式

 ・評価:極度のインナーヘイト、抹殺主義者


 「人間をやめた諜報員」―――冷酷無比な殺戮者。


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 #第六派遣刘 鈴風リュウ・リンフォン

 コードネーム:「フェイスレス」


 未登場の女性。[仮面投影マスカレード]よりも変装技術の高い変身術式を持つ。

 元は「刘・雨萱リュウ・ユーシェン」のコンダクターだったが……。


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 #第七派遣|二条 紅葉

 コードネーム:「32(スリートゥー)


 二条家の才媛で、統也の担任・和葉の姉。

 飄々とした性格で、一見何を考えているか分からない人物。

 そんな彼女は雹理や鎌足とは異なり「人類の虐殺は認めない」見解であり、アドバンサーの最大の目標「この世から影人を消し去ること」――その手っ取り早い手段「境界内人類の皆殺し」を見送っている根は優しい女性。

 唯一地球を破壊できる特級異能攻撃を持っているにも関わらず、境界内を滅ぼしていないことからもこの優しさは垣間見える。

 「でもそれだと意味ない。少なくとも私はそう考えている。できる君が、実行しないということは、君も同類だろ? だから影人を調査している」と統也に語り、共に「皆殺しではない、別の、影人を抹消する方法」を模索している頼もしい味方。

 ――のはずが、最近不穏が……。


 ・特級異能者『32(スリートゥー)

 ・S級異能士「歪みの魔女(メイプルストレーガ)

 ・異能:『歪曲』の術式「超新星スーパーノヴァ

 ・表の顔:矛星の総隊長/統也の直属上司


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 #第八派遣|ユウキ・ミカエラ

 コードネーム:「CLASSIFIED」


 名前以外未登場の男性。

 オリジン社が投資している子会社・オリジンモデリングスのエージェントで、厳密にはオリジン軍部特務官ではないがアメリカからアドバンサーとして派遣された。


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 #第九派遣|ジェームズ・アッシャー

 コードネーム:「CLASSIFIED」


 名前以外未登場の男性。

 アメリカ陸軍の少尉として『USA対エネミー組織』に潜入中で、異能は不明。


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 #第十派遣|■■■■

 コードネーム:「UNKNOWN」


 その存在自体が記録されておらず、

 ORIGIN社の社長「---」と裏で繋がっている名瀬渉&カオスでさえ、その正体を知らない謎の人物。


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 #第十一派遣|名瀬 統也

 コードネーム:「ダブルゼロ」


 主人公。オリジン軍部特務官として境界内に派遣された、本人曰く「ある意味二重スパイ」(オリジン社に潜入し、アドバンサーとなって、さらに境界内に潜入しているため)。

 伏見旬の独断により、諜報の枠を超えて送り込まれた「最後の切り札」。

 だが、その力はあまりに大きく、もはやアドバンサーですら制御できない"ジョーカー"とされる圧倒的存在。

 インナーの皆殺しも差別も、性に合わないとし、影人の謎解明のため境界内の地位を密かに築いてゆく。

 しかしそんな中、インナーである森嶋命、霞流理緒の二名を目の前で喪失し、その痛ましい経験が、以後の行動原理の根幹を成すこととなった。

 このような惨劇を二度と繰り返さぬよう、彼は強い決意を胸に、影人、異能、そして起源と呼ばれる現象の根幹的な構造を解明することに全力を注ぐ。

 最終的には、それらの概念そのものを地球上から排除することを目的としており、その志は彼にとって「何よりも大切な存在」である三人の女性に対して立てた誓いに基づいている。


 ・特級異能者『00(ダブルゼロ)

 ・異能:『檻』(蒼次元)

 ・権能:『再構築』

 ・起源の頂点にして原点に君臨する「蒼の王」。


 "彼が脅威となった場合"を想定した暗殺オペレーションが、既に動き出している―――。


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【関係者|PERSON CONCERNED】(※微ネタバレあり)


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 ・オリジン社最大級スポンサー/オリジン社副社長|シャルロット・セリーヌ

 ・オリジン社研究員|白夜雪子(味方スパイ)

 ・オリジン社警備隊/執行人|雷電凛(味方スパイ)

 ・オリジン軍特設異能大隊大佐|伏見旬(味方スパイ)

 ・元オリジン社研究員|柳沢邦光(辞職)

 ・オリジン軍特務官/統也の元コンダクター|天霧茜(味方スパイ)

 ・オリジン軍特務官/紅葉のコンダクター|二ノ宮呉羽

 ・オリジン軍特務官/杏子の元コンダクター|七瀬国見(敵スパイ)

 ・オリジン社社長ボスと繋がる黒幕的人物|名瀬渉

 ・名瀬渉と契約した九神|カオス≒ディアナ・ホワイト


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【会社概要|ORIGIN社】(※微ネタバレあり)


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 薬品・精密機械・エネルギー開発など多岐にわたる部門を持つ国際的ガリバー企業。

 表向きただの大手企業と装うことで、裏での兵器開発や高度技術開発を容易にし、これを大きな資金源として表裏の両マーケットを掌握する形式で企業活動を続け、巨大な多国籍企業に発展した。シャルロットの「βポリシー宣言」や渉が水面下で手引きしたシンジケーションも深く関与している。

 政界や軍部にも太いパイプを持ち、法規の改正、他社や政財界へのスパイ活動なども手掛ける(アドバンサーもこれの一種)。


 『人という種の起源を呼び覚ます』『未来の地図はここに』というモットーを元に、「ハイテクな医薬品や健康食品、日用雑貨品に至るまで人々の生活を彩るため様々な商品を展開すると同時に、人々の生活改善に向けた最高の事業を展開しています」としている。

 また、人種や地域(一部を著しく除く)を問わない幅広い採用と活動を営んでおり、表面上「オリジン社は百年進んだテクノロジーを持つ製品を、民間人に分け隔てなく届けます」と掲げている。


 採用と活動については第三者への口外が一切禁じられており、家族や友人などにも、一切の例外は認められない。業務上知り得た秘密情報についても一切の口外を禁じられている。



 そして何より、この会社は―――。



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