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命の場合【1】



  *


 12月12日がオレの誕生日。その日は里緒。

 12月24日のクリスマスイブ。その日は(みこと)

 いつの間にか里緒と(みこと)が話し合ってそう決めたらしい。

 オレは両日予定がなかったのでそれを受諾した。 


  *


 去年の12月23日。LIMEにて。


 玲奈 16:01「じゃあ私、その派遣討伐依頼で四日間家に戻らないから。その間ミコトの護衛よろしく」



「はぁ……。オレを伏見家の部下だとでも思ってるのか。容赦なくこき使いやがって」



 まあ、(みこと)と四日間一緒にれると思えば、悪くないか。



  *



 去年の12月24日。22時32分。

 真っ暗な空に、さすがの北海道と言わざるを得ないほどの積雪。そして緩やかに降り落ちる雪。

 積もった雪は数え切れないライトの輝きによって反射される。

 デートの締めくくりとして、オレと(みこと)は二人で「大通公園」のイルミネーションを見て回っている最中だった。

 ホワイトイルミネーション。札幌の街が幻想的な色彩に彩られ、冬のワンダーランドとなる人気のイルミネーションイベントだ。


「北海道の雪も、これで四年目か~」


 (みこと)は整ったスタイルに合う純白のロングコートを纏い、黒い手袋と赤いマフラーを付けていた。

 そんな(みこと)は白い息を吐き、楽しそうにはしゃいでいた。


 “これで四年目”

 つまりかつては別の地域に住んでいたということ。「青の境界」内に逃げ込む前。


「青の境界ができる前の個人情報を深掘りするのはタブーだと分かっているが、(みこと)の出身地はどこなんだ?」

「私? 東京だよ。統也は?」

「オレも東京だ」

「え、じゃあもっと昔に統也と出会えてもおかしくなかったんだね……って、あれ……」


 直後彼女の可愛い顔が歪む。何かの痛みに耐えるかのように。

 どこから来る痛みに耐えていたのかは分かりやすかった。


「痛っ……!」


 (みこと)はこめかみを右手で押さえる。つまり痛みの源は頭。脳。


「大丈夫か、(みこと)


 彼女の背をさする。


「うん……凄い頭痛が……今!」


 オレ自身、症候学には詳しくないがこの頭痛症状と兆候。激痛の突発度……「変調頭痛」か。


 青の境界ができてから一斉に増加した頭痛症候群の一種で、恐ろしいのはインナーワールドの人類漏れなく全員がそれに襲われたこと。

 発生する原理などの医学的解明は進んでおらず、頭痛のきっかけは「過去の想起」とだけ判明している。


 しかも2018年以前の記憶を遡ろうとするとそれは例外なく頭痛となって襲ってきた。

 それが「変調頭痛」()()()


 現代医学のスペシャリスト達は口を揃えて言った。


―――「おそらくこの頭痛の原因は、巨大なバリア(青の境界)により半球形に囲まれ、自然環境を正す無数のシステム指数が崩れたことで、人間の持つ外部感知機能が変調を起こしていることだ」と。


 さらにこんな事も言った。


―――「それに加え、影人という正体不明の怪物に襲われた悲劇、血塗られたそのトラウマから生じる恐怖イメージが脳に多大なストレスを与え、2018年以前の記憶想起が引き金で、頭痛を催す」と。


 以後インナーワールドでは、2018年以前―――すなわち約四年以上前の出来事、住んでいた地域やそこでの経験などを想起しないよう、暗黙のルールを作った。

 それが「青の境界ができる前の個人情報、事情を訊くな」というもの。

 世界的に認められた、変調頭痛を起こさないための最低限の工夫だったのだろう。


 結論から言うと、()()は身体の変調による頭痛ではない。

 現代医学のプロ達が寝る間も惜しんで考案した頭痛の原因も、事実とは全く異なる。


 これが何により起きている頭痛なのかをオレは知っているが―――。



 突然想起されるダークブラウンの髪に、整った顔立ちの小悪魔フランス人女子。



 『記憶改変技術』――別名『記憶の旋律』

 シャルロット・セリーヌだけが操れる精神干渉系の能力。『記憶の女神(ムネーモシュネー)』とまで崇められたシャルロットという女子は、結論から言うと“本物のチート”である。

 自分の未来の記憶や、過去に記憶を送るなどやりたい放題。しまいには人の記憶を自在に改変することも可能。

 能力発動に特に制約もない事から世界では『虹の歌姫』――ヴィオラ・ソルヴィノと並ぶ「神からの贈り者」と称されていた。


 オレは「神」などという非論理的なモノを信じないので。ヴィオラもシャルロットも、持っているのはおそらく九神の『権能』の(たぐい)では、と今は推測している。

 異能か『――』かさえ分からない能力だが旬さんの計らいで二人は異能士と分類を受けた。


 魔素(マギオン)の関係なども()たが、オレには何を発動しているのか分からなかった。

 法律上異能や『――』などの能力はその正体をダイヤデータに記載する義務。

 が、シャルロットはそもそもそれが出来ないのだ。

 入力式から出力式までが存在する今の魔素(マギオン)技術にはどれも当てはまらなかった。

 るりや玲奈も含めインナーは彼女の記憶改変を受けている状態。


 その改変を受けていないのは、雹理(ひょうり)や拓真、紅葉(もみじ)杏子(きょうこ)、オレといった『アドバンサー』と、『聖境教会の一部の人間』のみ。

 これで、インナーワールド内の人々が持つ記憶に決定的齟齬がある、というわけ。



(みこと)、すまない。オレが昔のことを思い出させたせいだ」

「ううん、大丈夫だよ。統也は何も悪くないから。……だいぶ良くなってきた。さっき凄い痛くて、脳みそ潰れるかと思ったけどね」

「怖いこと言うな」

「変調頭痛って厄介だぁ。でも間接的原因である青の境界がないと、私達は外の影人に蹂躙されちゃうから……仕方ないよね」

 

 頭痛が治まったか血色を取り戻す。だが逆に表情は少し暗くなる。昔の悪夢を思い出したのだろう。


(みこと)、少し休憩したあと、向こう行かないか?」

「うん、行きたい。……統也となら、どこまでも」

「ん?」


 最後が聞き取れなかった。

 実はオレはそこまで耳が良くない。少なくとも一般よりは。

「浄眼」という特殊な眼への膨大情報に耐えるため、脳リソースとその負荷の兼ね合いで視神経領域は強化されている。だが引き換えに、視覚以外の五感は性能が落ちる。

 これは仕方がないこと。脳内の容量は無限じゃない有限だからだ。


「ううん、なんでもないよー」

「なんだ? 気になるだろ」

「ひ、み、つ」


 可愛いなこいつ。

 そう思っていた時。

 

「ねぇねぇ見て! あれ『ミコ』じゃない?」

「えー、どれだよ。こんなとこにいるわけ……って、えー!!」


 向こうにいたとある大学生カップルが(みこと)に気付いた。


(みこと)、逃げるぞ」

「え……でも私今、走れない……」


 不安そうに言う。

 頭の痛みが引いたばかりだからな。だがそんなことは了承済み。


「任せろ」


 言いながらオレは屈み、おんぶするぞ、と見せる。


「え、もしかして、おんぶ……?」

「正解だ」

「さすがに恥ずかしいよぉ」


 (みこと)が照れてる間にもさっきの大学生カップルから情報が伝染し、広まっていく。


「待って。あれミコちゃんじゃない? Saymeの」

「ホントだ、似てる!」


「でも隣に男いないか? マネージャー?」

「いや、もしかして恋人? 熱愛かー?」


 さすがにマズイと思ったか、(みこと)は恐る恐る屈んでいるオレに乗る。


「でも私……重いかもよ?」

「お姫様抱っこできるんだから大丈夫」


 体重を乗っけてきて、背部に密着される。 

 オレの背中、コートの厚着越しでも(みこと)の両胸の感触が強く伝わってくる。


「すまんが幸せの絶頂だ」

「え、何が?」

「いや、なんでもない」


 オレはおんぶしたまま雪の中、イルミネーションの中、標準的かつ平均的な速さで走り、遠くへ逃げた。


   

   *



「ここまでくれば大丈夫だろ」


 十分離れてから止まると――。


「ははははっ、統也くんばかぁぁ!」


 言いながらオレの背中ではしゃぐ。

 きっと今年の後半は仕事詰めで相当疲れていたのだろう。

 こういう息抜きがあったっていい。


「もう、速いよ~。新幹線に乗ってるかと思った」

「だって追いつかれるだろ」

「だからって速すぎる!」


 一般人のような平均的速度を意識したつもりだが、駄目だったか。


「頭痛治った。もう大丈夫だよ。降ろして」


 言って着地する(みこと)。バサッと雪を踏み降り立つ。


「統也くんってこんなやんちゃするんだね。ほんの少し、印象変わったかも」

「オレをくん付けで呼ぶように、また戻したのか?」

「ん? あ……無意識だった。……でもなんかね、昔は霞流さんに言われてムキになって、元々くん付けはやめようと思ってたんだけど、その行動に意味はあるのかなって、そう思うようになったんだ」

「行動の意味?」

「うん、私基本的には人には『さん』『くん』『ちゃん』を付けるんだ。意味はないんだけど、気付いたら付けちゃってる。だから統也くんに対しては特別感を出そうとして頑張った」


 オレはそう語る(みこと)の顔を見た。

 イルミネーションに反射される頬、陶器のように白い艶肌が寒さで少し赤くなっている。

 彼女は木に付するイルミを見つめ、上向いていた。


「あの爆発したデパートの事件の時、外で、統也くんが私に色々特別な存在だ、私が大切なんだって言ってくれて、凄くすごーく嬉しくてね……だから私も統也くんを私の特別にしたかった。それが『呼び捨て』。けど今はちょっと違ったかなーって思ってる。『統也くん』は『統也くん』だよ、多分」

「なるほど」

「うん。……私が誰かを呼び捨てにするのは、多分、私がその人を愛した時だと思う」

「難しいな。(みこと)は今、物凄い哲学的なことを話している自覚はあるか?」

「無いよっ。へへ」


 笑いながらこちらを向き、見つめてくる。

 当然目が合うがしばらく互いに目を逸らさないでいた。

 それは数秒だったのかもしれないし、はたまた数分だったのかもしれない。


 普通は恥じらいなどが湧くが、それはなく、ただただ(みこと)が綺麗だった。

 美貌、黒いストッキングで見える脚線美。ちょっとした仕草、声。

 全部が綺麗。とにかく美しい。

 魅了される、という表現が正しいか。


(みこと)、綺麗だ」


 気付けばそう口走っていた。


「へっ――?」


 不意を突かれた、と(みこと)の表情は固まる。


「いや、今のは……」


 ここでオレが目を逸らす。


「統也くん……今のは私に対して言ってくれたの? それとも、イルミに対して言ったの?」 

「それは……」

「私にとってはとても大事なことなの。ハッキリ言って」


 オレは少し考えた。

 これは、嘘をつくかつかないか、ただそれだけの思考。

 だが「(みこと)、綺麗だ」と言っておいてイルミネーションライトに対してだった、とはさすがに言い訳不可能。


(みこと)に対してだ」

 

 正体不明の負けた気分になりながらも仕方なく素直に言ったら、今度は(みこと)が目に涙を浮かべていた。今にも零れ落ちそうなほど。


「……ねぇ、そんなのズルいよ。そんなの卑怯だよ……」


 嬉しそうに涙で頬を濡らす。


「すまない。付き合ってもないのにこんなこと言って」

「ううん……なんで謝るの? 嬉しいに……決まってるじゃん」


 嬉し涙だったらしい。

 何度か涙を拭い、すぐさま落ち着いた様子。

 これは流石にプロ。落ち着く速度が尋常じゃない。アイドルとしての業か。


「嬉しい……ほんとに嬉しい」


 (みこと)は感極まった表情で近づいて来て、こちらに手を伸ばしてくるが、途中でその手を引っ込める。


「……でもだめだ、我慢しなきゃ……」

「我慢?」


「統也くんは凄いよね。いつだって冷静で、かっこいい。おまけに頭もよくて、強くて、優しい」

「オレも嬉しいよ、そうやって褒めてくれて。でも、すまない。オレにとって(みこと)は大切だが、付き合うのは難しいかもしれない」

「うん。分かってる。……でもごめん、こっちこそ謝らせて」


 (みこと)は真面目な顔を作ると、真摯な眼差しでオレを見てくる。


「私にとって統也くんより大事なものはないよ。残念だけど、私は統也くんが大好きなんだ。……この気持ちに嘘はつけないから。……誤魔化すこともできない」


 この幻想的なイルミの色彩がオレを惑わせているのか。それとも彼女自身がオレに妖艶な手を差し伸べ、惑わせているのか。

 オレには分からなかった。


「……気持ちは凄く嬉しい。そう言ってもらえるだけでオレは長生きしようと思える」


 本心だった。


 それを聞き満足したのか、微笑む(みこと)

 諦めのような念も含まれる寂しい微笑みを見た気がした。



  *



 23時14分。そのまま彼女はコートの中から茶色く小さい紙袋を取り出して見せた。

 既に表情は元の元気活発な(みこと)のものに戻っていた。


「気を取り直して……はいこれ! クリスマスプレゼント!」


 そう言って両手で前に出してくる。


「貰っちゃっていいのか?」

「もちろん!」 

「……ありがとう。開けるぞ?」

「うん、どうぞー」


 中身を取り出すとそれは黒の「指無し手袋」一双だった。

 許可は取らずそのまま手にはめると、物凄い密着間。安定感。よく馴染む感覚があった。

 そして何より指部分が空いている。(みこと)は意図していないはずだが、これはオレにとっては好都合。

 なぜなら『檻』という異能を扱うオレにとって「マナ」と「空間」の親和性を保つのは絶対。そのためには皮膚と空間が直接触れる必要がある。

 つまり、その条件を満たしつつ冷える手をカバーできるこの手袋は画期的だ。 


「正直言うと、冷え性のオレは手元が冷える。だから凄くいいチョイスだ。嬉しい。ありがとう」

「はい、どういたしまして~」


 (みこと)が言ってる最中、


 さて、こっちもか。


 貰った黒の手袋を付けたままオレはポッケに手を入れる。そして「それ」の感触を確かめる。


 よし。


 こんなことは初めてやるが。


(みこと)、少しの間、目を瞑って後ろを向いててくれないか」

「え? あ、うん、いいけど。急にどうしたの?」


 クルッっとダンスの振り付けかの如く向こう側へ反転し、おそらく目を瞑っているだろう。

 オレはスッと素早く「それ」を首に付ける。


「ん? これなに?」

「オレからのクリスマスプレゼントだ。目を開けてもいいぞ」


 オレは反対側に周り(みこと)の正面に来ていた。彼女は目を開けすぐに胸元にあるハート型を模った飾りのネックレスを触る。


「え……ネックレス? これ貰っていいの? 私が?」

「ああ。君へのプレゼントだからな。他にあげる相手もいない」

「駄目だよ統也くん。こんなの……こんなのだめ。こんなの……嬉しいよ」


 再び嬉し泣きのような表情になる。口角は上がったまま目は感動。

 大事そうにネックレスのハートを両手に包む。


「大事にする。ありがと」

「ああ。こっちこそ大事に使わせてもらう」

「うん!」



 その時だった―――。



「っ―――?」


 オレは咄嗟に素早く振り返り後方を全体的に透視、索敵する。

 (みこと)に浄眼を見られるわけにはいかないので出来てあと数秒か。


 すると。


 あれは―――。


「また代行者? 瑠璃(るり)達じゃないのか……」


「統也くん……?」


 (みこと)が心配そうにオレの前に来たので、急ぎ眼の発動をやめる。


「ん、どうした?」

「え、いや、どうしたって……これはこっちのセリフだよ? 統也くん今の一瞬だけ凄く怖い顔してた」

「すまない。通りすがりの人が昔ケンカした相手に似てたんだ」

「へぇ……そんなこともあるんだね……」

「ああ」


 最近は「代行者」が(みこと)を監視しているのか。

 ほとんどが不干渉だが、代行者は特別独立組織だ。最高責任者あたりがでしゃばんないと、こうも組織的な動きは見せないはず。

 しかも暗殺ムーブなのが癪に障る。

 いや、実際に決行してないだけマシか。



 代行者ども。


 仮にも(みこと)を傷付けてみろ。


 ……殺すぞ。




「……あの? 統也くん?」


 (みこと)の声ではっとなる。

 気づけばオレは無意識のうちに眉間に皺を寄せ、歯ぎしりしていた。


「目が怖いよ……?」

「すまない」


 表情を意識的に柔らかくすることで気持ちの切り替えと、(みこと)を安心させるよう誘導。


「ううん、大丈夫。もしかしたら……私のためなんでしょ?」

「ん?」

「……実は知ってるんだ。私を監視してる人たちの事。結構前から、知らない人につけられてるってマネージャーさんが気付いて」


 知ってたのか。

 代行者の方だな。玲奈の付けている護衛がそんなへまはしないだろう。


「警察には何度も行ってるけど、全く取り合ってもらえないんだ。その代わりいつもは一緒に住んでるある人からボディーガードを貰って、その辺で待機させてる」


 ある人は玲奈のことだな。 

 しかし、ボディガードのことまで知っていたのか。


「統也くんがたった今睨んで牽制してたのって、もしかしてその人達? その、私をストーキングしてるっていう連中のこと?」

「まあ、そうなるな」


 言うと、俯く(みこと)

 

 しばらくの間静寂がオレ達を襲った。


 どうして何も言わないのか。

 オレがどうして代行者(それら)に気付いたのかなど、無数の疑問が湧いているだろうに、(みこと)は何も言ってこない。訊いてこない。

 「やっぱりそうだったんだ」くらい言ってくれてもいいのに。


「怖い。私怖いよ……」


 出た言葉はそれだった。でも、なぜか少し芝居がかっていた。


「大丈夫だ。少なくとも今日明日明後日はオレがキミを守る」

「ほんと?」

「ああ」

「じゃあさ………」


 嬉しそうな表情のあと、なぜか少しもじもじする。

 恥じらいを隠す気もない――そんな振る舞いを見せる。


(みこと)?」


 156cmの身長で上を向き、目を合わせてくる。

 北海道の寒いクリスマスの夜。息さえも白くなる寒さの中、オレと(みこと)は互いの両目をしっかり見つめ、互いに熱い視線を送り合った。


 (みこと)は変にはにかみながら、訊いてきた。




「統也くん、今日、(うち)泊まる――?」





なんか、長くなってしまった。申し訳ない……。


あと、『――』の答え、本文中にあります。良かったらぜひ。


それと次の話、R18です。苦手な方は自衛お願いします。

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