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夜行鬼  作者: 参望
《登場人物一覧・作中用語集》
4/168

【作中用語集】


●鬼に関連する用語・設定



『鬼』

・山間部に住み、時折人里にやってくる人型の生物。(人間からは妖怪とも言われる)

 身体能力、知覚が高く、野生動物以上の聴力、嗅覚が働く。

 皮膚の硬化や鬼火の操作ができ、上級クラスの鬼は人間への擬態と鬼への変化を自由自在に行える。

 外見的特徴は硬化した皮膚と額の突起(角)、虎目のような黄金の目、尖った耳。

 感情が高ぶると角が伸びて、目が猫のように光る。


 鬼の階級は『天鬼』>『人鬼』>『獄鬼』>『餓鬼』=『野良鬼』の様な順番になっている。


【外観的特徴】

 ・人間の大人より一回り以上大きい。(野良鬼→体長2m以上、獄鬼→3~4m)

・虎目(ネコ科に似た黄金の瞳)

・角(ウシ科の洞角と似た構造。芯部は霊的な物を感じる特殊な感覚器官であり、体内の気を集中させるアンテナでもある。外角は硬く、耐熱性。)

・鬼形態の時は骨や筋肉が発達し、皮膚の硬化が起きる(通常の矢や刃を通さない強度)。


【身体能力】

・聴覚、嗅覚、動体視力、第6感などの感覚器官が人間より優れている。

・動植物のあらゆる毒への毒耐性あり。山岳地帯に住んで環境への適応をした為、火山ガスにもある程度耐えられる。

・夜目が利くが、強い光の中では順応速度が人間より劣る。

・発達した筋肉を持ち、自分の体積より大きな大岩を持ち上げて投げたり、突いて砕く位の力がある。筋肉の密度は人間のものより高い。

・個体差などはあるが鬼火などの妖術を操る。

・人鬼、天鬼は好きな時に人間の姿に擬態が出来る。(鬼形態・人型形態・人間への擬態の3つの姿がある)

・妖術が使える


【人間との関係・社会性】

・「強いものが好き。自分の力で何とか出来ない弱い者は価値がない」と言う考えが基本。

・野良鬼などは魔除け札などの退く理由が無い限り、人間を狩猟対象として積極的に襲う。

近世の赤鬼は「支配か服従のどっちらか。」と言う考えが広く浸透。

・青鬼などは逆に人間との関わりを絶っている。


【弱点】

・強さの等級に合った魔除け札を使えば効く。

・朱刀、朱矢など、その鬼の種類にあった魔除けの術が効く。


【生殖】

・雌個体が生まれにくい為、多く増える事が出来ない。雌個体であっても子供が出来にくい者が多い。

 強い種に進化した代償だと言われている。


【邪気・妖気】

・少なくとも人間には害を及ぼすと思われている物質。

 鬼や妖の汗や息に混じって分泌される。

 主に精神や神経の異常を引き起こす。鬼などの知覚の高い生物ならば回避が可能であり、そこまで害にならない。

 青鬼によれば、強大な力の塊である事は確かだが上手くコントロールして種族によって良い物に出来るので完全に悪いものでは無いらしい。



『酒吞童子』

・鬼の中で一番強い鬼が名乗ることが出来る称号。決闘を申し出て勝った物が称号を受け継ぐ。

称号を得る事で他の鬼からの尊敬と畏怖を得ると共に、全赤鬼を従える総族長としての資格も得る事が出来る。

作中の鬼の歴史の中で初代の酒呑童子にあたるのは旧・大江山で初代・源頼光と戦った赤鬼であり、初めて鬼達に「部族統一」「団結」を呼び掛けて朝廷が懸念する程の大きな組織を作り上げた革命児でもある。それ以前は各地で小さな無数の部族がそれぞれの勢力を伸ばしており「強い者が一人に絞られる」と言う感覚はなかった。



天鬼(あまき)

・鬼の先祖となった太古の神話生物の血をひくと言われる純血の鬼。

多くの人間や妖怪に恐れられる力の持ち主。鬼と名の付くものの中で妖気、身体能力、生命力はトップクラス。

魔除け札や人間を避ける為に奥山や洞窟で暮らしており、攻めて来た時以外は滅多に姿を見る事はない。

人間に近い姿から、硬化した皮膚をもつ怪人のような姿(鬼形態)に変化出来る。

見分ける特徴として、角が二本である事、髪色・鬼形態の体色が鮮やかであることが多い。



『朱天鬼』

・作中の時代で一番勢力を伸ばしてる赤鬼の天鬼。赤鬼の部族全部を掌握している一族でもある。

 族長は元実。

大柄で力のある赤鬼の中でもパワー、スタミナ、妖力共にバランスが整った部族であり、よい血統を残す事にも力を入れている。

初代・酒呑童子を初めとする賢く力のある鬼を多く輩出している。

 呪術で別の生き物を鬼にして従え、戦力や労働力を増やす政策を最初に始めた部族でもある。人鬼、獄鬼、餓鬼などの造られた鬼は赤天鬼の特有のものであり、他の色の鬼には見られない。

人間形態の髪色と鬼形態の体色は、黄みがかった赤、朱色、オレンジ、褐色。



<野生種&別の生物をベースに作られた鬼>


獄鬼(ごくき)

・赤天鬼が従えている鬼兵。

 人間が術や血を用いて一時的に鬼に変わったもの。

鬼に変わる前は完全な人間であり、その状態では魔除け札が鬼として認識できず、結界を通り抜ける事が可能。

 鬼に変わる時は、天鬼か人鬼の血を固めた赤い結晶『金魚石』を飲み込む。定期的に結晶を摂取しないと禁断症状が起きる。

 名前は「地獄の鬼の様によく働き、使い捨ての餓鬼よりも使える奴」と言う上級の鬼たちのジョークが由来。

挿絵(By みてみん)



餓鬼(がき)』 

・赤天鬼が従えている鬼兵。

 人鬼が人やその死体に一滴の血を与えて妖術で鬼に変えたしたもの。

 知能も落ち、殆どが人間性を失っている。

鬼の中でも下等な存在と見なされ、天鬼から奴隷のような扱いをされている。用途は戦闘の捨て駒や愛玩用など。

生きる屍であり、痛みを感じないので、手足を無くしても果敢に向かっていく。

挿絵(By みてみん)



『野良鬼』

・赤天鬼の野生種。

 山奥で獣のように自由気ままに暮らす鬼。

 食性は肉食を好むが、飢えてれば植物性の餌も食べる。食料が足りなくなると時々山から里に降りてきて農産物を荒し、人を襲って食べる。

 赤天鬼の中でも弱い個体が追い出されて野生化し、自然下での交配によって非常に長い時間をかけて生まれた雑種だと考えられている。

 体色は褐色など地味な個体が多い。

挿絵(By みてみん)



『人鬼』

・赤天鬼が従えている鬼。

 天鬼が選ばれた人間の血を預かって、代わりに自分の血を一滴与えることでなる。元は人間の鬼。

天鬼と同じく人間に近い姿から、硬化した皮膚をもつ怪人のような姿(鬼形態)に変化出来る。人間形態の特徴は一本角と、混血の影響による地味な髪色、質素な服装。

 天鬼の僕であり同じ血を分けた者として、念での会話や感覚の共有が出来る他、本能的に血を与えた主を守ろうとする。

 鬼形態は天鬼側の能力の癖や外見も継承される。

 天鬼が愛人用として人鬼を作る事があるが、人間の時の生殖能力が無くなるので子を成す事はない。



『妖術鬼』

・容姿は獄鬼に似ているが、やや小柄で細身の鬼。妖術に特化した鬼で、火を放ったり、人に化けたりする。



『岳鬼』

・赤天鬼が従えている鬼兵。

 山の様に巨大な鬼兵。城や10階の建物相当の大きさ。

人為的に木のように成長させられて作られる。

口から鬼火を噴く事が可能。

 素材は身体能力の高い下級の子鬼。

 世話する者によくなつき、扱いやすいように訓練されている。



『烏鬼』

・赤天鬼が従えている鬼兵。

 烏と餓鬼を呪術で組み合わせた合成妖怪。

 人間の乳児位の大きさで烏天狗に似ている。

 主に上空からの偵察に使われる。

 天鬼などの上級の鬼は互いの視角を繋いで烏鬼を望遠鏡の代わりにする事もある



『闘牛鬼』

・赤天鬼が従えている鬼兵。

 和牛と獄鬼を呪術で組み合わせた合成妖怪。

 体格や二立歩行をする所など、西洋のミノタウロスとよく似ている。

 獄鬼よりもパワーとスタミナが備わっており、頭も賢く、武器・道具の使用や、複雑な命令の理解も出来る。



<天鬼の種類について>

『赤鬼』・力が強く、妖力も強い。人鬼・獄鬼・餓鬼などを作って従える。

『青鬼』・穏健派で人目に付かない場所でひっそり暮らす。自然を重んじ、軽い天候操作ができる。

『土鬼』・足が6本ある地底の民。

『空鬼』・体色は緑色。翼があり、烏天狗のような見た目。


この時代に広く分布しているのは赤鬼で、それ以外は希少。



『赤鬼』

・体色の赤い鬼の総称。天鬼で体色の赤い鬼は赤色天鬼とも呼ばれる。

 様々な色の天鬼がいる中で、一番攻撃性が強い。力や繁栄力も他の色の鬼より目立つ。

 太古に各地の大陸や島国で、人間を追いやり支配しようとした。

 餓鬼や獄鬼・岳鬼などの人間や鬼を素体に呪術で肉体改造を施し、自然の摂理に反する生物を作り出したのも赤鬼のみで、他の色の鬼には見られない品種。

 野良鬼は生存戦争で負けた弱い赤鬼の天鬼が野生化した事が元の原因なので、赤鬼特有の野生種とも言える。


<赤鬼の主な一族>

「朱天鬼」

・全ての赤鬼を力で纏め上げた一族。長年、酒呑童子と称される強い鬼を出し続けている。支配する山:大江曽山 族長:元実(地位的には赤鬼の総大将となってる。

「紅天鬼」

・中国四国地方で豊かな土地を所有し、財を築く。財力で人間の近隣の国を支配。 族長:図冥

「薄紅天鬼」

・飛騨周辺にあると言われている秘境にいる。妖力の強い鬼が多い。比較的、雌鬼の出生率が高く、それを利用した政策で高い地位に登り詰める。 族長:薄重



『青鬼』

・体色の青い鬼の総称。

 穏健派で人目に付かない場所でひっそり暮らす。

 姿を見れる機会が少ない為、鬼門省にも資料があまり無い。(共存関係にある冠羽の村は異例)

 戒律により、人間を襲って食べる事は無い。また、強くなる事を奨励されてるが、闇雲に力を振るう事は良しとされてない。

 自然を重んじ、軽い天候操作ができる。

 修行僧のように瞑想や自然の猛威の中で忍耐力や直感力を身に付ける。常に他者と己を切り離し、自分自身と戦う事を真の生き方としている。

 人目に付く場所で人間の目を欺くために人間形態でいる必要性がないので鬼に変化した姿のままの者が多い。



<その他の用語>

『大江曽山』

・元は大江山と言う名前だが、初代・酒呑童子の改革後に世代交代や鬼社会の新しい時代の始まりの意味を込めて改名された。

 

大江曽城おおえぞじょう

基礎はちゃんとしてるが、荒々しい外見の岩城。人間から奪った城を改造している。

地下に朱天鬼が暮らす居住区が何階層にも広がる。


『乳母鬼衆』

・赤鬼軍の中で、餓鬼・獄鬼・岳鬼などの作られた鬼や合成妖怪の育成・調教を行う役職。リーダーは白妙。

育成場は城近くの地下にあり、敵に発見されない。


挿絵(By みてみん)


●角狩集に関連する用語

角狩衆(つのがりしゅう)

 京に五暁院(ごこういん)に設置された『鬼門省』という妖怪や呪術などの人為の及ばないものに対して研究や対策を行う機関の中にあり、特に鬼などの攻撃性の高い妖怪を専門に討伐を行う組織。

 指揮・隠密・研究開発・突撃・鍛治など、担当部署が存在する。


 表向きは、魔を避ける聖職者という扱いとなっており、念仏を唱えられる者もいる。

 財力源は朝廷の懐や、それ以外に兵器開発などで膨大な資金がかかる分は妖怪から得た内臓や殻などの素材を売っている。また、臨機応変に現地調達する事も推奨されている。


 旧・大江山の戦いの英雄、源頼光及びその四天王の活躍がきっかけで、「得体の知れない恐怖から、人々を守る」「妖と人の地を棲み分ける」専門的な組織として結成された。 

 大将の称号や隊の名前に「頼光」の名が使用されているが、縁起担ぎのようなものであり本人達に血筋などの直接の接点は無い。「頼光」も血縁関係での世襲は無く、力量や功績などによって特別な武具と共に受継がれる。



『妖避け』

 鬼や妖怪のなどの名前と遺伝子構造を判別してその細胞の活動を一時的に麻痺させる曼荼羅プログラム(真言の一種。作中ではプログラムを真言と言い表している。機械的なものでなく霊的なプログラム)が組み込まれた魔除け札。

 貼った場所から球状の結界を展開できる。

 札のプログラム曼荼羅や筆文字を製作するのは鬼門省の札職人。京の有名な祈祷師と法師達の祈祷や念仏がエネルギーとして注入されおり、それを原動力にしている。

 札のランクや種類によって守護範囲や効く妖怪が変わる。

 以下、札の性能ランク。

 鳳凰札(対・天鬼用)> 幕張札(対・怨霊魔人用)>月穂札(対・九尾用)>丹頂札(対・人鬼用)> 道風札(対・中級以上の妖怪用)> 妖避け(対・下級〜中級妖怪全般用)



朱刀(しゅとう)

・刀身に特殊な朱色の薬物を塗った刀。

 鬼の皮膚の出血を止まらなくする物質が塗られている。更に鬼の血と混ざると化学反応を起こして強酸になり、その酸が鬼の丈夫な皮膚や筋肉を溶かしてダメージを蓄積させる。



朱矢(しゅや)

・特殊な朱色の薬物を塗った矢。鬼の皮膚に貫通させるには、長弓よりクロスボウが有効的。



聖矢(ひじりや)

・魔除け札付きの朱矢。肉に深く貫通できない者に対して使う。



灰焙烙(はいほうろく)

・ 忌火の灰や寺にある線香の灰を詰め込んだ焙烙玉。真に由緒正しい寺社で、何年も積もりに積もった灰でないと妖に効果がない。



『風車』

・邪気で回る風車。携帯用の小型なもの(時計みたいに付ける)と、備え付け用の普通サイズがある。



『鬼隠れ』

・柊の葉や樹皮の粉末。鬼から身を隠す必要がある任務の際に使う。

 生薬名は枸骨葉。水に溶いて装束に染み込ませたり、肌に塗って使う。

 柊は別名オニメツキと言い、鬼では識別出来ない色素や匂いを含んでいる。鬼門省の学者の間では幽界と現世以外の高階層の次元の植物だとも推測されている。



『鰯団子』

・鰯粉末や発酵した物を混ぜた投擲武器。匂いで鬼の鼻を効かなくする。

粉入りの布袋に水又は液体を入れてよく振り、それを投げつける。



朱紙(あけがみ)

・妖の中で特に鬼かどうかを識別する検査器。一見ただの小さな紙札に見えるが、鬼が触れると朱色に染まる。色の濃さで鬼のランクが分かる。

 角を隠して人間に化けている人鬼や天鬼、獄鬼に有効。鬼の出す、空気中の邪気や皮膚から汗と共に分泌される特有の物質に反応する。

 鬼は酸性の成分が多いのでリトマス紙では赤になる。(リトマス紙の原料のリトマスゴケは1300年頃に発見されている。色が変わる仕組みは未だによく分かって無いらしい。)

 同じように特定の妖を識別する紙はいくつか存在する。



『晶洞』

五暁院の中庭にある隠された古墳の地下にある浄化施設。

元々洞窟の上に内裏と五暁院を建てており、内裏からも入る事が出来る。

古墳の更に下には古代の鬼の襲撃を防いだ巫女が人柱となって眠り続け、この地を守り続けている。

苔や根が雨や池の水を濾過し、聖水の原液として溜まり、また、天井から月光が僅かに差し込む。

水晶が密集する程、温度が一定で寒い。

巨大な木の根が本体は内裏近くの神社の御神木。

鬼や他のもので穢れた素材や人間をここに置いて浄化する事も可能。

あらゆる物体の不純物を取り除くので石英などは純度の高い水晶となり、窓ガラスのように外部の光を通すので洞窟は明るい。

また、床は純度の高い鉱石だらけになってるのでキラキラしてる。



 『晶洞の巫女』

 ・最深部の地底湖で水晶に閉じ込められて眠っている。

 魂で繋がり洞窟のシステム管理・太古に残された鎧と剣の管理をする者。太古の呪術によって仮死している。

 魂は分裂したり、憑依や移動する事が出来きる。

 鎧と意思が繋がっており、浄化の力が濃くなると装着者に危険を知らせる。

 クシナダの鎧の使用許可を得るには彼女と仮想結婚する必要がある。



 『クシナダの鎧』

 古代の技術と鉱童(ドワーフ)の鍛造技術を結集した、富士山の氷で作られた退魔の鎧・剣。妖気など邪悪な存在を浄化する機能を持っている。

 西の大陸のドワーフの魔法を組み合わせたオーバーテクノロジーの影響で板繋ぎで作る事無く、関節部を球体でシンプルに動きやすい構造に作っている。

 内裏の地下の晶洞で浄化の力をチャージし、チャージした分だけ強い邪気を払う。 チャージし過ぎると強くなるが、着る者にも影響が出る。

 鏡面の反射が邪気の物質を跳ね返す。


 初代・酒吞童子による旧・大江山の戦い以前からある鎧。ヒノモトの列島に人間の国が建国された後の天鬼戦争時に、古代の自然と科学を一体化して作り出された。そのまま、時代ごとに留め具や装飾などの細部がカスタマイズされているが、『浄化』の機能は残されたまま。


 時代の変化で着用者は皇族→選ばれた武家貴族→角狩衆の長に受け継がれるようになる。

 名前はヤマタノオロチ退治の功績にあやかって名付けられた。


 ※初代・源頼光はクシナダの鎧をトレースして鋳造された鎧兜・刀を使用している。こちらは初代・酒呑童子の怨念が強く、浄化をしながらある場所の地下に厳重保管されている。



 『スサノオの剣』

浄化機能を持った剣。

触れたもの、特に邪気に含まれる物質を原子分解する。

消滅出来ないが、粒子状に散らして機能しなくする事は出来る。

プラズマのようで違う。



<クシナダの鎧デザイン画>

挿絵(By みてみん)



『蜘蛛の矢』

 矢と矢で特殊な伝達の糸が繋がれており、その矢で囲った範囲に張り巡らす事が出来る結界の罠。



極楽琴(ごくらくきん)

特殊な金属板で出来た板。

高音を出して鬼の聴覚器官を狂わせ、混乱状態に陥らせる事が出来る。

騒がしい場所では効果は半減する。

製造が工程が特殊である事と、音の出し方にコツがあって使用者を選ぶ為、量産は難しい。



冷神酒(ひやみき)

浄化の力を倍増する水。

浄化の気を外に漏らさない為の特殊な容器に入っている。





●鬼以外の妖怪に関連する用語

『九尾』

・普通の狐から進化した妖狐には、血筋の良さから稲荷神の使いになる狐と、そうでない狐がいた。(太古の昔に人間を見下して快楽の為に狩り殺した罪があるか、そうで無いかの違い。)

 そうで無い方の狐は、人間の妖を退ける呪術によって居場所を奪われ、神々に拒絶され、肩身の狭い思いをしながら他の妖と縄張り争いをして、今日まで野生の中で生き延びていた。

 九本の尾は生存競争で勝ち残る為に、妖力の貯蔵袋を増やそうとして、その形状に進化したと思われる。

 また、住処を増やそうとした結果、人間の擬態能力や変身などの幻惑にまつわる能力が向上した。

 元々は美を認められその恩恵で妖狐になった経歴から、プライドが高く、美意識が高い。その為、力重視で粗野な鬼とは反りが合わない。

 邪気を含む妖力を力とするが、いろはは珍しくそれをある方法でコントロールしている。

挿絵(By みてみん)

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