漫才 異世界転生
二人「「どうもよろしくお願いします」」
ツッコミ「いや~最近ラノベ小説をよく読むんだけど、異世界転生って憧れますね」
ボケ「異世界転生って危ないじゃないですか、そんなのに良く憧れますね」
ツッコミ「良いじゃないですか!死んだら神様に色々な便利な能力を貰って剣や魔法の異世界に転生させてもらって心踊る冒険をするんですよ」
ボケ「そこまで言うなら、試しにやってみますか?」
ツッコミ「良いですよ」
ボケ「なら、転生しましょう」
ツッコミ「ぐっ!ここは!?」
ボケ「目覚めましたね、あなたは死んでしまいました、ですので剣と魔法の異世界に転生させてあげます」
ツッコミ「本当ですか!なら自分はその異世界でどんな能力がもらえるのでしょうか!」
ボケ「能力は空を飛べます」
ツッコミ「飛行能力!良いですね!空から自由に攻撃が出来る」
ボケ「隠密行動に長けています」
ツッコミ「アサシンですか!伝説の殺し屋と呼ばれる存在になるのか!」
ボケ「人の血を吸います」
ツッコミ「まさかの魔物転生!?しかも血を吸うって吸血鬼ですか!いや、格好いいから良いかな・・」
ボケ「血を吸っているところを気付かれたら潰されます」
ツッコミ「んっ?潰される?」
ボケ「後、飛んでいる時にプーンで音がして・・」
ツッコミ「ちょっと待って!」
ボケ「どうかしましたか?」
ツッコミ「・・それって蚊だよね!?」
ボケ「んっ・・ちょっと待ってくれ・・この!」パチィ!
ボケ「・・しまった・・君の転生先を潰してしまった・・」
ツッコミ「やっぱり蚊だよね!」
ボケ「すまない潰してしまったので、他のに転生をさせよう」
ツッコミ「良かった!異世界に転生したのに蚊になんでなりたくないからね!?魔物でもないし!」
ボケ「それでは、君には異世界転生をしてもらう先なのだか」
ツッコミ「お願いします!虫以外で!」
ボケ「今度のは、四本の足で地を駆ける生き物だ」
ツッコミ「人ではないのか・・けど伝説の神獣に転生するっていうのもありだからな」
ボケ「獲物を探知すると高速で詰め寄り、前肢で押さえつけて獲物を毒で動けなくしてしまう」
ツッコミ「毒・・そうすると魔獣になるのかな?」
ボケ「背面は灰褐色、腹面は黄色味を帯びた体毛で覆われ、尾には体毛がなく灰色で、先端が白い」
ツッコミ「それってどんな魔獣?灰色に黄色に白?」
ボケ「前肢には鋭く長い鉤爪があり、その爪で隠れた獲物を引き出し捕食する」
ツッコミ「鋭い爪!もしかして伝説の魔獣フェルリンですか!ぜひお願いします!」
ボケ「そうか、ならばお前は今から異世界でソノレドンとして転生をする・・」
ツッコミ「ちょっと待って!?ソノレドンって何?」
ボケ「トガリネズミ目ソレノドン科ソレノドン属に分類されるほ乳類には珍しい毒を持った珍獣だ」
ツッコミ「珍獣!?嫌!異世界に行って珍獣にはなりたくありません!」
ボケ「ソノレドンになるのは嫌なのか!?キューバでは切手や記念コインになるなどしている希少動物だぞ!」
ツッコミ「俺は日本人ですから!キューバに旅行で行ったこともないですから!もう良いです!俺を勇者に転生させて下さい!」
ボケ「そうか、勇者が・・ならばこれを持て」
ツッコミ「これは番号が書いてある紙?」
ボケ「それは整理券だ、勇者は一億人待ちだからな」
ツッコミ「一億人!?」
ボケ「勇者は人気あるからな」
ツッコミ「なら、すぐに転生出来るのはないんですか!?」
ボケ「蚊やソノレドンだったらすぐに転生出来るのだか・・ん?ちょっと待ってくれ・・今連絡が入ったのだか」
ツッコミ「ん?連絡ですか?」
ボケ「ソノレドンが埋まってしまった、残りは蚊だけになるな」
ツッコミ「ソノレドンに転生した人がいるんですか!?」
ボ「ふむ、勇者の列に並んでいた者がソノレドンに転生に変更したらしい」
ツッコミ「勇者からソノレドンに変更ってその人、本当に良かったの!?」
ボケ「50年待って列があまり進まないから、もう待つのは嫌だと言ってソノレドンにしたらしい」
ツッコミ「50年!?そんなに待つの!?」
ボケ「蚊に転生するかね?」
ツッコミ「蚊は絶対に嫌です!他にないんですか?人ですぐに転生できる職業は?」
ボケ「なら特殊なハンターに転生するのはどうだ?」
ツッコミ「ハンター?それってドラゴンハンターやデーモンハンターみたいなものですか?」
ボケ「ふむ、そんなようなものだ」
ツッコミ「それならすぐに転生できるんですよね、ならそれでお願いします」
ボケ「ふむ、ならばお前は異世界に転生するのだ!」
ツッコミ「うっ・・ここが異世界が・・そうだ!俺の職業は・・『この世界に突然現れた鋭い爪を持ち毒を持つ四足歩行の生き物を捕まえるハンター』」
ツッコミ「それってさっきの人が転生した珍獣ソノレドンだよね!?」
ボケ「なっ、異世界に転生したら大変だろ?」
ツッコミ「それはお前が変なのに転生させるからだろ!もういいよ!」
二人「「ありがとうございました」」