賢者のバイオマス
絵の具の白を
画用紙に塗って
境目を筆先で
左右に
はらっていったような雲
遠く向こう側は
真っ白だったから
なんだ、波打ち際かと
言葉を簡単にする
見える者が違えば
見える物が違うのは
当たり前で
それに優劣をつけるなら
何ら意味の無い物が
出来上がるような気がしてならない
水と油であるなら
界面活性剤にでもなればいい
混ぜ合わせることが出来る
そんな
界面活性剤的な賢者が
世の中に居なくなったのだろう
争いになるのなら
そうなってしまうで
現実を
楽しまなければならない
なった状態を把握して
楽しんで改善していけば良い
皆が言っていることだ
どの物事にも使えるものだ
争いの改善は
どのようにして
相手を封殺するのかである
それを楽しんでやれば良いのだ
臆することなく
そんな事はやりたくはないと
誰もが思うだろうが
役割を担う者が居なければ
そうならざるを得ない
最初から無理と言ったら
出来ないだろう
などと思うかもしれないが
それは
言う者と言われる者
二者が存在しているから言える
戯言である
役割を担いたい人が居なければ
最初から無理が
永遠と続くだけなのだ
綺麗に横切る線は
白と青で分けられて
範囲を決めて遊ぶ
混ざっているから
空だったのだが
面白味の無い形になった
しばらく
伏せていると
飛び出した雲がある
あれでこそ
空なのだと
頷いてしまった