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第6話 雨森英俊
すると、炎の話が始まった
「俺は世界に7人しかいないソウルマスターの1人
当然、そのような存在はいろいろな組織から狙われるんだ
その時の敵は学生だった」
~1年前~
炎は下校中、ふらっといつもとは違う道で帰っていた
そこは細い道
細いので、通行人も少なかった
炎が道を歩いていると、1人の同い年ぐらいの男子とすれ違った
隣の町の中学の生徒のようだ
その生徒は、突然炎に話しかけてきた
「君が噂のソウルマスター?
案外普通な容姿なんですね」
「なんだと!
選ばれし存在の俺にそんな口聞いて、どうなっても知らないぞ!」
「まあまあそんなに熱くならなくても
僕は雨森学園の生徒会長にして、雨森学園理事長の息子の雨森英俊です」
「他校の生徒が俺に何の用だ」
「君…火山炎は素晴らしい力を秘めている
その力を僕に貸してくれないか?」
「断る!
お前も俺の力を研究したいんだろ?」
「そんな事しませんよ
君を戦争の兵器にするだけです
君のファイヤーソウルは戦争で多いに役立つでしょう」
雨森はさらっと、恐ろしい事を口にした