『ミエナイモノ』
『ミエナイモノ』
・静寂・
ひっそりと
誰にも見つからないようにあいつはいる
あいつは静かなとこが好きで
あいつは騒がしいとこが嫌いで
あいつは
君の隣にいたりして
自由に移動して
何処にでもいて
それが静寂
静かに佇み
誰かに危害を加えることもなければ
誰かに危害を食らわれることもない
急に静かになって
かすかに風が頬を撫でたのなら
それは静寂
・心・
憎い
あいつが憎い
いっその事死ねばいいのに
消えろ
ここから
この町から消えろ
何処か遠く
お前のような奴ばかりいる町へ
憎い
あいつは憎い
一目合ったときからわかった
そのくっきりとした目
すっと伸びた鼻
柔らかい唇
一目合った時にわかった
嫉妬に似た感情
・心、2・
遣る瀬無い
あいつは間違っている
でも
あいつには仲間がいて
俺にはいない
孤独
孤独
孤独
こんなに寂しいものだったなんて
こんなに苦しいものだったなんて
こんなに孤独だったなんて
あいつには仲間がいて
俺には一人もいなかったりして
そんな俺はあいつを少し尊敬な眼差しで見てしまい
それでのあいつのことが遣る瀬無く思い
そこで俺が孤独だと知ったりして
そこで俺は孤独を感じたりして
そこで俺は
自分がここまで孤独だったことを悟ったりして
寂しい
苦しい
何で俺がこんなに孤独なんだ
何で
何で
何で
何で
なんであいつは孤独じゃないんだ
何で
何で
何で
・願望・
僕には何もない
全くない
ごめんね
やっぱり君にあげられるような物がないんだよ
僕が持つ資格があるものがこの世界には落ちてない
僕が持っていい願いもない
どうせ叶わないんだから
持つ意味がないんだよ
君はまだ幼く
君は自信に溢れていて
君は
僕とは正反対で
せめて君は
君だけは
僕のようにならないでくれ
僕は君にあげる物はないけれど
せめてもの願い
君は頑張って生きて
君はこの世界にたくさん必要にされていてほしい
それが僕の
たった一つの願い
どうでしたでしょうか?
まだまだ未熟者ですので、間違った言葉の使い方をしているかもしれません。