[第二章]え!?こいつ天使なの!?
「キモ…お客様。キモいので、僕に近付かないで下さい。」
いやいや…貴方。私の舌ぬくんじゃないの!?
「間違えないで頂きたい。私は正真正銘の天使です。」
バサッ…
白っ!?この人…天使だったんかい!
「はぁ…。今頃気付いたんですか…。」
当たり前だろっ!
初対面で、天使か悪魔か見分けられる訳無いよ!?
「本題へ、 行きましょう。貴方は死にました。大量出血でね。誰にも助けられず…孤独で哀れな死に方で。」
こいつ…
本当に天使か?酷いこと言い過ぎだろっ!
「しかも…貴方が死んだ後の教室の話題は、貴方が死んだことより、今日の夜にテレビでやる、ハ○ポタの話で盛り上がってましたね。ヴ○ルデモートとハ○ーの戦いが、楽しみだとか…?後、クラスの一部の腐女子では、マ○フォイとハ○ーの二人乗りが楽しみとか!貴方の事なんて、誰も気にしてませんね…。確かに、僕でも貴方なんかの死よりハ○ポタの方を、気にします。」
酷い!?
ってか、この天使。ハ○ポタ知ってんのかよ!?
「それは、当たり前です。下界の有名な物は、天界でも有名です。」
確かにね…さっき、腐女子って言葉使ってたし…
「話題がそれてきてます。まあ、貴方はもう一度人生をPlayして貰います。」
人生をもう一度って…?もう一回やり直すの?
「違います。まぁ、簡単に言えば人生ゲームですね。」
人生ゲーム!?ここでやんの?
「ここじゃありません。貴方の身でやって貰います。」
えー…面倒臭っ…死んだ後ぐらい、ゆっくりしたい。
「あ"?」
怖っ!?スミマセン…!
やりますよ。やりますって…
「わかればいいのです。まあ、百聞は一見に如かず。詳しいことは、やってみながら僕が説明します。」
ハイ…わかりました…
「じゃあ、行きましょう。」
え''?
天使は私を軽々と抱きかかえ、下界(?)へ堕ちて行った……