表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

魔法倶楽部結成?!

 教室はいつものように騒がしかった。

 「寿也~、今日の昼早退して遊びに行かない?」

 まさに不良のような提案をしているいかがわしい女子が俺のほうに向かって話しかけてくる。

 寿也とは俺のことだ。

 井口(いぐち) 寿也(としや) 17歳。

 そして怪しい女の子は鈴宮(すずみや) 瀬莉歌(せりか) 同じく17歳。

 幼馴染として育ってきた一人であり、俺の知る中では、かなり良い魔法を持っている。

 自分が指定したものを動かす魔法。もちろん条件もそれなりにある。

 自分が移動した距離の半分の物体を動かすことができる。

 条件が整えやすく、それなりに利用方法もあるので、俺にとっては羨ましい限りだ。

 「俺はパスするよ、てかお前そろそろ出席日数やばいって言ってなかったか?」

 「たしかに言ってたわね、私の記憶通りならこう言ったわ。わわわ、大変だよ~、あと十日しか休めないよ~。と言ってたはずね」

 瀬莉歌が何か言おうとしている所に割って入ってきたのは北条(ほうじょう) (さつき)。こいつも幼馴染の一人、何にしてもこいつの情報を持っている人は相当少ない。

 みんなに内緒にしている理由は本人曰く、情報戦にとって情報を隠すのは基本だからだそうだ。

 だからみんなが住所すら知らないらしい。

 先生に聞けばわかることなのだろうが、そこまでして調べようとする人はいないだろう。

 「た、たしかに言いました」

 瀬莉歌は、は~っとため息をつきながらその時の事を思い出しているようだった。

 いくらでもサボれる魔法とかあったらなーっと俺は思いながらも、なんだかんだでこのつまらない授業を聞き続ける現実が好きだった。

 「そいえば皐、今日はあいつ来てないのか?」

 皐は頷いてから一息あける。

 「今日はサボりだそうよ。何かこの島の季節について調べるとか言ってたわね」

 「そっか。そいえば不思議だよな~」

 そう、この鏡島では、季節が逆に流れるのだ。

 冬に始まり、秋になり、夏になって春に終わる。

 こういう不思議な現象からこの島の名前が決められたと伝えられている。

 

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ