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不幸な魔法

 そろそろ起きないと……。

 そう思って目を開けた。

 だけど、何か気持ちが重かった。

 何があったのかと聞かれると、夢を見ていた気がする。

 それ以上の言葉はわからない。

 起き上がった時に布団に透明の雫が落ちるのが見えた。

 ああ、泣いているんだ。

 とても悲しい夢を見た気がするけど、鮮明には思い出せない。

 ただ、これが俺の魔法であることが不幸としか言えない、役に立たない力だったのはショックでもあった。

 他人の不幸を見ることができる魔法。

 それも夢で見ることしかできず、楽しい夢は絶対に見ることができない呪われた魔法。

 日常に影響しない程度の力が魔法なのだが、このせいでトラウマになるくらいの夢も見ることがある。

 だから俺は普段、夢を思い出さないようににした。

 昔は、魔法とは憧れであり、現実逃避と言われたくらいのものであったらしいのだが、蓋を開ければ最悪としか言えないような力でしかない。

 他のみんながどんな力なのか知らないので、はっきりとは言えないが、少なくとも俺の周りには日常で役に立つ力を持っているやつはいない。

 ただ、科学や数式では証明できないので、魔法と呼ばれていた。

 


 


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