王国の繁栄
ウィリアム王太子とロザモンド・オルレアン公爵令嬢の結婚式は予定通り盛大に行われ、国民からも祝福の嵐が吹き荒れた。
彼らは1年前の疫病が大流行したときに浄化の力を使ってくれたロザモンドのことをよく覚えていたから。
その後、ウィリアムとロザモンドはおしどり夫婦として近隣国にも知られ、子宝にも恵まれ、2男3女を授かった。
ウィリアムが国王在位中に、ハーティ王国はかつてないほどの繁栄を誇る。
それは、国王夫妻の親友たる数百年に1人と言われるほどの大魔術師となった、カイル・アードレーの助けを借りて国内の魔道具の発展に手を尽くしたからである。
彼の発明した魔道具は平民の生活をも豊かにした。
例えば、毎日井戸から水を汲む必要があったのに、魔道具を使えばいつでも水があふれてくるようになった。
街のいたるところに、やわらかく発光する魔道具のランプが灯されて夜でも行き来ができるようになれば、犯罪が著しく減った。
そういった生活に根差した魔道具のおかげで、人々にゆとりができ…その結果、生産性も向上したのだった。
カイルが発明した魔道具の多くは、他の世界からの転生者、灰谷真理から聞いた話を参考にして思いついたことは言うまでもない。
これにて物語は完結となります。1週間以内にもう1つ、後日談を書こうと思っています。
誤字報告および、おつきあいをいただき、ありがとうございました。




