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第九話【もう一つの使い方】


「それからしばらくした時……」


 ガラッという音がして、明かりが差し込んでくる。

「……村長が呼んでいるらしい。縄をほどくが暴れたり逃げようとしたりするなよ」

 入ってきた男の人はそう言ってから縄をほどき始めた。

 まずマサキが自由になって、その場で体を軽く動かす。

 それからすぐに、ミクも縄から解放された。

「……ありがと」

「ミク、お礼を言うことはないだろ。そいつも結局のところ、村長の犬なんだからな。……おい、あんた。早く村長のところに連れていってよ。呼んでるんでしょ?」

 マサキがそう言うと、男の人は黙って歩き出した。それに、マサキ、ミクの順番で続いた……。


「……場所は変わって、村長の家。村長は二人を自分の向かい側に座らせると、話し合いの結果を出来るだけ簡潔に伝えたの……」


「……マサキ。お前の言う《儀式》を受けることにした」

「……そうか。それは何よりだな……」

「《儀式》……?」

 ミク一人だけが分からないように首を傾げる。

 そんなミクにマサキが説明を始めた。

「そう。《儀式》だ。簡単に言えば呪いの伝染、といったところか?」

「呪いの、伝染……?」

「今は俺達だけで背負っている呪いを村人にも背負ってもらう。……それがお前の力、《審判》のもう一つの使い方だ……」


「……マサキが詳しく説明している間に、村人を村の中心にある広場に集めて、《儀式》の準備を整えていたの」

「……結局のところ、《儀式》ってのはなんなんだ?」

「《儀式》というのはね……」




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