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5 五里那奈(ごりなな)
「やっと完成した。」
わたしだけもの、そうわたしだけの
「これさえあれば君を物に出来る」
完成した、君を確実に物に出来る惚れ薬が・・・・
わたしは科学が得意だから惚れ薬なんて造作も無かった
「後はお茶に惚れ薬を入れて飲ませれば完璧」
邪魔されることはない
だって君とわたし以外の物はもういないんだから
この背徳感・・・・・・たまらなかった
「ねぇ? 喉乾かない?」
わたしは彼に惚れ薬入りお茶を渡した
彼はなにも知らずにそのお茶を飲んだ。
「どうしたの? 顔が赤いよ」
彼の顔が赤くなりわたしの肩に身を委ねた
計画通り
「熱があるかもしれないね。 いいよ、わたしに身を委ねても」
わたしは彼を抱きしめた。
いいんだよ。 このままで
だってわたしだけの君だから・・・・・・