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1小駒苺(こままいちご)
1小駒苺
「やっぱり・・・・駄目?」
そういって彼女は上目遣いをする。
いっけん可愛い仕草だけど
片手にナイフを持っているのが僕には分かった。
先端が尖っているものが見えるからだ。
「わたしと付き合ってって言ってるんだよ? なんで駄目なの?」
といって彼女はナイフをぼくに向けた。
別に嫌いとかそういうわけじゃない。 顔も好みの顔だ
・・・・・・・・・怖いからだ
そんなことどうでもよくなるぐらい・・・・・・彼女を恐れていた。
」「答えてくれないの? なら刺しちゃおうかな」
そういって彼女は僕の喉元にナイフを貫いた
」「怖いけど可愛いかな。」
おどおどしながら言ってみる
「ありがとう。 可愛いと言われたのは初めてで」
そういって彼女はナイフを下げた
「ねぇ、一回でいいから名前を呼んでくれない?」
」「苺?」
「なんで疑問形かな?」
」「なんだっけ・・・・」
「上辺だけの人はいらないよ。」
彼女はまたナイフを上げて、涙ながらに僕の喉元にナイフをあてた。
そして一言
「・・・・・・・死ね」