無人島に持って行くなら?
無人島に持って行くなら何がいい?
この質問は普通に生きていれば何度も聞かれるものである。
私の答えは決まっている。
母の手作りの弁当がいい。と。
無人島で、最も恐るべきは孤独。
私はそう考える。
だからこそ、母の弁当を持って行き無人島で生きのびる決意をするのだ。
私がいなくなった時、母はどうなる?
私は一人っ子だ。
父も他界してしまった。
必然的に母は一人になってしまう。
母をまた悲しませるわけにはいかないのだ。
その気持ちこそ、無人島で生きるために必要なことなのだ。
だが、相手は決まってこう答える。
お前はマザコンか? と。
その言葉には母を思う私を侮辱しているように聞こえてならない。
誰でも母を思うのは当たり前だ。
私はそう思っている。
もちろん、家庭の事情により母を思うことができない人間はいるだろう。
しかし、私に質問してくるものは母の愛を知らないとは到底思えない。
だからこそ、私に対しマザコン発言をする人達へ私はこう答えている。
お前もいずれ気づく。母の愛の偉大さを。母の愛が世界で一番尊いのだと。