表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

under 500 Ⅱ

ひつじ雲にバッテン

ひつじ雲が流れていた。


きっとあなたは、落ち着きがなくなっていることだろう。


白がこんなに多かったら、あなたはきっと塞ぎ込んでしまう。


塞ぎ込んで、メールも電話も返してこなくなってしまう。


今日は、雲ひとつない快晴だと聞いて、会うことを決めた。


なのに、車窓の空の青は、白い雲のすき間から、僅かに覗いているだけだった。


目の前に、両手の人指し指を持っていき、ひつじ雲に重ねて、バッテンにした。


少しでも、白が消えて、青が増えるように。


でも、左の方を見ると、雲が白色でもなかった。


雨なんて降ったら、あなたと接することが困難になる。


空に向かって、願っていた。


両手をガッチリと絡ませて。




"トゥルン"


ケータイにメールが来た。


あなたからだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ