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7日目 喧嘩の原因!バカだろ全員!-後半


 「そっちなの!?」


 「はい。と言っても悪いのは魔王様方とその部下達ですが。

 ・・・好きな女性のタイプを言い合った後、お互いに奥様自慢が始まりました。その時、たまたま奥様方がお部屋の前に来ていたのです。」


 「聞いてたって事?」

 

 「はい。女性の皆様が使われていた部屋からですと、私達、給仕係が使用するトビラとは別の方でしたので、、、私達も気づく事が出来ませんでした。

 ・・・奥様方は、これでもかと言うほど褒められ、大変喜んでおられたようです。そこまでは良かったのです。

 酔っ払い、気分が良くなった魔王様方は、今度は互いの奥様方を褒め合い始めました。」


 「魔王が国王の奥さんを、国王が魔王の奥さんを褒め出したって事?」

 

 「その通りです。しかし、それがヒートアップしていくにつれ、魔王様方に嫉妬が生まれてしまったのでしょう。お二人は自分の奥様の良くない所・・・平たく言うと悪口を言い始めました。」


 「自分の奥さんを可愛い、可愛いって褒められて嫉妬しちゃったの?意外と、器が小さいんだね。」


 「かなり酔っておられましたから。お二人が悪口を言い出すにつれ、部下達も同じように、自分の奥様や同僚の女性の悪口を言い始めました。その頃には誰が呼ぶ事もなく、お部屋の前には女性達が勢揃いしていたようです。」

 

 「あぁ・・・展開、読めてきたかも。」


 「そうなのか?私にはよくわからんのじゃ。怒られて終わりじゃと思うのじゃが。」


 「そうですね。普段なら軽いお仕置き程度ですんでいたでしょう。しかし女性方もまた、皆様酔っておられましたから。嵐の前の静けさと言いますか・・・最初は皆様、静かに聞いていたようです。誰も止める事のない、男性陣は瞬く間に大盛り上がりを見せ、中には、ある事ない事を言いふらすものまであらわれ、収拾がつかなくなっておりました。」


 「絶対いるよな、そういう奴。それで?」


 「それでも女性方は我慢されていたのでしょう。特に人間側の皆様は、魔族の城で問題を起こす訳にもいけませんからね。

 ・・・キッカケは誰かがしたバカな提案です。

 人間の女性派と魔族の女性派で分かれる事になったのです。」


 「うわぁ、キツイなそれ?小学生かよ。」


 「だよね!?ワシもそう思う。クズかよって・・・ゴホン。それで、分かれた結果、、、魔族側は人間の女性派へと、逆もまたしかりで。、、きっぱり二つに割れてしまったのです。」


 「お父様は!?お母様を溺愛していたのではないのか?」


 「魔王様方は・・・審判役と実況アナウンス係をされておりました。」

 

 「・・・キッツ。」


 「はい。そしてトビラの隙間からそれを見ていた両奥様方は文字通り炎を纏いながら、入ってこられました。・・・蹴り飛ばされたトビラと共に。

 それを皮切りに、魔族、人間、双方の女性の皆様が雪崩の如く押しかけ、あたりは一面、攻撃魔法の光と男性陣の悲鳴、それに謝罪の叫び。許すまじといった女性方のオタケビが響き渡ったのです。」


 「自業自得だよね?はっきりいって。それでどうなったの?」


 「結論から言いますと、魔王城は崩壊、男性陣は消し炭寸前で何とか(おさ)まりました」


 「収まってないじゃん!まぁいい気味だけどさ。

 魔王城崩壊って、、どんだけ暴れたの??」


 「それこそが結界を張る事になった原因といいますか・・・お二人は、はるか昔、勇者が魔王へ放ったという伝説の魔法をご存知ですか?」


 「ヘブンズジャッジメントってやつ?」


 「確か、そのころ悪であった魔王や魔族のみでなく、人間も含め、悪き心を持つ全てに落ちた雷であったとか、、?」


 「そうです。あの魔法は、その個人の悪き心の大きさに合わせ、それ相応の衝撃を与えました。しかし、命を奪う事も、後に苦しむ後遺症を残す事もありませんでした。」


 「その魔法がどうしたのじゃ?」


 「あれは伝説では勇者が放ったとなっておりますが、実際には勇者パーティ・・・人間だけでなく、心を入れ替え共に戦っていた魔族も含め、全員の心と思い・・・そして魔力が合わさった時、生まれた魔法なのです。」


 「あっ、てことは・・・」


  「はい、そう言う事です。あの時、陰口を散々聞かされ、さらに酔いによる思考の幅の縮小もあり、女性の皆様の心と思いは一つになりました。想像ではありますが、こいつらを死なない程度に痛めつけたい。と言ったところでしょうか。

 それにより男性陣は先程言った通り消し炭寸前に、魔王城はそれまでの蓄積もあり崩壊する事になりました。」


 「だけど、一般の人たちに雷が落ちたとか聞いた事ないんだけど?」


 「それは、、恐らく思いの質の違い、または神に選ばれし勇者であったかどうか、といったところではないかと推測します。

 本来,あの魔法が使えた事自体が奇跡というより他ない事でありますから。」


 「そうなんだ・・・だけどさ?そんな事が起きたんだったら、もっと話が広まってそうだけど、、、口止めでもしたの?」


 「いえ、あの時代に生きていたものはみんな知っている事です。しかし、誰も後の世代へと語り継ぎたくない話ということでしょう。なんだかんだと言っても、魔王様も国王様も大変尊敬されているお方々でございますから。」


 「あーそれでウワサレベルで残ったんだ、、少数のおしゃべりが語ったところで、肯定する人がいないんだもんな。

 それにしても爺や詳し過ぎない?数千年昔の勇者の話とかさ。勇者の仲間に魔族がいたなんて初めて聞いたよ。」


 「ははっ、それは年の功だよバグちゃん!長く生きてると色んな話を聞く事があるから!ねっ!!」


 「まぁいいけど。・・・それでずっと固まってるルカさん?謎が解けた感想はどう?俺的には引っ張って長かった割に、ビミョーな感じなんだけど。」


 「・・・答えは分かっておるんじゃ。しかし、心が否定をしておる。はっきりと言っては貰えんか?・・・結界を張り、魔族と人間の友好の間に壁を作った理由はなんなんじゃ。」


  「だから、魔族と人間の複合魔法の結果を知った人間側が、自分とこに被害が及ぶ前に結界はっちゃったって事だろ?魔族側も2回も城壊されたくないし、死にかけたくないから真似をしたってところじゃない?」


 「・・・そうなのか、爺や。」

 

 「おおむね、その理解であっております。」


 「そうか・・・やっぱり私の導き出した答えと違っておらぬのか・・・あぁぁぁぁ!なんで!そんな!下らない事のせいで!私は悩まされていたんじゃ!!我が民は!不自由な思いを強いられていたのじゃ!!!爺や!お父様達を連れてこい!全員ぶん殴ってやる!!!」


 「・・・分かっておられるとは思いますが、全員、異世界です。」


 「あいつらあぁぁぁ!!!!逃げたんじゃろ!!私に真実がバレる前に逃げたんじゃろおぉぉぉお!!!!ちょうど良い理由が見つかったとか思って!!!何が勇者なんじゃ!愚者の中の愚者が異世界に行って何を救うというのじゃあぁぁぁぁぁ!!!!

 ・・・バグよ!お前、最初に出会った頃に言っておったの!?読者とか見えない物が見えるとか何とか!」


 「あぁ、、言ったけどさ。それはやめた方がいいんじゃない?」


 「やめぬ!!いくぞ!!その反応という事は可能なんじゃろう!あいつら全員連れ戻して、先先代の国王もまとめてぶん殴ってやるのじゃっ!ぁぁあ!!!」


 「ありゃりゃりゃ。そこは頭が回っちゃうんだぁ。・・・面白そうだから答えはイエスだけど。

 よぉーし!!!行っちゃうか!?異世界!魔王ぶん殴りの旅!!!はぁっじっまぁるよー!!!!!」


 「お、お嬢様、、バグちゃん!それはやめた方がいいんじゃないかな!?いくらなんでもムチャだよ!・・・どうしても行くって言うなら・・・ワシを倒さず連れて行け!!」


 「おぉぉっけぇー!!!!みんなで行っちゃおうか!?異世界!!オラ、ワクワクすんぞ!」


 「それは違う異世界じゃ!・・・よぉし、、そうと決まれば出発じゃ!爺や!私が留守の間、任せられるものはおるか!?」


 「その点はご心配なさらずとも大丈夫でございます。私が教育した部下達がおりますから。・・・しかし人間との友好・・・結界はどうなさるのですか。私も異世界にはワクワクしておりますが、お嬢様が冷静になられた時、後悔なされる気が、、。」


 「そこは大丈夫!爺や!、ルカも!異世界召喚の話を聞いてから調べてみたんだけどさ、魔法陣の種類によっては、同じ時間軸に戻ってこれるみたいなんだ!それに魔法陣に対しての認識を変えることも出来るから、ある程度は好きにできるよ!魔法は突き詰めればイメージの具現化だからね、だから数分、、数時間の違いはあるかもだけど、こっちの世界に影響はあんまりないんじゃないかな!」


 「・・・まじかよバグちゃん!最高じゃん,それーーー!!!じゃあ行っちゃう?異世界、行っちゃうー!!!?」


 「行くのじゃー!!!!待っとれー!!!愚者共ぉぉぅ!!!!」


 「よーし、じゃぁ!魔法陣オープーン!!!!いざ、異世界へ!!!」


 「ヒョォォォォォォ、す、い、こ、ま、れ、る、すいこまれるのじゃー!!!、というか落ちるぅー!!!!!」


 「ほっほっほ。長く生きてきましたが、このような体験が出来るとは・・・っていうかバグちゃん!最高じゃぁーん!!!」


 「バイバイ、俺のワールド!!!いっ!てき!まぁーすっ!!!」


  


           ー第一章、完ー

 次回から、異世界、魔王ぶん殴りの旅!はぁじまぁるよぉー!!!!


 

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