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5日目 セバスとコクオウ!間違いだらけ!

「おぃーす!来たぞー!1日ぶりに来ちゃったぞーう!!!

 どんどんガラガラどっしゃんほいーー!!!!」


 「あ、ああ、来たのか!ハハハハハ、きょ、今日は遅かったではないか!」


 「ちょっと野暮用でね!ニンゲンのコクオウの所へ行って来たんだ。」


 「何!!国王じゃと!?そう言えば・・・お前は何者なんじゃ?人間の王に会えると言う事は、それなりの地位の者であるのであろうが・・・。」


 「地位?別にコクオウに会うくらい誰でも出来ると思うんだけど・・・まぁいいか。それで、コクオウの子供が生まれるっていうからさ。何か手伝える事とかないかな〜と思ってブラブラしてた。」


 「お前の力があればそのような認識になっても仕方あるまいが、、、普通、そう簡単に会える相手ではないんじゃ。しかし、そのような一面もあるのじゃな・・・それで無事産まれたのか?人間の王の子は。」


 「・・・子供は無事産まれたんだけど・・・。・・・コクオウが・・・。」



 「そ、それ以上は言わずとも良い!そうか、、そんな事があったのに無理にテンションを、、、ここでくらい自分の気持ちに正直になっても良いんじゃぞ。」


 「い、いいのか?てっきり迷惑がられるかと思って、、。」


 「そんな事はない。確かに付き合いは短いが、本音で話す事のできる数少ない者じゃと私は思っておる。迷惑などと言うな。」


 「そうか、、、ありがとう。じゃぁコクオウ、暴れていいぞ!」


 『バウワウワォーン!!!!!!』

 

 「ヒャッ!?何じゃこの犬は!?どこから連れてきた!!!」


 「だからこいつがコクオウだよ・・・あれ?俺が認識の指輪でコクオウを隠してるのに気づいてたんじゃないの?」


 「そんなもん分かるわけがないじゃろう!!!犬の話なら犬の話と言え!!!何が人間の国王じゃ!!!・・・ヒャンッ!そ、そこを舐めるでない!!!」


 「あぁ国王様の話だと思ってたの?ハハッ、国王様の子供が生まれる場所でブラブラ出来るわけないじゃん!こいつは、近所のニンゲン()のコクオウって言うんだよ。

 というか、コクオウ隠してた事じゃないなら迷惑とか自分の気持ちに正直とか何の話だったの??・・・めっ!コクオウ!そこで寝てなさい!」


 「あ、わ、私のベッド・・・。ゴホンッ、あんな暗い顔をして国王は、とか言うからじゃ!人間の王に何かあったと思うじゃろ!?普通!!!」


 「なるほど、そう言うことか。バカだな〜、普通に考えて子供の出産に国王は関係ないだろ?横で見てるだけじゃん。」


 「・・・そう言われれば確かにそうじゃが・・・何と言うか・・・私の優しさを返して欲しいんじゃが。何なのじゃ。このやるせない気持ちは。

 ・・・それではあの暗い顔は何だったんじゃ!」


 「いやぁ〜子供は無事に産まれたし母犬も元気なんだけどさ、コクオウは心配で三日くらい寝てなかったらしいんだよ。それで倒れそうになってたから、思わずコクオウに認識の指輪使っちゃったんだよ。」


 「回復にも使えるのか、、どうやったんじゃ?」


 「まぁ簡単に言うと、例えば、生き物の肉体や精神を包む(うつわ)があるとするじゃん?今のコクオウは、その器が二つあって、一つは三日間の疲れをとるために睡眠中、で、もう一つは元気いっぱいな状態だと認識しているんだ。まぁずっとその状態だと別の問題が起きそうだから、元気いっぱいな方が空っぽになった時、器は一つに戻って寝ちゃうんだけどね。」


 「むっ・・・成程のぉ。それと暗い顔は何の関係があるんじゃ??」


 「それがさ・・・元気とは言っても母犬も飼い主も相当疲れてるじゃん、やっぱり。そんな所に元気いっぱいのコクオウがチョロチョロしまくるもんだから・・・俺に押し付けられたんだよ。」


 「別に犬嫌いと言うわけではないのじゃろう?今までの話的にも。少しの時間くらいなら良いのではないか??」

 

 「犬は嫌いじゃないし、むしろ好きなんだけど・・・俺一人で、コクオウとルカの面倒を見ないといけないって考えたら・・・一気に疲れがきちゃって・・・」

 

 「なんでだよ!私は犬と同じ扱いなのか!?むしろ、いつも面倒を見てるのは私じゃないか!!!」


 「ハハッ、そうだね。」


 「ダダをこねる子供を、あやすように言うな!

 というか、そんなに疲れるならば来なければ良いじゃろう!」


 「それはそれで落ち着かないじゃん。一昨日あんな別れ方だったしさ、、あっ。」


 『ボフンッ』


 「な、な、何の話じゃ?一昨日??あぁ一昨日の話か・・・こら!コクオウ、そこは私のベッドじゃ!今気づいたわ!何で私のベッドに犬を寝かせとるんじゃ!!ちょっと降ろしてくるからの!」


 「お、おう。・・・コクオウ、おいでおいで。良い子だな〜お前は。後で何か買ってやるからな。」


 「そうじゃの!オヤツが欲しそうな顔じゃ!待っておれ!・・・爺やー!何か犬が食べても大丈夫なオヤツはないかー!?」


 

・・・


「お待たせ致しました、ルカお嬢様。おや?、、、お顔が少し赤いですな。髪も乱れておりますし、、、室内運動でもされていたのですか?」


 「大丈夫だ、大丈夫!そこの犬と遊んでおったからじゃ!!少しはしゃぎすぎたようじゃの!」


 「あっ、爺やだ!やっほー!こいつ、コクオウって言うんだけどさ!事情があって今日は俺が面倒みてんだよ〜。」


 「あっ、バグちゃん、やっほー!コクオウってんだ?このワンちゃん!すっげぇ可愛いな!」


 「そうかな〜?なかなか憎たらしい顔してるように見えるけどなー俺には。爺や、そういうのが好きなタイプなんだ?」


 「えー!可愛いじゃん!よしよし、おーいい子だねー!はい、お手!おかわり!くるっと回ってジャンケンポン!」


 「さすがにジャンケンはできないよ爺や〜。って出来てるじゃん!しかもチョキだし!」


 「マテマテマテマテ!!!!爺や!?何だその話し方は!?それに、いつの間に仲良くなったんだ!?前の時は、お前の存在すら知らなかったはずじゃろ!?」


 「いや〜実は昨日の昼間にも遊びに来てくださっていまして。軽いランチを用意させて頂き、楽しい時間を過ごさせてもらったのです。昨日はお嬢様には会えない理由があるとの事でして、、、それと口調は、あっちが()です。」


 「あれが素なのか!?まて、爺や!爺やは、私が産まれた頃から爺やだったではないか!なんで私には、素を見せてくれなかったんだ!?」


 「恥ずかしいじゃないですか。それにチャラついた男に慣れて欲しくなかったのですよ。可愛いお嬢様ですから。後はバカっぽいからです。」


 「バカっぽいのは分かっておるのか爺や!?そうか・・・しかし、あんな爺やを見たのは初めてじゃ・・・一昨日から衝撃が多すぎるんじゃ、、。」


 「あぁ、そう言えば一昨日は何があったのです?バグ様にお聞きしてもクチを閉ざしてばかりでして、、少しばかり私も興味をそそられるのですが」


 「爺や!ルカに、その話しは・・・


 『ボフンッ』


 ・・・やっちゃった・・・」


 「お、お嬢様!?なぜに爆発なされたのですか!?髪の毛がグチャグチャに・・・バグちゃん、どう言う事なのこれ!!何が起きたの?」


 「いやぁ、なんちゅーか、ねっ?一昨日の事を思い出したんじゃないかな?思い出し爆発的な?」


 「あぁなるほど、そう言う事?思い出し爆発か〜若い頃はあったなぁそんなの、、、」


 「あっ、爺やもした事あるんだ!思い出し爆発!!俺、そう言うの無いタイプだからさ〜。何かちょっと羨ましいな!」


 「あー、しなさそうだもんね。黒歴史とかどうするの?全部忘れちゃう感じ?」


 「たまに思い浮かぶ事はあるけどな〜、、なんかまぁいいや!って感じで流すかな?というか常に黒歴史製造中だし。ほとんどの記憶が真っ黒だから逆に読むところがないんだよね。」


 「全ページ真っ黒!いいね、それ!!教科書だったら喜ぶだろうな〜テスト勉強とか楽だもんね。」


 「えー、でも授業つまんなくない?・・・セバスさん、この答えを言いなさい。はい、黒です!良く出来ました。それではルカさん、次の文章を読んで。はい、黒です!・・・って、ずっとそれだよ?新種の拷問じゃん。」


 「あっほんとだ!確かに、それは嫌だな〜。というかセバスって誰?もしかしてワシ?」


 「そうそう、爺やって言ったらセバスじゃん?セバスって言ったら爺やみたいなさ。えっ、、もしかして爺やってセバスじゃないの?」


 「ないよー、ないない!ベタすぎるでしょー!こんな話し方のセバスとか嫌だしさー!」


 「あー確かに。チャラついたセバスとか、完全に偽物だよね。セバスの名を汚すなって感じがする。」


 「ちょっと!傷つくから!セバスじゃないけど、傷つくから!」


 「ごめん、ごめん・・・だけど逆にチャラついてない爺やとか嫌だなー。爺やは、そのままでいてね?」


 「当たり前じゃん!チャラついてないワシとか、ただのセバスだよ!」


 「結局、セバスなの!?爺やのジョークはわかりにくいんだからー!」


 「おい貴様ら!!!私を放置してイチャイチャするでない!!というか連れて来た犬の面倒くらい見たらどうだ!・・・爺やも、なんで私のソファーにおやつを置いたんだ!?グチャグチャじゃないか!この犬、食べ方汚すぎじゃろう!」


 「あっお嬢様・・・申し訳ございません、お話に夢中になっておりました、、バグ様とお喋りをしていると周りを忘れてしまいますな、、爺や失格です。」


 「本当に失格じゃよ!お嬢様を忘れる爺がどこにおるんじゃよ!?」


 「あっルカ、自分でお嬢様とか言っちゃうんだ。」


 「さんざん放っておいて、そんなところだけ食いつくなー!何と言えば良いんじゃ!お嬢様以外ないじゃろう!」


 「雇い主とか?」


 「雇い主はお父様じゃ!私は、、私はなんなんじゃろ?」


 「お嬢様だろ?」


 「じゃぁお嬢様で良いじゃないか!話がグルグルして頭が痛くなるわ!」


 「まぁまぁお二人とも。紅茶を淹れて来ましたので少し落ち着きましょうか」


 「だからソファがグチャグチャに!・・・なぜじゃ?元通りになっておるではないか、、またお前の指輪か!?」


 「今回は俺じゃない、、というかどうなってんの?爺や何したの??魔法??」


 「あれくらいの汚れでしたら、魔法を使うまでもありません。伊達(だて)にセバスを名乗っておりませんから。」


 「おーすげぇ!セバスって感じ!さすがセバス!出来る男セバスだぜ!」


 「ホホッ。お褒めのお言葉をどうも。」


 「セバスじゃないじゃろう!?爺や、いつからセバスになったんじゃ!!!・・・というかセバスって執事じゃないか?爺やは、執事というより爺やじゃろ?」


 「「・・・・・たしかに。」」




 「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」

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