2日目 ドッキリ・・・忘れてない?
「ヒャッホウー!ルカー!遊びにきたぜー!!!おめめぱっちりダンダンダン!!」
「うるさーい!!!!私はさっき帰ってきたばかりなのじゃ!というか夜に迎えにくる約束じゃろう!まだ夕方!3時だぞ!!!早いにもほどがあるじゃろう!」
「だってさ〜ほら、目が覚めちゃってさ。
する事もないしさ。約束まで時間だいぶあるしさ。
なんかおもちゃ・・・遊び相手が欲しいなって時とかあるじゃん?」
「はっきりオモチャとか言うな!さっさ、さっさ、うるさいわ!少しは相手の都合を考えたらどうなんじゃ!!!」
「失礼だねキミは。しっかりと考えた上で、ルカならいつ起こしても良いと判断したから来たに決まってるだろ?」
「失礼なのは、お前だぁぁぁ!どう考えてもお前だ!!
なんで私なら起こしてもいいと判断できるのだ!?
というか昨日出会ったばかりじゃぞ!?私たち!!
お前の頭の中はどうなってるのじゃ!!!」
「こうなってます!」
「ぎゃー!!!!!!!頭の中を見せるなーー!!!
指輪の効果と分かっていても気持ち悪いわー!!!!
というより、モザイクが逆に生々しいのじゃ!!!」
「見せろって言うから見せたのに・・・
俺の優しさと配慮の気持ちが分からんかね〜モザイクは愛の証だよ。」
「ア、愛の証とか軽々しく言うんじゃない!私はそんな軽い女じゃないぞ!!!」
「そこで照れんなよ。どんだけチョロいんだよ,お前。」
「チョロ・・・チョロくなどないわ!!!お前がチャラいだけじゃろう!!!愛などと軽々しく言うものではない!その言葉は、もっと神聖なものじゃ!!!」
「はいはい。意外と純粋培養なのね。その若さで魔王なんてしてるから正直、もみに揉まれて生きてきたのかと思ってた。」
「これでも頑張って、ここまで来たんじゃ!私が19歳の時にお父様が魔王を引退してから6年。最初は本当に大変じゃったんじゃぞ!」
「先代魔王は・・・確か健在だったよな?なんで引退したの?何かの戦いで受けた傷が原因で〜みたいな噂は聞いた事があるけどさ。そんな戦いあったっけ?」
「ブハッ・・・そうか人間達の間でも、そんな話になっているのじゃな。クフフ。あれはスケートボードで滑って足の骨を折ったあげく、立ち上がる時にギックリ腰になったのが本当なのだがな。恥ずかしがって、昔の戦いの後遺症が〜などと言い出したから臣下達が大騒ぎしたのじゃ。
結局あれやこれやと言う間に魔王引退にまで追い込まれたってのが事実なんじゃよ。」
「へー。」
「リアクションそれだけ!?結構、重要な話だと思うのじゃけど!!!」
「いやぁ身内からしたら面白いかも知れないけどさぁ。長文のわりにインパクトも少ないし、結局あれやこれやで終わらせてるし、リアクションなんてこんなもんだろ。身内ネタを笑いながらさ、面白いでしょー?みたいな顔で話される身にもなってみ?
最後まで聞いた事を感謝して欲しいくらいなんだけど。」
「そ、そんな顔はしてない!別に面白いと思って話しておらんわ!どうして、お前はそうなるんじゃ・・・世間話も出来んのか!」
「今代の魔王様から先代の魔王様引退秘話を聞くのは、世間話とは言わないんですよ。僕ら一般市民としてはね。歴史のお勉強ですよ、そんなの。今の話を人間の学者達が聞いたら卒倒しますよ。」
「なら、もっとあるじゃろう反応が!少なくとも、へー。はおかしいと思わんのか!?」
「思わないから、へーなんですよ〜。歴史の逸話なんて、へー。でしょ、へー。」
「お前、歴史を何だと思っとるのじゃ!例え、へーだとしても普通の人ならば、へー!!!じゃ!へー!!!」
「プッ、あっすみません。へーへー言うものですから、それがしのお尻が粗相を働きました。ぅん〜ジャスミン。」
「ゲホッ、何がジャスミンじゃ!!!あーもー、下品な話は好きじゃないんじゃ!もうちっと品のある話が出来んのか!?」
「求めてばかりではいけませんよ。上に立つ物というのは、そういう悪い癖がある。人に何かを求める前に与えるべきではないでしょうか?
ほれ、例えば品のある話とはどんなものですか?
ねぇ?一つお聞かせ願いたいですね。」
「グッ、貴様は何でそんな所だけ頭が回るんじゃ!
その話し方もやめぃ!気色が悪いわ!!」
「あらあら、下品なお言葉を。
それに昨日出会ったばかりの相手に気色が悪いなどと・・・魔王様の仰る品とは、その程度なのですね。」
「ググッ、この・・・・・私だって普段、そのようなお言葉は使いませんわ。あなたのお喋りに合わせて差し上げてますのですわよ。いつもの私のお喋りでは少々、難しいかと思いまして。」
・・・
「無視は酷いじゃろう!?
なに、何も聞こえなかったみたいな顔をしておるんじゃ!!」
「あー、すみません、ちょうど今日、耳掃除したばっかりで。あんまり聞こえないんですよね〜。」
「なら余計、聞こえないとおかしいじゃろう!
耳の穴に綿棒でも入ってるのか,お前は!」
「あっ、凄い。そこまで分かるなて!
そうなんですよ、ほら。」
「ギャィヤィヤァー!!!!!
何で綿棒刺さっとるんじゃー!
さっきまで無かったじゃろ!それ!!」
「ありましたよ〜。ほらこっちにも。」
「うひゃひぃー!!!!!
なんでタラコが刺さっとるんじゃー!
というか、なんで耳にタラコを刺してみたんじゃ!!!」
「おかしな事を、、、あっほんとだ。
タラコですね・・・。何でタラコが刺さってんですか?」
「知らんわー!私が聞いておるんじゃ!
というか、早く抜け!タラコも!綿棒も!
痛々しいわ!」
「ハッハッハッ、なぁんちゃって。
実は,こっちの綿棒もタラコでしたー!!!」
「だからどうしたって言うんじゃぁー!!!
というか、さっきと変わっておるじゃないか!!
ハッ・・・また認識の指輪じゃな!!!
どうして、そんな無駄な使い方しかできんのじゃ!!!
その力があれば何だって出来るじゃろう!!!
私でも見た事も聞いた事もない、まさに神の生み出したチカラとしか言えん代物じゃぞ!!」
「無駄、ですか・・・。魔王様、誰かを笑顔にする以上に大切な事などあるでしょうか?確かに、世界を支配出来る程のチカラを持つ道具かも知れません。
だが、僕は・・・だからこそ僕は、誰かを笑顔にするために、このチカラを使いたいんです!」
「なってないーー!!!誰も笑顔になってないんじゃー!!!
なに、立派な事をしているみたいな、、ドヤ顔やめぃ!よくそんな顔が出来るのぉ!誰が笑顔になっておるんじゃ!どこにそんな奴がおるんじゃ!お前の目は節穴か!?」
「いやぁ魔王様こそ節穴じゃないですか〜
僕ずっと笑顔でしょう?あぁ・・・今日も良いことしてるなぁ。」
「お前が笑顔になってどうする!!!
普通、他人を笑わせるじゃろう!?」
「・・・自己犠牲の精神は、余り良くありませんよ。
誰かを幸せにしたいなら、まずは自分が幸せでないと。」
「そうじゃな!その通りじゃと思うよ!!
だが、お前の場合は少しは他人を優先してもいいと思うんじゃが!?むしろ、すべきじゃほ!」
「すべきじゃ、、、ほっ!!!ほっ!って!!!
自分が恥ずかしい思いをしてまで笑かしにくるとは、、、魔王様の海よりも深い御心、お見それいたしました。」
「ち、ちがぁーう!そんな事、私はせんわー!」
「何だ、ただ噛んだだけかよ。俺の感動返してよ。
ルカの心は砂山ぐらいの深さだな。」
「よくそんなコロコロ態度を変えられるな、お前は!!!
砂山ぐらいの深さって、もう盛り上がっとるじゃないか!盛り上がってしもうとるじゃないか!!!」
「二回も言わなくても面白かったら笑いますって〜自分でも今のツッコミ、イマイチだったんでしょう?」
「・・・ツッコンデナイモン。」
「え?」
「二回言っただけでツッコミなんてしてないもん。」
「どうしたんです?急に?悪い物でも食べた?」
「ちょっとくらい萌えたりしないのかー!お前は!!」
「あざといの好きじゃないんで。
というより、俺に萌えて欲しかったの?
そんな事しなくても、ハッキリ言ってめちゃくちゃ可愛いですよ、魔王様。」
「な、な、な、何を言い出すのじゃお前は!!!
そんな話はしとらんのだ!そんな話はしとらんのだ!」
「慌てるルカ、超可愛い。やっぱりこれじゃないと。
わざとらしいのじゃ何かやっぱりね〜。」
「う、うるさい!もういい!!!
今日は、これまでじゃ!!!
私は寝る!お前も帰って寝ろ!!!」
「はいはい、分かりましたー。
それじゃ、また明日来ますねー。テレポ」
「明日も来るのかーー!!!・・・そうか、、明日もくるのじゃな。そうかそうか。
ふふっ、さぁそろそろ本当に寝るのじゃ。
っと、その前に人間たちの事を書類に書き留めておくのじゃ。忘れないうちに書き留めておかないとな。
ははっ、本当に人間と魔族で違いなんてないのじゃなぁ。」
・・・・・
「おーい!爺やー!!!」
・・・・・
「いつもなら呼べばすぐ来てくれるのに、、、爺にかぎって黙って出かける事も無いじゃろうしなぁ。」
コンコン コンコン
「爺やー!入るぞー!?」
ガチャ
「あぁあれ!?お嬢様!?」
「おいっすー!」
「あぁぁぁぁ!!!!!
お前は!何で!
私の姿で御飯を食べとるんじゃーーー!!!!!」
「爺や、美味しかったよ!じゃっまたねーー!!!!!テレポ」
「逃げおったーーー!!!!!くそぅ!明日こそは、ギャフンと言わせてやるからのう!」
「・・・・・お嬢様が二人・・・・・どゆこと?」




