護衛対象の聖女が昔隣に住んでいた幼なじみでした。俺は聖女のオーパーツを死んでも護る!
※「なろうラジオ大賞3」の参加作品の為、合計1000文字しかありませんご了承ください。使用キーワード『オーパーツ』
「――貴方、ちゃんと聞いていますか?」
「え、えっ? あ、はい」
俺は中堅冒険者のライン・ストレイト。
今日は明日からの護衛依頼の打ち合わせの為に依頼主の神殿に来たのだが……
「よっ。おひさ」
護衛対象の聖女が、何か見覚えあるなと思ったら幼なじみのホーリーだった。
「ホーリー・ラージ。言葉遣いが乱れていますよ」
「申し訳ありません、神殿長」
「この者と面識があるのですか?」
「出身の村が同じでした」
というか、家が隣同士だった。
しかも、初恋の相手でもある。
聖力の才能があった彼女は神官を目指していたはずだが、なんと聖女にまで出世していたとは……。
「ライン。貴方は【聖女のオーパーツ】が何だか知っていますか?」
「……もちろん」
――えっ? 【聖女のオーパーツ】ってこの人、神聖な神殿の中でナニ言っちゃってるの?
「冒険者ギルドは、今回も優秀な人物を寄越してくれたようですね。くれぐれも【聖女のオーパーツ】を傷つけられたり奪われたりしないように」
な、何だと。
【聖女のオーパーツ】……が、何者かに狙われているというのかッ!?
「ま、任せてください。俺がこの命に代えても護ってみせます!」
「期待しています」
◇
勘違いしている可能性もあるから、それとなく確認しておく必要があるか。
セクハラにならないといいのだが。
「聖女様」
「2人の時はホーリーでいいよ。久しぶりね」
「ホーリー様。その【オーパーツ】というのは……」
「ホーリーでいいのに。――大丈夫、しっかりとココに隠してるよ」
と、ホーリーは顔をほんのり赤くしてタワワな両胸をぽんぽんとしてみせた。
(隠れていないんですが!)
俺は頭を抱えて心の中で叫んだ。
(これは先が思いやられる)
「そ、それにしても。【ほほ、ホーリー様のお、おお、オーパーツ】をどんな輩が狙っているのか、お心当たりはありますか?」
「ぷふっ。ラインったら噛み過ぎ。久しぶりに会ったあたしが美人に育ちすぎて緊張しちゃってんの?」
美人というより美少女という趣だが、確かに彼女は色々と成長していた。
聖女でなければすぐに告白していただろう。
(当然振られると思うが――)
「隣国の王子に狙われてるらしいわ」
「隣国の王子って、あの《好色ドS変態王子》!?」
【ホーリーのオーパーツ】をチラ見しながら怒りに震えていた俺は、彼女の次のセリフを聞き逃していた。
「コイツ、【オーパーツ】と【おっぱい】を間違えてないか……?」
勘違いに気づくまであと5日。
オーパーツとは、それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指す。英語の「out-of-place artifacts」を略して「OOPARTS」とした語で、つまり「場違いな工芸品」という意味である。 ――ウィキペディアより
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最後までお読みくださりありがとうございます。
もしよければご指摘、ご感想など頂けますと成長に繋がります。
一応、執筆前になろうでネタかぶりがないか「オーパーツ おっぱい」とかで調べたつもりですが、かぶってたらごめんなさい!
以下、おまけ
■設定集
・登場人物、アイテム
主人公 ライン・ストレイト
中堅冒険者。勘違い純情スケベ。昔ホーリーが好きだった。また好きになった。
聖女 ホーリー・ラージ
幼馴染み巨乳美少女。普段は丁寧語だが、ラインに対しては砕けた口調。他人からのおっぱいへの視線に敏感。実は主人公と両片想い。
護衛たち 名前はまだない
聖女とオーパーツは1人では守りきれない。仲間が必要だ。主人公の他に4人仲間がいる。盾役タンク、魔法使いマジックユーザー、盗賊シーフ、弓使いアーチャー。
(アイテム)聖女のオーパーツ
製作者不明の強力アイテム。聖女が身につけると、聖女の聖力が激増する。隣国の王子に狙われているらしい。