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  作者: 椎名 真琴
第一章 始まりは終わりと共に
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第一章12 『一枚の写真』

 俺は展示スペースの最奥へと向かった。


 どうやら写真や、絵が飾ってあるらしい。


 人だかりの向こう側に一枚の大きな写真が展示してある。


 先ほどから、キヨの姿が見えないと思ったが、彼もまた人混みの中にいた。



 ―――――『2224年 東亜軍軍人らの集合写真』―――――


 写真の横にそう添えられていた。



 中央にいる、もやがかかって微妙に顔が見えないのが俺だ。


 いや、写真が嫌だったから、わざともやを作って見えないようにしたんだったな...


 俺の右は巨漢の『李』



 そして左は... 『小鳥遊(たかなし)』...


 長い桃色の髪と整った顔の可愛い奴だった。


 彼女は特別部隊の参謀であり、俺の幼馴染―――――


 物心ついた時から一緒にいて、士官学校でも同じクラスだった。



 ...腐れ縁というやつだ。


 ただ――――― 彼女は決して自分の名前を他人に言おうとはしなかった。


 それは俺に対しても一緒だ。


 聞こうとしても、「小鳥遊って呼んで。」 という言葉が返ってくるだけだった。



 彼女は俺が死んだあと、どうしていただろうか...


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