表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 椎名 真琴
プロローグ
1/21

プロローグ 『魔法の具現化』

 ―――――『魔法』...... それはかつての人々が想像した事実上存在しないものであり、この世の(ことわり)に相反する力であった。


常識を覆し、凄まじい威力を誇る異能を万人が想像し、憧れたのも無理はない。


そしていつからだろうか、『魔法研究』なるものが世界各地で行われるようになった...


当初、魔法の創生など不可能だと人類の大半は思っていた。


 「もともとそんな力は存在しない。」... 「創り出せるはずがない。」...と。


 しかし研究者たちは違った――――― 彼らはこの研究が人々の幸福につながると信じていたからだ...


 僅かな可能性にかけ、あらゆる分野に目を向け方法を模索した。




 ―――――その末... 努力は結実した。 


 魔法が―――――


 圧倒的な力を持つ異能が―――――


 古代からの人類の英知...『科学』を基盤として創造された―――――



 魔法などできるはずが無いと思っていた輩は随分と驚いたことであろう。


 これで不治の病も... 極度な貧困も... 各地の争いも... 全て解決できる――――― そう人々は信じてやまなかった...




 

 

―――――2200年代前半、国連は世界経済の循環を活発にすべく190あまりあった国を3つにまとめた。



 ユーラシア大陸を二分し、西方およびアフリカは「西欧連合国(せいおうれんごうこく)」、東方は「東亜連合国(とうあれんごうこく)」、そして南北アメリカ大陸は「フロンティア連合国」となった。


 当初の目算どうり、貿易摩擦は激減、各国の国力も均衡を保つようになった―――――  かのように思われた...


 しかし、旧中東の貴重な石油資源をめぐって、連合国家成立からわずか5年後に西欧連合と東亜連合の争いへと発展...


 争いは激しさを増し、1年後には全面戦争に突入した。


 『魔法』が発明されて間もないこの頃、両国はこぞって新魔法の開発を進めて戦闘で使用したため、従来の戦争の常識は崩壊した―――――


 その大戦、「東西領土分割戦争」において、弱冠17歳ながらその名を世界中に轟かし、震撼させた男がいた。


 東亜連合国軍特別部隊隊長「皇 帝一(すめらぎ ていいち)」。



 世界で唯一の『空間支配(スペース=シャフト)』...名の通り、空間のあらゆる物質を支配できる魔法の使い手であり、2年に及ぶ激しい魔法戦、銃撃戦、ゲリラ戦において自ら先頭に立つも無敵であった。

 アサルトライフルを背中に負い、圧倒的な武力で敵を消し去る―――――― 『破滅の魔帝』 などと、西欧の兵士に恐れられたものだ。


 ただ、生きとし生けるものには必ず死が訪れる―――――



 この男も同様、無敵と言われながらも終戦を前にして想定外の事態によってあっけなく命を落としたのだった―――――


 読んでいただきありがとうございます。

今回はこの世界の設定みたいなものです。


誤字脱字等ありましたら、指摘して下さると嬉しいです。

是非『ブクマ』お願いします!(ドストレート)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ