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セシリアの心遣い

 クズ王子の策略も未然?に防ぐ事も出来、アマゾーン国はいつもの様に平常運転に戻った。

 俺の方も乳房の治療に2日目3日目と順調に進んだ、治療の途中から年齢層が若く成って来たので服は脱がなくても治療は出来ると話し、何とか服を着用したまま治療が出来る事に成功した。


 ババア達は何度言っても聞かなかったんだけどな…そして治療を優先にしているので目当てのワイバーンのマントとコートを受け取りに行く暇が無い…まぁ完全に治療を完治してからでいいか。


 無実の罪で捕らえられていた男達は、病気は治ったのだけど、牢屋暮らしが続き体力面が可なり落ちているという事で、食事をしっかり摂り運動をしながら体力を付けて行っている、種付けどころじゃないみたい。


 ランバー国の医術師達は俺の治療法を間近で(目をキラキラさせながら)観察している。俺の治療法をなんちゃって詠唱を見て聞いて医術師同士でブツブツ言いながら観察している、俺のは魔法じゃないから見て盗むのは無理だよ〜と思いながら無視!


 薬術師達は初日こそ、俺の治療を見て興奮していたけど、2日目からアマゾネスの薬術師達と持ち込んだ薬草の検品をし、その後 薬術に付いてお互いの知識を色々と意見交換をし盛り上がっている様子。


 ランバー国から護衛の為雇われた冒険者達は棚から牡丹餅って言うのかな?種付けの為訪れていた男達の体力が戻るまで夜のお仕事が増えて喜んでいますね〜でも同行している女性の冒険者達からは白い目で見られてますわ!俺もバカな事は考えないで、ユーリア一筋だ!


 エロイとクレアさんに話た怪我と他の病気の件も狩りとかで魔獣に襲われ、四肢の一部が欠損した者 数名で良いと言っていたなぁ 病気に関しては今は重い病気を患ってる者もいないようなので、欠損者のみの治療に決定、明日最後の治療を終えて明後日アマゾーン国を発つかな、丁度ランバー国の人達も明後日発つとか言っていたし、バッチリだ!


 夕飯後部屋で一人寛いでいると”コンコン”ノックだ、誰だろ?と考えながらも狐面を装着!アマゾネス以外の人だと面倒だからね。

「ハイどうぞ」

 ガチャ「アスラさん、夜分すみません」

 誰かと思えばセシリアでした。

「どうしたんだセシリア?」

 何か荷物を抱えてやって来た。

「はい、アスラさんが治療で忙しいと思い、コレを持って来たんですよ」


 セシリアが差し出す物を見れば、なんと!ワイバーンの素材で出来たコートとマントじゃないの!


「コレは!中々カッコイイじゃないの!」

「そうでしょ?おばちゃんも凄く張り切ってましたからね、サッ試着して下さい」

 セシリアに促され試着してみれば、バッチリ体にフィットするサイズもぴったり!採寸も見ただけなのに、アノおばちゃん職人なんだな〜と思っていたら、セシリアが他にも何かを取り出す。

「ズボンとブーツまである!」

「はい!素材に余裕があったようで、在来種と亜種で二着ずつありますよ」

「お〜それは助かる!」

 早速試着!ウン最高だ!普通のワイバーンが黒で亜種が赤紫かぁ〜どっちも甲乙付けがたいなぁ〜微妙に全部デザインが違うし、いいモノを貰った。


「それと もう一つ()()()()()が有りますよ!」ニコニコ


「エッ?」

 取って置き?一体なんだ?スゲー気になるいい方…


「アスラさん自身が余り目立つ行動をしたく無いと聞いたんで、私がおばちゃんに頼んで作って貰ったモノが有るんですよ!」ニコニコ

 この国では仕方が無かったと思いますけど、目立つ行動の時は仮面で名前まで変えられているとクレア様から聞きましたから。


「コレです。気に入って頂けたら嬉しいです」

「コッ、コレは!」

 マスクじゃないか!渋い!一見 覆面レスラーのようなマスク!

「どうですかアスラさん?」

「セシリア!ありがとう!スッゲー嬉しいよ、本当にありがとうな!」ニコ

「アスラさんが喜んでくれて私も嬉しいです。実はまだ有るんですよ〜」

「エッまだ何かあるのか?」

「ハイ!コレです」

「エッ何コレ?グロ…」

 セシリアが差し出したモノは…グロい


「アハ!アスラさんビックリしました?コレはですね〜仮面やマスクが思いがけない時、外れた時用に事前に貼り付けて置けば素顔もバレ難いかと…」

「なるほど〜それで生々しい傷とか火傷の痕見たいなモノかぁ〜コレ触ってもいい?」

「どうぞどうぞ」


「以外と柔らかいなぁ」

 シリコーンと言うかゴム製品見たい…アレ?シリコーンもゴムも一緒か?まぁどっちでもいいや。

しっかり着色され皮膚に貼り付ければ本当の傷痕見たいだ…隻眼の時とか眼帯の下に貼るとか…イイねコレ、しかしこの世界にシリコーンとかゴムは無いような気がするんだけど、コレって一体何で出来てるんだろ?特殊メイクみたい。


「セシリア、コレって何で作ったんだ?」

「それはですね〜アラクネの体内にある糸袋から作りました。アラクネの糸になる前の液体の袋ですね」

「なるほどね、糸になる前の原料かぁ面白い所に目を付けたなぁ それで誰が作ったんだ?」

「百合工房で作って貰いました!本来は仮面の装飾に貼り付けて硬化液を塗るんですけど硬化液を付けなければ柔らかいままなんですよ〜彼女達も喜んで、と言うか面白がって楽しんで作ってくれました!」

「そうか…セシリア!本当にありがとうな、感謝する」ペコ

「ア、アスラさん!頭を上げて下さい!お礼を言うのは私達アマゾネスの方ですよ!私達の方こそ本当にありがとうございます!」


 それから暫く試着しながらセシリアと雑談していると”コンコン”ノックです。今度は誰かな?

「ハイどうぞ」

 ガチャ「失礼しますアスラ殿、ヒィ!」

「あ、クレアさん」

「エッ!アスラ殿?」

「あ!ゴメン」

 顔に傷と火傷の痕付けたなままだった!

 すかさず剥がし事情をクレアさんに説明した。セシリアはクレアさんに怒られると思って緊張したまま固まってる。


「セシリア!緊張しなくても怒りませんよ、寧ろ良いモノをアスラ殿に用意しましたね」ニコ

「あ、ありがとうございますクレア様」ペコ

「アスラ殿、少しお話があるのですけど構いませんか?」

「別に構わないよ」

「では私は失礼します!」

「セシリア、すまないね」

「セシリア!色々届けてくれてありがとうな!」

「いえ!とんでもないです!では失礼します!」


 セシリアが慌てるように出て行きクレアさんと二人だけ、いつもはエロイもいるので何とも思っていなかったけど、綺麗な女性と二人だけとは緊張するね、セシリアの時は友達感覚だったんだけど。


「それで話とは?」

「はい、もう一度だけ伺います。アスラ殿、この国で子種を提供して貰えないでしょうか?」

「エッ!またその話?」

「はい、またその話です!出来ましたらエロイーナ様と…」

「エッ!?エロイナと!」

「はい、アスラ殿はエロイーナ様を、お嫌いですか?キスをされても嫌がる様子は無かったように見受けられましたけど…」

「いや嫌いでは無いよ。って、アレは演技でしょ?」

 あの場で嫌がってたら折角エロイが好きでも無い男とカラダを張ってキスした意味が無くなるしな。


「そう演技です。ですが私は分かります、幼少の頃から一緒に過ごした私には、エロイーナ様は演技では無かった事を!」

「ハァ?」

「エロイーナ様はアスラ殿の事を好きです!」

「エエッ!いやいや、あんな綺麗な女性に好意を持たれるのは大変嬉しいけど、俺にも好きな女性はいる!」

 そりゃエロイも綺麗だけど、ユーリアも負けず劣らず綺麗だっつーの!俺がフリーなら考えるけど、今はユーリア一筋だ!浮気もつまみ食いもしません!


「そ、そうですか…既に好きな方が居られるのですか…アスラ殿はその方とは、お付き合いされてるのですか?」

「エッ!お付き合い!?いや相手は一応王族だから、大っぴらには付き合ってはいないけど…」

 そうなんだよなぁ王様も王妃様も認めてくれてるけど、何せ王族大っぴらには出来ないんだよな。

 王族が許してくれても周りが許してくれるかどうかなんだよね。


「成る程…解りました!」

 相手は王族、アスラ殿の片思いなんですね。

「解ってもらえたならいいよ」ホッ

「因みに伺いますがアスラ殿は女性経験は、お有りですか?」

「エエッ!ク、クレアさん!何を聞いてんだ!?」

「その反応は無いと言う事ですね」フムフム

「イヤあのね、無いけど そんなダイレクトに聞かなくても…」

「アッ!これは失礼しました。私は戻りますので、明日も治療宜しくお願い致します」ペコ

 そうですか…経験は無いのですね、ではプランを変えましょう!今からエロイーナ様に報告して、今晩も観る勉強を進めましょう。












 一体何だったんだ?うわ〜モヤモヤする今晩寝れるかな〜。




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