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忌まわしき風習

 報酬の件も話は煮詰まり、ここである事を思い出したので聞いてみよう。


「俺からも、一つ聞いていいかな?」

「ん、なんじゃ?」

「アスラ殿、何か気に成る事でも有りますか?」

「今回の性病で使用する薬の素材が足りないって、セシリアから聞いたんだけど何の薬草が必要なんだ?俺の持っている薬草ならわけてやるぞ」

「本当ですかアスラ殿?ラミラミ草と言う薬草なのですけど、持っておられますか?」

「ちょっと待ってな…」


 薬草の名前を聞いたものの、いまいち名前と薬草が一致しない…だって俺には必要無いし、マナの森ではノリで採取してたからな…もうどれがどれだか判らないので採取した薬草を全種類出してみた。


「何とこれは!凄い種類の薬草よのぉ!」

「アスラ殿は薬術にも長けているですか?これは凄い!この森で生息していないモノまで有るじゃないですか!私どもの薬術師が泣いて喜びますね」

「あ、いや薬術師じゃないよ。ノリで薬草を採取してただけだからハハ」

「ノリで?これだけの種類を…あ!有りました!これがラミラミ草です!」


「お?それか、それならいっぱい有るぞ!ついでだからバックに入ってる薬草全部あげようか?俺持ってても必要無いし、必要な人が使う方がいいからな」

「エエ!本当ですか?買い取ります!薬草は有って損は無いので全て買い取ります!」

「あ〜、いらんいらん、元手が掛かってる訳でもないし俺からしたら唯の草だから全部タダであげるよ」


 取り敢えず種類別に入れる為 麻袋の様な物を用意してもらい薬草を詰めていけば結構な数になったよ、暇つぶしに どんだけバックに押し込んでんだ俺は!?バック容量無限だから、仕方ないかハハ


「エロイーナ様…」ボソ

「クレア皆まで言うな…」ボソ


「これで以上だ!」

「ありがとうございますアスラ殿!直ぐに運ばせますね」

「妾は少し疲れたゆえ退出するでのぉ アスラ、後はゆるりと寛いでくれるかぇ」

「では私も失礼します。アスラ殿、夕食は部屋へ運ばせますので、それまで寛いでいて下さいね」

「あー、ありがとう!」



 ◇ ◇ ◇


「クレア、これは神からの妾に対しての試練なのかぇ?」

「いえそれは違うと思います。ですが…そう錯覚するのも仕方ない事、私もエロイーナ様と同意見なのですから」

「クレア、アノ者を如何にか この国に留めるのは無理かのぉ?」

「申し訳ありませんが、それは無理があります。例えエロイーナ様が女帝だとしても…この国がアマゾネスの風習がそれを許してくれないでしょう」

「そうよのぅ…今と成っては忌まわしき風習よのぅ」

「ですが一つだけ手は有ります」

「どんな手じゃ?」

「エロイーナ様がアスラ殿の子を宿すのです!」

「わ、妾がか!?いやしかし…それは…いやダメじゃ」

「大丈夫です!エロイーナ様!恥ずかがっていては前に進みません!今晩からビシビシ特訓です!」

「エエ!」



 ◇ ◇ ◇


 夕食も堪能しベッドでゴロゴロしていて、もう一つ思い出した事がある。

「そう言えば、捕らえられてた男達どうなるんだろう…」


 あの時 見た感じ病気もそうだけど、ムチでシバかれた痕とかあったな…食事もまともに与えられて無いのかガリガリだったし…しかしセシリアの話では全体の半数程感染してるとか、一体何人居るんだ?聞くのは怖いけど明日にでも聞いてみるかな。


 さっさと治して早く帰らないと、王都の皆んなが心配するからな。

 帰りはマントと新しい仮面の装備だ、どんなの出来るか凄く楽しみに成ってきたぞ〜明日からは、もう少し人数増やして治療しよう!そうと決まれば、ちょっと早いけど寝よう、そうしよう。



 ◇ ◇ ◇


 治療2日目


 さぁ治療開始だ!昨夜は早く寝たから今日はメチャ調子いいぞ〜!

 今日の目標は200名の治療だ!中々いい滑り出しだ! 昨日治療して情報が拡散したのかスムーズに治療出来る、ジャンジャン治療して行くぞ〜!


 何とか午前中に100名治療出来たから昼食後も今の調子で頑張るかな。

 時間も惜しいので闘技場で昼食を摂る。食べ終わる頃 クレアさんを発見したので昨夜思い出した事を聞いてみる事にした。


「クレアさん、ちょっといいかな?」

「はい何でしょう?」

「セシリアに聞いたんだけど、性病に掛かっている者が全体の半数程いると、半数とは一体何人位なんだ?」

「治療をされてるアスラ殿には申し訳無いのですが約千名程ですね…」

「せ、千名!」


 と、言う事はアマゾネス全体で二千名ってとこだな、国として多いのか少ないのか…普通に考えて少ないよね。


「アスラ殿!本当に申し訳有りません」

「いや別にクレアさんが謝る事じゃないし、気にしたら負けだぜ」

「そう言って頂けると気持ちが楽になりますね」

「それと恐らく感染源の男達って、この前連れてこられた人数かな?」

「いえ、アレは一部だけです。男達は全員で十人います」

「え?たった十人?その人数で千名も性行為したのか?ある意味スゲー!」

「ア、アスラ殿!」

「え?」


 急にクレアさんの顔が近づいて来たので一瞬キスされるのかとドキっとしたが小声で耳に囁いて来た。


「大きい声では言えないのですけど、男達が相手をした人数は、精々100人程です。それ以外の感染は申し上げ難いのですが……」

「あ〜成る程ね〜解った解った!もう言わなくてもいいよ」


 そりゃそうだ、相手が男だけとは限らないからな、必然的にそうなる訳か。


「解って頂けてなによりです」

「クレアさん、俺の記憶が確かなら、この病気はキスでも感染するので注意ですよ」

「はい分かりました。今後この様な被害が広がらないよう参考にさせて頂きます」

「それで男達は今回の感染に関して何かしゃべったのか?」

「それが全く…自分達は何も知らない、やってないの一点張りで…ほとほと困っているのですよ」


 まぁそんな時にアスラ殿が現れたのですけどね。


「ふむ…成る程ね」

「アスラ殿、何か良い手は有りませんか?このままでは真相を突き止める前にエロイーナ様が処分しかねないのですよ…」

「そうだなぁ…アルにはアルんだけど、その件はアマゾネス達の治療を全て終わらしてからだな」

「そうですか!その時は是非お力をお貸し下さい」ペコ


 クレアさんとの話も終わり午後からの治療に専念した。

 そして難無く200名もの患者を治療し終え、まだ自分なりに余裕があるのを確認出来た。


「俺って駄竜との修行で力が増したのかな?」


 フッと、そんな事を思い明日は更に100名増やして見ようと思った。

 まぁ最悪ダメだったら途中で辞めたらいいしな、ウンそうしよう。




 治療3日目


 今日は300名の治療だ!


「アスラ殿、これだけの人数大丈夫なのですか?」

「あ、クレアさん!まぁ大丈夫でしょう、ダメだったら途中で諦めるから」

「そうですか、余り無理をなさらないようにして下さいね」

「ところで女帝さん見かけないね?」

 色々忙しいのかな?

「エロイーナ様は特訓、いえ勉強中でして…」


 ヤバかったです!思わず口が滑りかけました。


「ん?」


 特訓に勉強かぁ〜流石女帝さん!国を治める為 色々と忙しのだな。頑張れエロイ!


 そして今回300名もの治療を完了し、まだまだ余裕を感じられたが、やはり無理はしないでおこうと思い明日は今日と同じ人数の病人を治療しようと思った。

 今更だけど治療後に病気が治った者達の笑顔を見るとホッとするね、皆んないい笑顔しちゃって!そんな笑顔見れたら治療した甲斐があるよ。




 治療4日目


 さぁ今日は昨日と同じ300名の治療だ!頑張らねば。


 おや?今日はエロイも見学に来ている、クレアさんと何か話をしてウンウン頷いているね、治療の進行でも確認しに来たのかな?


 そんな事を思いながら治療を開始する、そろそろ治療も終盤に差し掛かりそうな事もあり気持ちに余裕が出て来たのか、今まで病人を患者としか診ていなく全く気にも止めていかなったが皆さん露出の高い格好だ!ヤバい女性として見てしまう!っと、その時ある事に気付く。


 そう初日に何気なく気付いた事…う〜ん気になる!メチャ気になる!気になった事は聞いてみよう。

 昼食後の休憩の時にエロイかクレアさんに聞こう。



 クレアさんは所用で席を外したのか。


「なぁエロイちょっといいか?」

「誰がエロいじゃ!妾の名はエロイーナじゃ!」

「スマンスマン、エロイナ聞きたい事が有るんだけど」

「其方まだニュアンスが違うぞ?で、聞きたい事とは何じゃ?」

「ちょっと聞きにくい事なんだけど、一部のアマゾネスの片乳が無いような気がするんだけど俺の気のせいか?」

「ふむ、其方は気付いたか…と言っても隠すものでも無い故話すがアレは妾の嫌う忌まわしき風習の一つじゃ」


「忌まわしき風習?」


「過去の風習が未だ残っておってのぉ 弓などを扱う戦士には邪魔と言う事で若いウチに右の乳房を削ぎ落とすのじゃ、妾からしたらバカげておる…妾の代で何としても、その風習は無くそうと努力は、しておるのだかのぅ 頭の固い者達がガンとして頷いてくれぬのじゃ」


「その頭の固い者達も弓使いなのか?」

「うむ、そうじゃ。言い方が悪いが自分達が犠牲に成った故に若い者は良いのかと…今更ながら無くした乳房は帰ってこぬからのぉ まして弓使いを無くす訳にも行かぬ故 妾も困っておるのじゃ」

「乳房が戻れば問題無いのか?」

「其方まさか?」

「生まれつき無いモノとか永久歯見たいなモノは無理だぞ」


 欠けた歯なら戻せるけどな。


()()()()()()が何か解らぬが削ぎ落とした乳房を戻せるのかぇ?」

「勿論だ!エロイナも俺の耳を見ただろ?」

 ハッ!「そうじゃ!そうじゃな!妾は今からババア共に掛け合って参る!アスラ結果が良い方向なら頼めるかぇ?」

「あー!いいぜ良い結果期待してるぜ!」


 あ〜あんな慌てて走らなくてもいいのに、エロイにとっては大事な事なんだな…いや大事な事だ!女性が若いウチに乳房を削ぎ落とすなんて考えただけで発狂もんだ!男からしてもオッパイは二つある方がイイ!エロイ頑張ってババアを説得するんだ!



 しかし忌まわしき風習の一つとか言っていたな…まだアルのか?

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