天空の覇者バハムート…
『誰だ!我の名を呼ぶモノは!』
「!」
エ!今のは!?あのドラゴンか?ヤベ隠れよ。
『隠れていても、判るぞ!』
やはり、あのドラゴンだ!でもこれって念話だよな…ドラゴンも念話使えるんだ。って感心してる場合じゃないよな。
『出てこないのなら、森ごと焼き尽くすのみ!』
ゴオオオオオオ
エエエエエエ!それはマズイでしょ!仮にもアンタ森を守護してると違うのー!?
あんなデカイ口開いてブレス吐き出す気なのー?ヤバイって!ちょ口からチョロチョロ炎が漏れてるって!
「おーーーい!おーーーい!」ブンブン
取り敢えず手を振って見よう。
『小さきモノ、何故に我の名を知る』
「あなたは覇竜さんですか?」
ヒィ スゲー睨まれてるし!
『我が質問しているのだ!何故に我の名を知る!』
え!覇竜じゃないのか!?俺何か言ったのか?……もしかして…
「え〜と、もしかして貴方の名前は、バハムート…さん?」
『そうだ…その名を知るモノは、もうこの世には、いない…魔族の生き残りか?』
この世にいないって、どう言う事?って魔族じゃ無いし!
「俺は魔族じゃない!」
『では人間か?……我をバハムートと呼んで良いのは、嘗ての友のみ!』
なるほどね〜友と言うからには勇者と賢者の事何だろうな…こういう輩は嘘や誤魔化しは通じない…逆効果だろうな…
『覚悟は出来たか!我の名を軽々しくも呼んだ罰 死をもって償ってもらおう』
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ
「あ!俺、異世界から来たんだ!」
『………………………』
「異世界人だから、その名を知ってるんだ」
『主は異界から来たのか…?』
「そうそう、嘗ての勇者と賢者の同郷の者なんだけど…」
一応同じ日本人だから、合ってるよな?
『主が異界人と言う証拠でもあるのか?生き延びたいが為に、我に嘘を言っていないか?』
また証拠ですか?スマホじゃ多分無理だろうし…取り敢えず浮いてみるかな。
「嘗ての賢者が使ってたか分からないけど(テレポ)」シュン!
飛行しながらバハムートの目の前にテレポして見ました。
『ほう、嘗ての友と同じ術を使うか…』
賢者が使ってたか知らないけど念話で話をしてみよう。
『これで信じてもらえるかな?この能力は、多分この世界には無い超能力なんだけど…』
『………』
『もしも〜し』
急に黙りこんじゃったよ、どうしよう。
『ファハハハハハハハハハハハハ!』
『あの〜どうしました?』
急に笑い出すとかビックリするからヤメテ!結構ビビってるんだから!
『主が現れるのを五百年待っていたぞ!ファハハハハ』
『え?』
なにそれ?五百年待っていた?どゆこと?
『さぁー話を聞かせてもらおう!五百年の月日 主が現れるのを、どれだけ待ち焦がれたものか!さぁ話すのだ!』
『エエ?』
全く話が見えないんですけど、”さぁ話せ” と言われても何のことやら?
『どうした?我を焦らしているのか?勿体ぶらずに、さぁ話せ!』
『え〜と…』
何を話せばいいのだろう?変な事話して反感を買うのも嫌だしな…ここは、やはり直接何を話せばいいのか聞いて見よう。
『ぁ』
『そうか、主も彼奴らと同じで我を焦らして話をするのだな、良し解った!』
”ガシッ!”
『え!?』
マジで!しっかり掴まれたんですけどー!?
”バサッバサッ”
エエ!しかも飛び立ってますけどー!
ヒェエエエエエエ!やめてエエエエ!
行き成り掴まれて(捕獲)凄い勢いで飛ばれてしまいました!飛ぶのが速いのと高度が高過ぎて景色もミニチュア、いや豆粒ほどになって全然景色を楽しめませんよ、風の影響は結界みたいなモノで守られているんですけど、寒い!高度があり過ぎて寒い!パイロキネシスが無かったら凍え死ぬわ!
変に暴れたりとか逃げ出したりとかは、完全に諦めましたよ、俺を捜す為に人の集まる所で暴れられても困るしね、ハァ〜一体何を話せばいいのやら。
バハムートの目的の場所に到着したようなんだけど、此処って一体何処なんでしょう?かなり高度がある山としか分かりません。人の足じゃ登れそうにない山みたいだけど地図でどの辺りになるんだ?
『あのバハムートさん、ここは一体どこかな?』
『ここは我の塒だ!』
『へ〜ねぐらね〜』
自分の棲家に連れて来られたのかよ!俺 帰れるかな?瞬間移動…無理だな、ここに来るまでのルートも座標もハッキリしないからな…帰りは送ってよ。
『さて、ここなら問題無いだろう。主も畏まらなくても良いぞ楽にして良い、では聞かせてもらう』
あっそ!じゃあ普段通りで。
『バハムートさん、正直 話が全く見えないんだけど、俺に一体何を話さそうとしてるんだ?そこを詳しく説明して欲しいんだけど』
『主は、ケンジのように心が読めぬのか?』
『え!?読んでもいいの?いいなら試しに読んで見るけど』
後で文句言うなよ。
『いや、もう良い!我とて心を覗かれるのは気分が良いモノではない!では話そう』
バハムートが、どうして俺を五百年待ち続けたかと言うと、五百年前にカツヤとケンジと友の間柄になってからの話のようだ。
それがね〜聞けば聞くほど顔がヒクヒクしそうな話なんだわ!ホントあいつら最低だ!
単純に言えばドラゴンにとって闘いこそが生き甲斐の人生!数百年から数千年生きる闘いしか知らないドラゴンにカツヤとケンジが自分達の世界(日本だな)漫画ネタ、アニメネタなどをコイツ(バハムート)に話したんだと。
結局完結してないネタまで話てるもんだから続きが気になって、気になって、二人がこの世を去る前にマナの森で待ち続けたら続きを知る異世界人が絶対現れると言ったらしい。
俺が思うには、二人が焦らしながらネタを話したのはネタが尽きかけたか、完結して無いネタばかりで焦らしたんじゃ無いのかな?
しかし漫画、アニメ大好きのドラゴンって、どうよ!もしかしたら、コイツの名前 二人に適当な話で持ち上げられて”バハムートはドラゴンの頂点に君臨する竜の名だ!” ”バハムートとは天空の覇者の名だ!” とか言われて付けられたんじゃ無いのか?こっそり心を覗いて見ようかな……いや止めとこうバレたら怖いから…。
でも運良く俺みたいに漫画、アニメ好き(オタク)なら、まだ大丈夫だろうけど、そんなの知らない異世界人だと今頃コイツに殺されて、あの世逝きだよね、そう考えたら伝説の勇者、賢者じゃ無く”最低な勇者、賢者”だよね、ったく。
俺ちゃんと家に帰れるのかな?家を購入してから2日しか寝てないんじゃないの?
ルチハ達にすぐに帰ると言ったのに「お兄ちゃんの嘘つき!」とか言われたら凹むなぁ〜。
もしかしたらアレかな?マスターに「俺に、もしもの事があったら」発言でフラグが立った…のか? もう適当に話をして帰らしてもらおう。
しかしエルフに聞いた人を泣かせる良い話と全然違うじゃないの! コイツ上手い事カツヤとケンジに利用されて間接的にエルフの里を守護させられてる!この事実は誰にも話さない方が良いよね。




