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勇者召喚〜〜そして王都到着

  時は(さかのぼ)ることアスラが異世界へ転移する一週間前―― とある国で古の勇者召喚の儀が行われていた。


  王宮の、ある一室にて召喚の儀にて用いられる召喚魔方陣が光り輝き そこへ三人の勇者が召喚された。


「おお!陛下召喚の儀成功しましたぞ」

「うむ 宮廷魔導士長ザンギよくやった!」

「ハハーッ!有難きお言葉!」


  後にこの時 召喚された勇者との出会いでアスラの運命が大きく変化するとか、しないとか?





 

  ◇ ◇ ◇

 

  翌日早朝から王都へ向けて各自移動の準備に取り掛かる。

 今回の朝食も昨日と同じメニュー(けして不満は無いぞ!)奴隷は水のみだから!


  王都周辺まで近づいた事で、ほかの荷馬車や冒険者と擦れ違う頻度が増えてきた。

 

「そろそろ王都へ着きますよ」


 そうアルンさんが呟き馬車から前方を指差す。

 指差す方向へ それを見た時、思わず声が上がった!

「オォ!」


  小高い丘から ゆるり下りながら広い平原、そこから更に ゆるり上がった先に王都が見えた。広いしでかい!


  しかも入国待ち らしい長蛇の列!ゲゲ!

「これは凄い列だなぁ入国するまで何時間かかるんだ?」

「大丈夫ですよ今回盗賊を捕獲してるので直接門番へ話を掛け合えますんで!」

  なるほど

「ほら既にガガールとルイスが門番の方へ駆け出していますよ」


  速! 待つこと数分門番と話し終わったらしく別の門の方へ指差す。

 あちらへ行けって事だよね。


「あちらの仮門の方へ向かいましょう」


 仮門で盗賊達を受け入れしてくれるみたい。


「アスラさん盗賊捕獲に関しての立会いなど、しますか?」

「いえ それはいいです、ジークさん達だけで退治捕獲したと、お願いします」

「そうですか、わかりました。ではジークには、そう伝えます」

「お願いします」

「では、私と一緒にアスラさんの入国手続きを済ましておきましょう」


  ぉ!同伴してくれるのね、それは 有難い。

 って ヨハン爺さんも付いてくるのかよ!

 ほら 門番 賢者様の顔見て恐縮して固まってじゃん睨んじゃダメ!スマイルスマイル

 

「こちらの入国審査用魔導具に手をかざして下さい」

  え なにこれ?

「アスラさん心配しなくても大丈夫ですよ、その魔導具は犯罪歴を見る魔導具なので何も無ければ問題ないですよ」

「坊主に何も無ければな」


イヤイヤ やましい事なにもないって!

「わかりました」

  そ〜と、落ち着きながら深呼吸して魔導具に手をかざすと魔導具が赤く点灯した。何も無かった。

「ハイ問題ないです」

  はぁ〜よかった

「チッ!」

 ヨハン爺さん今舌打ちしただろジロリ


「これで入国審査は終わりです、身分証がないようなので仮証の発行と入国税合わせて銅貨六枚になります。預け金の方は身分証を提出して頂けたら、お返しします」

「アスラさん ここは私が立て替えときますので」

「アルンさん何から何まで、すみません」

「いいんですよ」

 

  そうして入国審査も終わり待つ事数分ジークさん達が帰って来た。


「皆さんお待たせしました。アスラさんホイ」

 布の袋を渡された。中には恐らく お金が!

「ジークさん 幾らになりました?」

「アルンさん小銀貨十枚になりました」

「ほ〜結構頂けたんですね」

「あの盗賊達最近あの森周辺でかなり襲っては逃げの繰り返しが激しい連中みたいで、それでこの報酬ですね」

「なるほど」


 いくらか皆さん お返しした方がいいよな?


「坊主それは全額坊主の物じゃ貰っておけ。他の者も それで良いな?」

「当たり前じゃないですか!助けて貰って、おまけに盗賊捕獲の手柄まで貰って金まで よこせなんて言えませんよ!」

「だ、そうです アスラさん そのお金貰って下さい。それと入国税の立て替え分は私の移動中の雑談相手分という事で」


「いや それじゃ「坊主ワシらに恥じをかかすな!」…」


「わかりました、ありがたくいただきます」


 なんか丸め込まれた感じで話が終わってしまった。お金は無いよりあった方いいからよいか。


「ではアスラさん改めて……」

 ん?

「「「ようこそヴァルトリア王国へ!」」」


  ぅぉおお!それが言いたかったのか!

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