モグラ退治〜休憩中に談話
翌日依頼されたモグラ退治をする為に『マナの大樹』近辺から始めようと思いヴォルフを連れて出掛けてるのだけど、何故かアリアの兄貴まで付いて来ている。
「どうしてアリアの兄貴が付いて来るんだ?自分の仕事はないのか?」
「アスラさんの、お手伝いをしようと思いましてアニエス長老には許可を得ていますアハハ」
「嘘つけ!何か魂胆があるんだろ?正直に言ってみろよ」
「アスラさんは、お見通しですね…実は、どうしたらアリアに兄として認めてもらえるのか悩んでいるんです。今迄の接し方の何が悪かったのか分からず…」
あ〜こりゃ重症だわ、嫌がられる要因に気付いていないとは…いや気付いているのに現実を受け止めたくないだけだな困った兄貴だこと。
しょうがないのでモグラ退治を手伝わせながら説得、いや言いくるめてみるかな、さてと丁度良いからアレをやってもらおう。
「分かった、アリアの兄貴に正しい兄妹の接し方をアドバイスしよう、その代わりキラーモール退治をちゃんと手伝えよ絶対だぞ」
「おー、アスラさん本当ですか!これでアリアに嫌われなく済む!キラーモール討伐しっかり手伝わせてもらいます!」
普通に接してたら嫌がられないって。
「じゃまず最初に虫の幼虫探しからスタートだ!虫は任せたぞ!」
マナの森に詳しいエルフが居るから幼虫探しは楽だろうし、嫌いな幼虫を触らずにすむ、アリアの兄貴に持たして俺とヴォルフでモグラ退治に専念するかな、我ながら良い考えだ。ウシシ
流石森の事情に詳しいエルフ、虫の幼虫がいそうな所はすぐに分かるようだし、自然豊かな森暮らしをしているので虫を触るのは平気みたい。
幼虫探しをし、次にモグラ塚探し、これもエルフにはどこら辺にモグラ塚があるのか頭に入っているようだ。スタート開始してから僅かな時間で現在モグラを三匹退治し少し休憩をとる事にした。
「アリアの兄貴、ヴォルフ、休憩しようか」
「了解アスラさん」
『ウン』
休憩中に少しアリアの話でもしてみようか。
「なぁアリアの兄貴、俺がアリアの心の中で会話してた事だけどアリア言ってたぞ、今の兄貴は好きじゃないらしい、昔の兄貴の姿は良かったような事を言っていたな、何か心当たりでもあるか?」
「アリアがそんな事を………俺たち兄妹には早くから父を亡くし母と三人家族でした………」
アリアの兄貴から聞いた話では早くに父親を亡くし三人家族だったが元々体の弱かった母親が病気で亡くなり、それから自分が妹を守らなくてはならないと心に誓ったみたいだけど、多分そこから歪んだ愛情に変わったんだろうな、きっと。
不老で長命種でも病いには勝てないのか、まぁ仕方ないよな不老だけど不死じゃないんだから。
「アスラさん俺は、どうすれば…」
「そうだな、本当にアリアの幸せを願うのであれば、遠くでしっかり見守るのが一番のベストだと思うだけどな」
「それではドンドン俺からアリアが離れて行くんじゃ…」
「兄妹二人の家族なんだから困った事があれば助けてやればいいし、兄貴が昔の様に凛々しくなれば自然とアリアの方から頼るように寄って来ると思うけどな」
「……分かりました。もう一度 昔の様にアリアに頼れる兄貴を目指します!」
「そうだな、俺の知り合いの兄妹なんな兄貴のバカな悩みで落ち込んでる姿を見て、バカじゃないの的な発言してたからな、妹だけには情けない姿を見せないよう努力した方がいいぞ!その妹、兄貴に対して容赦なかったからな、あれは俺も兄貴に少しだけ同情したかな」
「うあ、それは他人事じゃないな頑張らねば」
「そう言う事!アリアの兄貴、最初に会った時より今の方が顔つきいいぞ!」
クソ、元がイケメンだからなシャキッとしたら尚イケメンって!
「そうですか?」
「なぁアリアと関係無い話なんだが、この森って結界張ってあるのか?」
「アスラさん、里の者を救ってくれた貴方だから話ますが結界は張ってあります」
「それって、あれか人とかを迷わしたり惑わしたりする幻影系の魔法結界か?」
「その通りです。詳しい事は控えさせて下さい」
「あー、それだけ聞けたらいいよ。後心配しなくても誰にも言わないから安心してくれ」
やっぱり幻影系の結界か、ヴォルフも俺も気付かない内に惑わされていたんだな、だからヴォルフも知らない森とか言ってたし、俺もテレポの発動を幻とかでキャンセルさせられたんだろうな。
休憩も終わりモグラ退治を開始!アリアの兄貴も頑張って手伝ってくれた事もあり、その日のモグラ退治は九匹も狩る事が出来た。
エルフというだけ素早い対応をしてくれたアリアの兄貴が里から応援を呼んで来てくれたので狩ったモグラを運ぶのを手伝ってくれて助かりました。
討伐して持ち帰って来たモグラの数を見て皆さんビックリしてたな、いつもエルフの人達は数パーティーに別れ討伐をやるみたいだけど1日に1〜3匹程度の数らしいから、九匹という数に驚かれた。
里に持ち帰られたモグラは早速解体班と調理班、そして素材の加工班とに別れて作業を開始しだした、エルフだけあって仕事が早い。
「アスラさん、初日から、こんなにキラーモールを狩って来て頂きありがとうございます」ペコ
「あー、全然問題ない。明日もちょっと範囲広げて討伐するから手の空いてる人、何人か貸してもらえるかな?」
「分かりました。私達も助かりますので、手伝わせて頂きます。今丁度キラーモールから取れた肉で料理に取り掛かっていますので、楽しみにお待ち下さい」
お〜期待のモグラ料理!俺は切って焼いての塩胡椒だけだったからな〜あの硬い肉が、どう柔らかくなるのか気になるな〜覗きに行こう。
気になって覗きに来たけど、余り近くに行き過ぎたら邪魔になりそう、遠目で観察すればパレットのような容器に肉が敷き詰められて、その上に何かスライスした物が乗ってる…あの緑のスライスは果物だな…あれは確かキウイ?キウイのスライスだ!この世界でもキウイって言うのかな?後で聞いてみよう。
成る程スライスしたキウイの成分で肉を柔らかくしているのか、へ〜。
夕飯に出された料理はモールステーキとモールシチューそしてサラダでした。ステーキは俺が焼いて食べたときより数段柔らかく美味しかったぁ、シチューもよく煮込まれているのか肉の塊だのにホロホロと崩れるような柔らかさ他の野菜と煮込んであり、とても美味しいく召し上がりました!
この肉、絶対持って帰ってマスターとルチハに調理してもらおう!あれ?前にもこんな事思っていたような?まぁいいや。
さ〜包丁仕上がるまで、どれ位討伐出来るかな〜包丁も色々な調理に合わせた形の物が出来るって言ってたし楽しみが増えてきたし、料理も美味いし言う事ないなぁ〜。さてと寝よう おやすみー!




