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とんだ歓迎

 驚く事の連続で以外な事実まで知り得る事になる。


 しかし伝説の賢者がマジシャン・ケンジだとは思わなかったな〜 しかも能力者でありながら魔法まで使えるとか、いいなぁ俺も魔法使ってみたい。



「アスラ殿!」

「はいはい、なにかな?」

「スマホに夢中になり気づかなかったのですが、どこで銀狼をテイムしたのですか?銀狼など五百年前、マナの森に魔族が襲来した時 真っ先に先陣に立ち魔族を退けたものの戦いの末絶滅したと思っていたのですが…」


「え?」

 なぬ!白狼の進化が銀狼だと知らないのか?これは言わない方がいいのか?どうしよう


「偶々マナの森で怪我をしている狼がいたので保護したんだけど、そんな絶滅種だとは思わなかったなぁハハ」

 ヴォルフの祖先達は勇敢だったんだ。

「ええ!マナの森に!…そうか何処かで生き延びてマナの森に帰って来たのかもしれませんね、調査不足でした」

「ハハ…」

 咄嗟に本当のような嘘を言った気分…


「アスラ殿、遅くなりましたが、この里に来て頂いた客人として貴方を私達エルフは歓迎します」

「はぁ」

 敵対するより歓迎される方が有難いから結果よしかな。

 と、思っていたら…

 ドタドタドタッ ドタドタッ バンッ!


 誰だ?ドタバタ走って扉を開けるのは!緊急事態か?

「長老!」

「何事だシルヴィス、大事な客人の前で騒々しい」

「長老達!いつまで、この人間をこの里へ居座らせるつもりですか!」キッ

 え、なになに?部屋へ押し掛けて来たエルフ達に睨まれてるんだけど。

「バカ者!この方は里の大事な客人だ、今すぐこの部屋から出て行きなさい!」

「客人だと!?こいつは人間だぞ、我等エルフを攫い奴隷にする人間だぞ!こいつら人間のせいで同胞も俺の妹までも…妹は、妹は…」

「お前の気持ちは分かるが、この方 アスラ殿には全く関係ない話だ理解してくれるか?」


 あ〜人間を目の敵にしてるエルフ登場だね

「あの〜今の会話でなんとなく理解したんだけど、このエルフさんの妹も人間に攫われてるのか?」

「アスラ殿申し訳ありません。この者、シルヴィスの妹は一度攫われたのですが既の所で救出しております」

「救出されたんだ」

「ですが捕らえられた時に耳を切り落とされてしまい…」

「耳?」

「アスラ殿もご存知かと思われますがエルフにとって耳とは存在意義、生きて行く上で大切な一部なのです」

「ゴメン全くこの世界の事情に疎いもんで詳しく説明して欲しいだ」

「チッ」

 あー、このシルヴィスとか言う奴、今舌打ちしやがった。ムカつく奴だな〜。


「そうですかアスラ殿はご存知なかったのですね、我等エルフが耳を切られ失うとエルフ特有の能力を殆ど失うと言う事です」

「え!」

 そんなの全然聞いた事ないぞ?例えが悪いけど虫が触角を失うようなものか?

「普通に生活をする分には問題ないのですが、今までのように狩りなどは出来ないでしょう、魔法を使おうにも魔力も安定せず…唯永く生きるのみ…なのでエルフを攫う際 人間は真っ先に耳を落とすのです抵抗出来ないように、例え助けだしても耳が無い事に絶望し精神までも安定せず寝込む者まで居るのが現実なのです」


「ヒデー話し」

「貴様が言うか!」

「シルヴィス!貴方は黙ってなさい!」

「ぐっ……」

「アスラ殿はお気になさらずに」

「なー、この里に助け出されたエルフは沢山居るのか?」

「…この里には50名近く居ります」

「50人かぁ結構多いなぁ ブツブツ」

 今の俺の実力で1日何人位治せるかなブツブツ1日5人から10人位かなブツブツ


「どうされましたか、アスラ殿?」

「あー、何でもない。取り敢えず症状の悪いエルフを5人ほど、ここへ連れて来て」

「貴様!弱ったエルフを見て笑い者にするつもりか!」

「ハァ?お前なーさっきからウゼェんだよ、少し静かにしてくれるか?」

「な、貴様!人間の分際で!」

「ガルルゥウ!」

「あ、ヴォルフ落ち着いて、コイツ無視していいから」

ウン、コイツ(ウォン)無視する』


「長老さん達、症状の悪い者5人ほどここへ連れて来て」

「アスラ殿分かりました。私達が手分けして連れて来ましょう。シルヴィス達は、ここで大人しく待ってなさい」

「フン」

 長老達行っちゃった。あの女性の長老は俺が何をするのか解ってるみたいだな、部屋を出る時ウインクしてたから…別の意味は無いよな?

 しかしこのシルヴィス、妹、妹とブツブツ言いながらジーと睨みつけたままだし、どんだけ妹大好きっ子なんだ?

 面倒な奴は無視してヴォルフを撫でながらモフっていたら長老達が症状の悪いエルフを連れて帰って来ました。


「シルヴィス、今からアスラ殿が何をなさるか自分の目でしっかりと見てなさい!」

「長老?え?人間なんかに治せるわけないだろ!長老達ボケたのか?」

 困惑してるシスコンは、無視して治療に専念しよう。

 症状の悪いエルフと言ったが、これは酷い!連れて来てもらったエルフ全員 完全に心を閉ざしてる…生きてる屍だこれは目が死んでるわ、耳は半分に切り落とされて…さぁ〜始めるか!両耳に優しくソッと手を当てヒーリングとサイコセラピーダブル掛け!耳も心も癒しやがれ!



 私は、いやここにいる長老達(古き友)は五百年振りにアノ光景を思いだすのだろう、当時ケンジ様が戦いに傷つき四肢欠損した者達の傷を癒し再生させた、あの姿を…だが今回はケースが違う、ここに居る同胞達は耳を失い心が壊れてしまっているのだ。

 あのケンジ様でさえ自分に傷だけではなく、心を癒す能力もあればと嘆いておられた…もしかしたらアスラ殿は、いやよそう変に期待しては駄目だ、今はアスラ殿が失った耳を再生して下さる事を願い待とう…でも…


「ぉ!」

 よ〜し、よし。失った耳が再生しだしたぞ!ルチハやシャルの時より能力が上がってるし、耳には骨が無いから再生も速いな。

 後は心のケアだな、これ結構深いぞ?むむ深すぎるぞ!心に壁が多すがる、おーい戻ってこーい!おーい俺の声聞こえてるんだろ〜


「なっ!」

 こ、こいつが、この人間が触れた耳から失った耳が再生しだした…バカな!人間に、いや人間じゃなくても我等エルフでも回復魔法で失った欠損部分を再生する事など出来ない!この人間は、一体…この人間なら妹を救ってくれる……失った耳も、あの笑顔も……


「おし、一人目治療完了!」

「アスラ殿、彼女は?」

「耳も心もバッチリ癒したぜ、後はあんた達が彼女の心にノックして呼びかけるだけさ、おかえりと」

「ジーン、ジーン、聞こえるかい。私だよアニエスだよ」アスラ殿やはり貴方は…

「ァ ア、ア・二・エ・ス…?」

「ジーンおかえり。フフ二百年振りね」ポロリ

「アニ・エス、ただ・いま」ポロポロ


 エー!二百年も心閉ざしてたのかー!そりゃ呼びかけても反応薄いはずだ!

 二人共抱き合ってるから、ソッとしとこう。


「アスラ殿、次はこのジェシカをお願いしたいのだが良いかな?」

「あー、いいぜ!次はジェシカさんだな、名前で呼びかける方が反応速いかもだから次の人も後で名前教えてくれるかな?」


 そうして俺は順番に一人ずつ耳と心の傷を癒し五人目を治療し終わっても、まだ気力と体力に余裕があったので後五人ほど追加で連れて来てもらう事にした。

 俺が治療する姿を見、みるみる回復する同胞達を目の当たりにしたシルヴィス達が率先して病んでるエルフ達を連れて来た。

 今回治療したエルフ達は全て女性だったよ、なんかね〜人間の厭らしさを感じて気分悪いって!


 それにしても腹減ったなぁ〜もう夕飯時じゃないの?ちょっと疲れと空腹で今日は十人で治療終了だな、明日はもう少し多めに治療して見よう、あ〜腹減った!





 ホント人間って、どの世界でもバカな生き物だなと痛感した。


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