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バールド王子の悩み2

「え?ええええええええ!」


「いちいちうるさいな」

「ほ、本当なのか!このハ、頭が治るのか?貴様嘘を言ってるんじゃないだろうな?」

「あー 本当だ。そのかわり時間(日数)は、かかるぜ」


「な、治るのか……その時間(日数)とは、どれくらい掛かりそうなんだ?」

「ん〜そうだな〜 それ位の()()上がり具合なら一カ月から2カ月以内には治ると思うぜ」

「そ、そうか2カ月以内に治りそうなら、何とか間に合いそうだなブツブツ」


「ん?なにに間に合いそうなんだ?()()だと具合が悪いのか?ハゲだと!」

「貴様さっきから、ハゲハゲとワザと強調して言ってないか?何か悪意を感じるんだが!」


「えー そんなに強気で言っていいのかな〜折角()()を治そうと()()もうと思ったのに 俺かえろかなぁ〜」ニヤニヤ

「あー待って、ゴメン許してーヤマト殿」

「ハハ冗談だよ、しっかり治してやるよ」


 ハゲをいじるの楽しいなハゲネタ最高!

「で、何に間に合いそうなんだ?」


「ホッ あーその事か、2カ月後に王都内の中央広場で屋台フェスが開催されるんだ。それにお忍びでエリーゼ姫と……」

「あ〜 なるほどね、お忍びでデートしたいんだ。うんなんとなくわかるぜ」


 屋台フェスか、面白そうだな後で詳しく聞いてみよう。


「その屋台フェスでの事もあるんだが、彼女にこの頭を見られて嫌われるんじゃないかと……悩んでるうちにドンドン薄くなっていくんだ……ヤマト殿も父に会っただろ?」

「あぁ 会った、ふむ成る程遺伝性のモノか」


「そうなんだ、我が王族は代々ハゲの一族なんだ……()も覚悟はしてたんだけど、まさか十代でハゲるとは……」

「王子さんは、いくつなんだ?」

()の歳か?18だ」

「ほ〜18か、10代でハゲはキツイなぁ〜」

「そうなんだ、まさか10代で、薄くなるなんて分かってくれるかい この苦悩を……ハァ」


「遺伝性だから完全には完治出来ないかも知れないけど毛根が死ぬまで数年は持つと思うんだ、それでもいいか?」

「あーそれでも構わない!」毛根?

「まぁまた薄くなったら俺に言ってくれたらいいしな」


「おぉ 友よ、これからも宜しく頼む!」

「大袈裟だなぁ〜王子様は」

「いや、これからはヤマト殿は俺の友だ!」

「じゃあ俺の事呼び捨てでイイぜ」

「分かったヤマト!ヤマトも()の事バールドと呼んでくれないか」


「そうだな当たり障りの無い所ではバールドと呼ばせてもらうよ」

「ありがとうヤマト!」

「じゃヨハン爺さんいらないからヴァルトリアに帰ってもらうよう言ってくるな」

「分かった。ヨハン殿に宜しく伝えてくれ」



 そしてヨハン爺さんにハゲの事を濁しながら、バールド王子の治療の為 暫くゲーハー国に滞在する事も伝えた。

 ヴルース王にも俺だけ残りバールドの相手をする事も一旦治療してから王に報告の為後で会いに行く事もお願いした。


 お姫様の姉ちゃんエリーゼにも心配するなと伝言も頼んでヴァルトリアに一旦帰って貰うことに。

 しかし爺さん しつこかったなぁ「何が原因なんじゃワシにも教えてくれ」って!


 まぁ訳を話して「ワシの頭もなんとかなるのか」とか聞かれるのも面倒だしな、爺さんの頭じゃ半年位付き合わなくちゃならないような………さてと王子の頭を治療しますか。


「バールド、いきなり髪の毛が生えるのと違うから勘違いだけしないでくれよ」

「あー 分かった。大丈夫だ、さぁ始めてくれヤマト!」


「あーそのまま椅子に座ったままで良いからな楽にしてくれ」ヒーリング!


 まず最初に死んだ毛根を生き返させないとな、コレが結構時間がかかるんだ。


 前の世界でも、まぁ当時子供ってのもあったんだけど、祖父の髪の毛生やすのに結構時間かかったからな〜あー懐かしい思い出だ。

 遺伝じゃなく、歳を取ってからのハゲだったから祖父が亡くなるまで、しっかり髪の毛残ってたな〜。


「なぁ ヤマト」

「ん?なんだバールド」

「何か頭が温かくて少しムズムズしてるんだけど、コレ大丈夫だよな?」


「あー 大丈夫だ。多分そのムズムズは、毛根が生き返ろうと活性化してるんだと思うぜ。まぁ〜心配なのも分かるけど俺を信じてくれ」

「あ〜ヤマトは俺の友だから信じているぞ」


 ハァ〜面と向かって「友だから」だからと言われると少し照れるな ハハ。


 そう言えば、この世界に来てから信頼、信用出来る知り合いは出来たけど友達と言うか親友なんか居ないなぁ マジでこいつと仲良くするかな?

 エリーゼの姉ちゃんも言ってたように悪い奴では なさそうだしな……


 午前の治療も終わり取り敢えず王様に近況の報告をしてくる事をバールドに伝え王様の元へ向かった。


「成る程 そう言う事であったか……」

「だから(わたくし)は、暫く落ち着くまでソッとしてあげれば良いと言ったのですよ」

「お前はその事に気付いていたのか?」

「当たり前じゃないですか。王家に嫁ぎ あの子を授かって、いつかこの日が来る事は覚悟していましたもの」


 成る程な、王妃さんは気付いていたんだな。

 そうだ!王様ってやっぱりアノ俳優さんに似てるんだ!うん納得。ハゲだ!


「それでヤマト殿、バールドの頭はなんとか成るのかね?」

「あーなんとか成りそうだ。って、すみません、失礼な言葉使いで」ペコ

「あー構わぬ、バールドをなんとか立ち直らしてくれる御仁なのだから普段通りの喋り方でも余は構わぬぞ」

「それは、有難い」

 一瞬冷やっとしたぜ


「そこでヤマト殿。相談事があるのだが構わぬか?」

「まさか王様?」

「うむ、余の頭も何とか成りそうか?」ニヤ

「まあ、陛下ったらフフ」


「そうだな〜王子よりかなり酷いから少し時間がかかるかもだけど大丈夫だ!」ニヤ

「それは誠か!」ニカ

「ただ俺のこの力を余り他言して欲しくないんだ」

「うむ、しかと承知した」ニコニコ


 まさか親子揃ってハゲ治療とはなハハ

 バールドに王様のことも伝え交互にハゲ治療をする事を話した。

 勿論バールド優先という事で!バールドが私の治療が優先だ!と、ハゲしく抗議してくるからな。


 最初は警戒して「ヤマト」と、名のっていたが下の名「アスラ」もここに居る人達に告げることにした。


「王様、少し頭がムズムズすると思うけど気にしないでくれよ」

「うむ、分かった」

「ところで王様」

「なにかなアスラ殿?」

「屋台フェスってなんだ?」


「お〜2カ月後に開催される屋台フェスの事だな。早い話が祭りだ」

「へ〜祭りかぁ楽しそうだなぁ」


「食べ物から日用品、掘り出し物とか色々ある。余も若い頃はよく城を抜け出して行ったものだ。3日間の開催なので3日間抜け出してな、毎年叱られたもんだハッハッハ」


「へ〜城から抜け出したくなるくらい楽しいのか〜」

「屋台だけではなく大道芸などもあるな、夜になれば小劇場で舞台もあるしな楽しいぞ」


「ホントに祭りなんだ。王子もエリーゼ姫とフェスに行ってデートしたいと言っていたしな」

「ほ〜そのような事をバールドは申しておったか?」

「ああ だから今必死なんだ」

「そうか……その時は、コッソリ バレない様護衛でも付けてやるか」ニヤ


 でも俺は屋台出したいな アノ料理と言うか お菓子を作ってで出てみたいな〜

 多分だけどアレもこの世界には無いはず。


「王様って、ヴァルトリアの王と一緒でイイ親父なんだな」

「そう言う話を直に言われると嬉しいもんだなアスラ殿」

「そうなのか?」

「そう言うものだ」


「ところでアスラ殿、この治療に関しての報酬なんだがなにが望みかな?何か欲しいモノでもあるか?」


「別に報酬目的でやってる訳でもないし、これはヴァルトリアの王家エリーゼ姫の頼みでもあるからな」

「それだと益々余の立場が無くなる。何でも良いから欲しい報酬を言ってくれ」


「ん〜じゃあフェスに屋台出せる事と作って欲しいモノがあるんだけど良いかな?フェスも楽しみたいから最終日だけで」

「ほ〜フェスの参加か、それと作って欲しいモノとは?」


 俺は王様に最終日フェスの参加、屋台、調理の機材を報酬に貰う事を約束してもらい。

 それからどんな機材を作るかを詳しく説明するのも忘れずに伝えて了解を得た。

 まぁ他にもこの城の料理長に頼みたい物があるんだがな。


 そしてここゲーハー国に滞在2週間目にしてある変化が……いやそれ以前からか。


「よし、少し生えきたぞ」フゥ〜

「アスラ!それは本当か?」ニカ

「あー鏡見てみ」


「ねーねーアスラ!お兄様の髪の毛のことなんて、ほっといてルナと遊んでー」

 そうルナ姫が毎日俺の元へ訪れる……


「ルナ、今は兄さんの番だから後で遊んでもらいなさい」

「えー だってもう朝の治療は終わったんでしょ?大体お兄様、髪の毛が無くなったくらいで部屋から出てこないなんてルナ、お兄様が病気かなって凄く心配したんだよ〜」

「無くなったくらい……」ガーーーーン


「そんな事より、ねーねーアスラ またマジック見せて。ねーねー」

「はいはい分かりましたルナ姫様」


 ルナ姫って容赦無いなぁ、まぁ王様とルナ姫以外の者は、バールドの事 ハゲだけに薄々感づいてたみたいだし。

 しかしルナ姫にマジックを見せたのは失敗だったかな?あれ以来毎日付き纏われるんだけど……勿論能力を使ったマジック!


 マジックと言えば昔観に行ったマジックショーを思い出すなぁ〜あれは確か中学生の時だったな「このマジシャン絶対能力者だ」って思って、アンチ・サイ使ったなぁ〜あの後マジシャン大変な事になって、今思えば悪い事をしたなぁ。


「ねーねー早く早くアスラー早く!」

「はいはい」



 俺はハゲ治療でここにいるんだよな?

 決して子守でいるんじゃないよなぁ?

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