自己紹介
ふぅ〜倒れてからの処置が速かったから、なんとか助けれたな。
もう少し時間が経過してたら流石にヒーリング能力では死者は生き返らせるのも無理だと思う……まぁ取り敢えず この世界でもヴォルトキネシスもヒーリングも使えたから他のキネシス系とか色々使えそうだな、まぁそれは追々確認するか。
「もう大丈夫、このまま目が覚めるまで寝かしておきましょう」
「本当にありがとうございます。急な事態で、きちんとした挨拶も出来ず申し訳ない、私は王都で商会を営んでいるアルンと言う者です。盗賊襲撃による加勢、並びに一行の人命を救って下さり感謝します」 ペコ
「次は俺達だな、この護衛任務冒険者パーティーのリーダーを任せられてるジークだ、そして――」
ジークさんの紹介によれば、こんな感じかな。
筋肉モリモリのガガールさん少しイケメン風な双子の兄バリーさん弟ビリーさん細マッチョのルイスさん、そして回復役のヨハン爺さんらしい。
「本当にヨハン爺さん助けてくれてありがとうな」
「しかし魔法なしで、あんな見たこともない処置で爺さん助けてもらって俺らビックリしたぜ」
ルイスさん!そこ突っ込まない!
「いやいやただの心臓マッサージですよ」
「心臓マッサージ?ん〜?聞いた事無い処置と言葉だな?」
なっ!この世界に心臓マッサージないのかよ……
「しかし、その心臓マッサージだっけ?やってる時なんかパチッて手ぇ光らなかった?回復魔法か?いやいや詠唱なしで魔法は発動しないしブツブツ」
「何一人でブツブツ言ってるんだ彼が困ってるだろう」
ジークさんナイスツッコミ!この隙に話題を逸らそう 、っつか、この世界の魔法って無詠唱で発動しないのかー?っと、挨拶 挨拶
「あっ、俺も挨拶遅れましたね、俺の……」
ちょっと待てよ、このまま素直に挨拶してもいいのか?異世界から来ましたなんて言えないし……名前も苗字を言わない方がいいよな?
ここは嘘っぽいけど誤魔化しながら話しをするかな…
「俺の名前は明日来……アスラです!」
「アスラさんですか、今回の件 本当に感謝します。」
「いやいや、それはもういいですよ、たまたま通り掛った時に目についだけなんで」
「ところでアスラさんは一人旅?ではないですね、何方かへ行かれる所ですか?」
うぁ〜アルンさん鋭いな、そりゃ旅支度もしてない、この格好じゃな ブラブラ散歩じゃあるまいし…やはりここは誤魔化して
「いや実は、気づいた時に、あの森で一人彷徨っていて、取り敢えず道を探して……自分の名前以外思い出せないんです。そこで森から出た時に、この騒ぎを聞きつけて……」
「……なるほど、分かりました!恐らく何かの事故に合い一時的に記憶が欠落して森を彷徨っていたのですね」
マジかよ!アルンさん、こんな嘘信じたのかよ!って、周りもウンウンしないの!皆んないい人なのかー!?
「うん!分かりました、そう言う事情でしたら、私達は王都へ帰る途中だったので一緒に王都まで向かいましょう」
なぬ!王都だと?
「えっ!王都って、ここから近いのですか?」
「そうですね〜ここから馬車を走らして半日と言う所ですか……ただ今回盗賊と言う荷物が増えましたので空の荷馬車に積んでも1日から1日半ってところでしょうね」
流石にあの人数を載せるとなると馬に負担がかかるらしい。しかし王都が、こんな森の近くにあったのね。
「そうですか、では一緒に王都までご一緒させて下さい」
「助けられたのは私達なので是非一緒に王都まで」
「そうだぜアスラさん、一緒に王都まで行って、こいつら(盗賊)運んで換金してもらわないとな!」
「え?換金?」
「あーこいつら盗賊は捕獲し門番に引き渡したらその場で換金してくれるんだ。ただし死んでしまったら、よっぽど名の知れた盗賊以外は換金してくれないんだよ」
「なるほど……生け捕りなら、お金になるんですね……」
「あーそうだぜ、生きたままなら そのまま犯罪奴隷として使えるからな」ニヤリ
ヒィ やっぱり異世界って奴隷システムあるんだぁ〜怖 !
「そうと決まれば、縛り上げた盗賊共を空の荷馬車に載せて出発の準備をしますか、ではジークさん達お願いします」
「了解!アルンさん任せてくれ!」
おぉみんな盗賊撃退の後だのに元気だな
「アスラさんは、こちらの馬車の方へヨハンさんを馬車へ移動してもらってから出発しましょう」
お!俺馬車乗るの初めてだ尻痛くならないかな?
「次はヨハン爺さん馬車に乗せるぞ、ソ〜っとな起こすなよ」
ソ〜っと運んでいる時にヨハンさんの目が覚めました!