俺はストーカーじゃないって!
ルチハ.シャルを「やすらぎ亭」へ残し俺は王都の学園まで向かった。
「確かこっちで合ってるよな?」
一応学園までの道を聞いたけど、不安なので道行く人に尋ねながら無事に学園へ到着!
「おおー!俺の通ってた高校よりデカイなぁ〜流石王都の学園」
などと感心しながら学園の門の守衛さんにヨハン爺さんの事を訪ねる。
「アスラさんですね、賢者様から話は伺っております」ペコ
「あ〜良かった。聞いてないって言われたら帰るとこでした。ハハ」
「賢者様の所まで、ご案内します」
「あー いいよ、他にも会いたい人居るからブラブラ探しなが向かうよ」
「でしたら、失礼ですがコレを首に掛けて貰えますか。一応部外者という事で」
渡されたのは、通行証みたいな物
「分かりました」
コレを首から掛けたら目立つから部外者でも問題ないのか?しかし名前を偽って入って来たら問題じゃないの、大丈夫なのか?
しかし広くて大きいなぁ〜日本で見学の為に行った大学みたい……いやそれ以上か……
丁度昼休みの時間なんで生徒も、あっちこっちで寛いでるねぇ〜
おっ!あそこでは剣の練習してる面々もいる、こっちでは読書かぁ〜 懐かしいなぁ〜俺もこの間まで普通の高校生だったからなぁ。
などと物思いに耽っていると……
「アレ?あの後ろ姿お姫様じゃないのかな?」
友達と楽しそうに、お喋りしながら歩いてる。ただ後ろ姿とチラッと見える横顔が俺の勘では間違いなくお姫様だと言っている。
「まぁ声を掛けてみよう」
間違っても 謝ればいいことだしな。
「おひ「何者ですか、貴方は!」ぇ!」
「貴方ですね最近妹を付け狙う変質者はっ!?」
「エリーゼお姉様此方の方は?」
「最近貴女を付け狙う変質者よ、ユーリア!私の後ろへ隠れて」
「え、はい、お姉様!」
え、え、えっ?
この娘、お姫様の姉ちゃんかよ!
変質者って俺はストーカーじゃないって!
付け狙うとか、それってお姫様のファンの追っかけじゃないの?
「どうかしましたか、エリーゼ様!」
「妹ユーリアを付け狙う変質者よ!」
「なんだとー!」
ザワ ザワ
「ユーリア、この者に見覚えある?」
「いえ、初めてお会いする方かと……?」
ニヤ「ほらね、やっぱり!不審者よ、みんな この不審者を捕獲して!」
「なんだとー!」
「不審者だとー!」
ちょっ待ってよ、変質者の次は不審者かよ!
お姫様にも「初めてお会いする」とか言われるし変装がマズかったのか?
ワラワラ生徒が集まって来るし……
うわっ!さっき剣の練習をしてた奴らまで来たし……これは、応戦しないとダメなパターンだよな?今まで お約束は無かったのに!
「この野郎大人しくしやがれ!」ビュン
ヒョイ!アホかっ!誰が大人しく捕まるかって!
「この不審者野郎すばしっこいぞ!」ビャン
オット!そんな攻撃当たりませんよっと!
「こいつ、中々やるぞ!みんなー身体強化を使え!」
おーおー身体強化使って、息巻いてるし。なんかオーラまで見えますわ!
「取り囲めー!おりゃ」ビュンビュンヒュン
おおっと、中々やるじゃん君達!だけど君達レベルじゃ俺は倒せないぜ!
「ふんっ!」バギィ
「ふんっ!」バギィ
「こいつ素手で剣折りやがった!」
なんか、あの馬鹿の剣もこんな感じで折ってやったな「ふんっ!」バギィ
「貴方達、将来王都を守る身でしょ?そんな得体の知れない者早く倒しなさい」
「「「はい!エリーゼ様!」」」
あー得体の知れないとか、なんなの この娘
「クソーこいつ強いぞ!どりゃー」ビュン!
「むん!」バギィ
これで粗方木剣は折ったと……
「貴方達何やってるの!もう魔法を使いなさい!私が許可します!」
「「「おー!」」」
あ、それはダメだって〜……しゃーない怪我したら後で治してやるからな……
「ふん!」「グェ」バタン「ふん!」「アギャ」バタン「むん!」「ギャ」バタン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
おっし、これで全員戦闘不能だな、そこで大人しく寝てろ!
「貴方中々やるわね!」
この者相当強いわ
「…………」
「でもね、この学園の剣姫、トップクラスの私の剣は、躱せるかしら?」
「……」
いやそれは、姫様だからみんな遠慮してるんじゃないの?自分で剣姫って言ってるしプッ
「何事ですかー姫様!」ダダダダダダー!
ん?この声は……
「爺不審者よ!」
爺が加勢してくれたら!
「なんじゃとー!姫様を狙う不審者じゃとー姫様さがって下され、この爺がこの者取り押さえます!」
あーめんどくせ。
「爺さん俺だよ」
「ムッ!?」
この者の声どこか聞き覚えが……
「ぬ?誰じゃ?」
あ、俺変装してるんだ!眼帯外して
「俺だよアスラだよ」
「なに!」小僧じゃと!?
「アスラ様?」
ぁ、この声 優しい音……!
今ならこの者隙だらけね!
「隙あり!えい!」バコーーーーン!
「グェ」バタン!
「やったわ!私が仕留めたわ!」
「小僧!アスラしっかりしろ!」
「キャーッ!アスラさまーッ!」
「え!爺、ユーリア?え、アスラさま?」
「エエエエエエエエッ!」
……………………………………………………
『明日来どうして泣いてるの?』
「うぇぇぇん、おがざぁぁんごめんよぉぉふく、やぶれじゃだぁぁ」
『あらま〜また友達とケンカしたの明日来?』
「だっであいづらニャンニャンいじめるからぁヒックヒック」
『どうしてニャンニャンいじめるの?』
「ドロドロによごれてケガしてて、きたない、きもちわるいってヒック」
『……そう、そうなの それでケンカしてニャンニャン助けたの?』
「うんだってニャンニャンわるくないもん」
『明日来は、優しいのねフフ』
「うん!ニャンニャンもワンワンもかわいーんだよ〜」
『それでケガしたニャンニャンは、どうしたの?』
「なおれ〜なおれーってなおしたの〜」
『いい子ね、でもね友達とケンカをしてはダメよ』ナデナデ
「うん、えへへ〜それでね、おかのうえのじんじゃまで、つれてったの〜」
『神社に連れて行ったの、どうして?』
「まえにねーしらないおじいちゃんが、ここならだいじょうぶだよって、いってたの〜」
『それで神社に連れてったのね』
「じんじゃね〜ニャンニャンとワンワンいっぱいいるの〜かわいいよ〜」
『これからも怪我した犬や猫を助けるのかい明日来?』
「あ、おとーさん。うんいっぱいなおして、たすけるよ〜」
『そんなに沢山連れて行って神社のおじいちゃんは、大丈夫なのかな?』
「うん、いっぱいたすけてつれといでってゆってたよ〜」
『そうかい、もしかしたら そのおじいちゃんは神様なのかもしれないね』
「うんかみさま〜いつもね〜おじいちゃんピカーってひかってる〜」
『これからも、人や動物が傷ついてたら明日来の思うがままに行動しなさい。明日来は、男なんだから弱いものを苛めず助けるんだよ』ナデナデ
「うんなおす〜たすける〜おとーさん」エヘ
『明日来誰にでも優しくね、困ってる人がいたら助けてあげてね』ナデナデ
「うんやさしくする〜おかーさん」エヘ
『じゃーな明日来……』
『じゃーね明日来……』
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父さん……母さん……ごめん……
さよなら……




