久々な王都〜アルン商会
翌日
「アスラ!前にも言ったが いつでも帰って来ていいんじゃぞ」
「あー ランゴ爺分かった!」
「ルチハちゃんとシャルちゃんも元気でねぇ 嫌な事があればいつでも帰っておいで」
「「うん、お婆ちゃんありがとう」」
「マイク、お前が一番の お兄ちゃんだからな他の子頼んだぞ」
「うん、分かったアスラお兄さん!」
「ランドさん積荷は以上かな?」
「あーアスラさん以上だ。」
「よし、こっちの準備は終わったと……」
後はルチハとシャルだな……
「ルチハ、シャル 準備出来たか?」
「うん、アスラお兄ちゃん」
「アシュラにぃ〜じゅんびでけたー」
「2人共この村に残らず俺に付いて来る覚悟は出来たんだな?」
「「うん!」」
「分かった、じゃ出発だな」
後にこの「コーシー・ファーム」がコーシー発祥の地として、世界のお茶業界に多大な影響を及ぼすほど有名な地になるのである。
コーシー・ファームを後にした俺達は少し村から離れた場所へ一旦止まった。
「ランド、無理はしないで下さいね。必ず近い内に商業都市へ行くので!」
「あー、分かった兄さん そんに心配しなくても大丈夫だ任せてくれ!」
「ランドさん、じゃ行きますよ」
「あー、アスラさん頼む」
馬車ごと瞬間移動だから……馬をソッと撫でてやり(今から一瞬で移動するからな、ビックリして狼狽えるなよ)ナデナデ
「ヒヒィ〜ン」
いい子だ。ナデナデ瞬間移動シュン!
「ホントにアスラ君消えちゃたのね〜」
「間近で見たらビックリしますね。アスラさん凄いですね」
「凄い!」
◇ ◇ ◇
商業都市から数キロ手前までテレポした俺はランドさんと挨拶を交わしていた。
「アスラさん、こんな近くまで運んでくれて、ありがとうな。しかし一瞬でこんな所まで凄いなハハ」
「いえいえ、ランドさん 俺のこの力の事内緒で お願いしますね」
「あー勿論だ、兄さんにも昨夜念押しされたからな、アッハッハ!商業都市へ来る様な事があれば必ずウチの店に寄ってくれよなアスラさん!」
「ああ 勿論だ!ランドさん都市まで数キロだけど気を抜くなよ」ニヤ
「あー大丈夫だ。ありがとうアスラさん!」
別れの挨拶も済ませた俺は再びアルンさん達の所へテレポ!
「待たせたな」
「アスラさん弟は無事に?」
「あー全然問題ないですよ。都市数キロ手前まで運びましたよ」
「アスラさん ありがとうございます」ペコ
「さてと……次はこっちの番だけど皆んな心の準備は、出来てるか?」
「アシュラにぃーシャル大丈夫だよ〜」
おーそうかシャルはいつも元気だなぁナデナデ
「ぁ……」
「ルチハちゃ〜ん撫でてもらいたかったら自分で言わなきゃ〜」クスクス
「ぇ ぁ 私は別に……ボソボソ」
「あん、アスラいつでも飛んでいいぞ」
「アスラさん!お願いしますね!」
「アスラ君頼む!」
「アスラ!ビュッと行って!」
「分かった」
馬をナデナデ「ヒヒィ〜ン」
瞬間移動!シュン!
「ふぁ〜一瞬でこんな所まで移動したんだ〜凄いね〜アスラ君」
瞬間移動したのは以前王都から出て数キロ手前の所まで瞬間移動を使った場所。ここなら人通りも無いので大丈夫だろうと思った。
うん人通り無し。
「アスラさん、移動時間と旅費が浮いたので、私の店で例の物サービスしますね!」
「アルンさん ありがとうございます」ペコ
「あん、アスラ凄いな ここからだと王都まで馬車で1時間もかから無いな」
「アスラ凄い!」
「だがアスラ君、誰が見ているか分からないから油断しないことだ」
「ボブさん、分かってますって!」
◇ ◇ ◇
王都
ルチハとシャルに仮入国証を発行してもらい無事王都へ入る事が出来た俺達は、アルンさんの店へ向った。
「アスラく〜ん一旦ここでお別れね。私達はギルドへ護衛依頼の達成報告に行くわ〜」
「あー じゃあな」
アルン商会に来た俺達だったが、こりゃまたデカイ店だこと!
店の奥へ連れられて応接室で待っているように言われた俺達だったが、なんか緊張するね。
ルチハとシャルも ソワソワしてるし。
「お待たせしました、皆さん」ニコニコ
アルンさんの後ろに見知らぬキレイな女性がいる誰だろ?
「皆さん、初めまして私アルンの妻 ミリーネと申します。アスラさん以前に夫アルンを助けて頂きありがとうございます」ペコ
「初めましてアスラと申します、こっちが連れのルチハとシャルです」ペコ
奥さんか
「ルチハです」ペコ
「シャルです」ペコ
「サッ皆さん座って寛いで下さいね。アスラさん必要な物用意したので試してみます?」
「あ、いいですか?」
「はい、じゃあ私はアスラさんの相手をするので、ミリーネ、ルチハちゃんとシャルちゃん お願い出来るかな?」
「ハイあなた、分かりました。ルチハちゃんシャルちゃん、こっちへいらっしゃい貴女達にも色々と用意してるから」ニコニコ
「え?あ、ハイ」
なんだろ……
そうして俺はアルンさんから頂いた毛染めで深緑に髪を染め黒い眼帯、口元まで隠れる服を頂き、それを装着イメチェン完了。
眼帯してるけど透視能力で全然見えます完璧。
ルチハとシャルもミリーネさんのコーディネートで年相応の可愛らしい服を着て登場。
あらま、何処かのお嬢様みたい。
「アスラさん、どうこの子達可愛いらしくなったでしょ?」ニコニコ
「アスラお兄ちゃん、どうかな似合うかな?」ドキドキ
「あー とても似合う、可愛いぞ」
「エヘヘ」
お兄ちゃんに褒めてもらった
「アシュラにぃシャルはー?」エッヘン
「シャルも似合ってるぞ」ナデナデ
「もうアシュラにぃーくすぐったいよ〜」キャキャ
「ぁ……」
「ルチハも撫でて欲しいのか?」
「あ、私は……」ナデナデ
「ぁ、お兄ちゃんありがとう」ポッ
「アシュラにぃも、にあってるぉー」
「うん、最初アスラお兄ちゃんだと思わなかったもん、雰囲気変わったね」
「お、そうかぁ?じゃバッチリだな」
「中々お似合いですよアスラさん。でも、余り派手に行動しないで下さいね」
「あぁ勿論だ。ところでアルンさん、ヨハン爺さんって王宮に居るんですよね?」
「そうですね、現在の居住まいは王宮ですが今の時間帯は恐らく学園に居る筈ですよ」
なんでもアルンさんの話では普段は、お姫様の護衛兼学園の特別講師みたい。アルンさんにも学園に通う年頃のお嬢さんが居てお嬢さん情報だって、いつも学園で見かけるって。
成る程女の子がいるからルチハとシャルを可愛いらしくコーディネート出来たのか納得!
「学園かぁ……部外者は入れなさそうだな……」
「あー その辺は大丈夫だと思いますよ。ヨハンさん、アスラさんが学園でも王宮でも訪ねて来たら無条件でお通し出来る様に手配をしてる筈なので」
「え、なんで?」
「ここだけの話ですけどね、実は私ヨハンさんから王宮での事情を聞いていたんです。騙す様な事してすみません」
「それは、構わないですけど…」
「アスラさんの王宮での件の後、女王様とヨハンさんが色々仕出かした方々に大変お怒りになられて、アスラさんに対して手出し出来ない様、配慮されたみたいですよ」
「だから追っても無く王都へもすんなり……」
「そう言う事です」
「成る程……分かりました。じゃあ今夜泊まる宿屋を予約してから、ヨハン爺さんの所へ行ってみるかな」
「アスラさん、何か必要な物が あれば直ぐに手配しますので、今後もアルン商会よろしくお願いします」ペコ
「ルチハちゃんとシャルちゃんも、いつでも遊びにいらっしゃい。おばさん大歓迎よ」
その後アルン夫妻に色々して貰った事にお礼を言って宿屋に向かった。
「久々だからマスター達ビックリするかな?」




