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死闘の行方

 俺はファニーの兄貴達パーティーがまだ生きているものと信じ、坑道の奥へ奥へと進んで行った。


 俺の透視を使った千里眼では、廃坑全体(最深部)を見渡すことが出来ない。やはり地上の明るい場所を見るのと地中や山全体を透けさせて見るのとでは現段階の俺の能力じゃあ限界があるようだ。


 ランクアップも大事だが自身のスキルアップも大事だ。


「ドリャーッ」“ズシャ”

「ギィイイ……」

「ハァハァ…今ので最後かハァハァ」

「リーダーナイス!ハァハァ」

「結構消耗したのである。フゥーフゥー」

「もうダメ!ちょっと休憩しましょ!ハァハァ」

「皆さんお疲れ様ですわ。傷の回復をしますわ」


「……オマエら強者つわものとか一流とか言われてる割には体力ねーな。なさけねー」

「あなたが体力ありすぎなのよー!あなた本当にDランクなのっ!」

「俺のギルドカード見ただろ?正真正銘Dランクだ」

 しつこく見せろやのランクがどーのこーのうるさいから確認の為に見せたじゃん。


「ちょっと!そんな事どうでもいいからあなたのステータスも見せなさいよ!」

「アホか!そんなもん個人情報だっつーの!気軽にホイホイ見せれるか!」

「なによ、私達は共有してるわよ!それで各自の長所と短所を補ってるんだから」

「それは正規のパーティーメンバーだからだろーが!ったく」


「しかしこう立て続けにゴブリンが出没したら体力がドンドン削られていくな……」

「そうなんよ。傷はエイミーが回復してくれるから安心してんけど体力までは……オイラつれーよ!」

「そうであるな。吾輩も体力には多少自信があるのだが、こう続けざまは辛いのである」

「そうですわね。今のでざっと20匹は居ましたもの」


 まぁそりゃそうだよな。一応灯りはエイミーの魔法で確保しているといっても、エイミーを中心に半径5メートルほどでしか視覚は確保していない訳だし、その先は真っ暗闇だ、しかも坑道内の狭さという空間も戦闘の邪魔になるし、息を吐く暇もなくゴブリン供が次々と襲ってきたら、そりゃ一流の戦士でも疲れるのが当たり前か。


 俺は全然疲れていないから、少しこの先を偵察に行ってくると言って、リーン達に帰って来るまで少し休憩していてくれと話した。


 リーンが強調して「Dランク一人じゃ危険よ」と言っていたがリーダーは、俺の実力を理解したらしくリーンを引き止め、任せると俺を送り出してくれた。


 紅蓮隊を残し、俺は最深部(巣穴)へのルートを探った。恐らく目の前に続く傾斜の坑道が、その道だろう。

 だけどそのまま奴らの巣穴に向かうのは危険過ぎると判断した俺は別のルートを探った。

 その道中、何匹かのゴブリンに遭遇したが声を出させる前に瞬殺し騒ぎにならないよう注意を払った。

 そして、ひと一人が通れるくらいの洞穴のような道を見つけた。


 注意を払い、その道へ隠れるように進んで行けば、明かりがぼんやり漏れている。

 再度辺りを警戒しながらその場所へ慎重に向かえば、俺の目の前に広々とした場所が目に入って来た。恐らく鉱山の最終発掘場所(元作業場)辺りだろう。下へ下へと平面的に掘削したようで俺の今いる場所は最深部から10メートルは上がった壁にポッカリ開いた穴だ。


 もちろん穴から眼下を覗けば、ゴブリンの群れが居るじゃあないの!ザックリ数えて〜〜数えるのが面倒。

 その中でも一際目立つ大きなゴブリンが何匹か目に付いた。


「やっぱオリジナルの上位種は違うな……」


 そいつらは以前なんちゃってダンジョンで相対したゴブリンと違い異様な雰囲気を纏っている。

 ノームの小っこいオッさんが、言っていたように、なんちゃってダンジョンのモンスターは魔核コアを利用した擬似的なモンスターだと。

 そう、魔核コアの性能により擬似的に作り出されたモンスターは誤差はあるが、ほぼほぼオリジナルモンスターの劣化版だと。まぁ人工のダンジョンコアだしエルフの試練用だからな。

 単純に言えば眼下に見えるゴブリンはオリジナル。俺が、なんちゃってダンジョンで倒したゴブリンは劣化版。落ち着いて考えると、あの時、俺とヴォルフの実力でオリジナルのゴブリンキングなんて倒せれる訳がないんだから。


 などと考えているアスラが一部なにやら怪しい行動をしているゴブリンを見つけた。


「ん?奴ら何をしてんだ?」


 そのゴブリン達は手に持った武器などで壁を掘るように叩きつけていた。それを見たアスラは不思議そうに首を傾げた。


「んん?あの壁に何かあるのか?」


 そう呟きながらアスラは透視と千里眼を同時に発動し、その壁を凝視した。


「あっ……」


 アスラが透視を使い、その壁の奥に見たものは!?


「居た……」


 アスラが壁の向こうに見たものは!広さ六畳ほどの空間、おそらく炭鉱夫達が休憩用に用いたスペースなのであろう。そのスペースに負傷し疲れ果てた冒険者パーティー数名と虚ろな瞳をし衰弱した女性数名が居るのが見えた。


「どうして密閉された空間なんだ?」


 アスラはよくよくゴブリン達が掘ろうとしている壁を見た。その壁は他のゴツゴツとした岩壁では無く、土と岩を固めたような壁である。


「なるほど、あの部屋のような空間に逃げ込み、土系の魔法で蓋をしたんだな。一種の結界代わりとして……」

 助け出すにもまず先にゴブリンを何とかしないとダメだな。先に助けだしたとしても、負傷者が捕まり肉壁にされても困るしな。

 あの壁もゴブリンに壊されるのも時間の問題みたいだし……いや恐らくアノでかいゴブリンなら一撃で壁を壊すことが可能だろう。

 あーやってジワジワ精神的に追い詰めながら楽しんでる風に見える。ゴブリンの上位種は変に知恵が回るっていうし。



 時を同じにして、アスラが覗いたこの場所に逃げ込んだ冒険者達は――


「ファミーユさん、本当に救助は来るんでしょうか?」

「分からん。だがここで力の限り待つしかない……ゴブリン討伐に向かった私達が3日も帰らなければ、その異変に気づきギルドが動くのを待つしか、今は手立てが無い……」

 期待さすような事を言ったが、現状のギルドが動くわけがない、しかし一縷の望みを捨てずに今は待つしかない。


 1日でも長く時間を稼ぎ、救助を待つ籠城作戦にでたようだ。


「すいやせん!オイラが奴らの罠だと知らず、無謀に追いかけたりしなければ……本当にすいやせん!」

「グロウ頭を上げろ。お前の責任ではない。全てはリーダーである私の責任だ」

「ファミーユさん……」

「そうだぜグロウ。お前の教育係りをしている俺にも責任はあるからな、そう落ち込むな」

「バートルさん……だけど俺を庇ってそんな怪我まで負わせて」

「それはバートルさんが間抜けだからですよ」

「ダリア、お前が言うな。お前だって深傷を負ってるんだからな」

「まあお互い様と言う事で」

「すまない。応急処置的な回復しか出来なくて」

「構いませんよファミーユさん。ファミーユさんは、いざという時の為に魔力を温存していてください」

「しかし逃げ込んだ先に彼女達が捕らわれているとは思わなかったな」

「そうだなイーブンの言う通りだ。ファミーユさんの機転で土の壁を作って、上手くここへ避難できたんだからな」


 負傷し疲れ果てた冒険者達であったが、()()()()()助けが来てくれるものと信じ、僅かな希望を抱き言葉を交わし会いお互いを励ましていた。




 さてと、リーン達を迎えに行ってる時間が惜しいな。迎えに行ってる最中に壁が壊されかねないし……「()るか」


 アスラは瞬間移動テレポで岩盤の天井にピタっと張り付きゴブリン達を見渡した。

 未だ天井に張り付いているアスラにゴブリン達は全く気づいていない。アスラはニヤリと笑いながらアクアキネシスを発動した。

 アスラが発動したアクアキネシスでドンドン水が膨らみ出し、松明の炎がアスラが作りだした水に反射した。その異変を感じたゴブリンは、天井を見上げアスラの存在に気づいたようだ。


「よう、待たせたな。今からショーを始めるぜ。殲滅ショーをな」

「「「ギギイイイイイイイイイイイイイ!!!」」」


 アスラを目視したゴブリン達は雄叫びを上げる。その雄叫びに怯むことなくアスラはアクアキネシスを解除した。途端、先ほどまで空中に浮遊していた大量の水が、バケツをひっくり返したように一斉にゴブリン達を目掛け降り注いだ!


 一瞬の出来事で何事かと騒ぎ、驚いた様子のゴブリン達であったが、空中から降り注いだ物が唯の水、自分達に危害を加える物ではないと判断できるや、アスラを嘲笑うかのように「グギャギャ」と鳴いている。


 当のアスラは空中に浮遊したままだ。しかしアスラの両手は“バチンパチン”とスパークしている。不敵に笑いながら今度は両手にヴォルトキネシスを展開していた。


「さぁーショーの始まりだ。景気良く踊ってくれよ」


 そう呟き、先ほどアスラを嘲笑っていたゴブリン目掛け急降下し、アスラがゴブリンに触れた瞬間!


 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!


「「グギャバババババババババババババババ」」


 アスラが触れたゴブリンを中心に水に濡れた事により電気が伝わり高電圧のヴォルトキネシスがゴブリン達を次々と襲い掛かる!


 その雄叫びに似た悲鳴は休憩をしていたリーン達の耳に届くほど大音量で響き渡る。


「いっ今のは一体!?」

「ゴブリンの雄叫びなんか!?」

「落ち着いて腰を下ろしている場合などではないのである!」

「そうですわね急いでアスラさんのもとへ向かいましょう」

「全くあのバカは何をやってるの!生意気に偵察行ってくるって言って……急いでアイツを助けだしに行くわよ!」


 その異変は避難しているファミーユ達にも届いた!


「なんだ今の音はっ!?」

「まさか本気で壁を壊しに!」

「皆んな!私の後ろへ隠れろ!」

 くっ!ここまでか、ならば最後にデカイ一発を喰らわしてやる!



 アスラのヴォルトキネシスが決まり半数ほどのゴブリンが感電し、その場で崩れるように痙攣した。

 アスラのヴォルトキネシスを直接その身に受けたゴブリンは丸焦げ状態で口から黒い煙を吐いていた。


「うっし!半数は痙攣して倒れたぞ。上位種はっと、流石に上手く逃れたようだな」

「「ギギイイイイイイイイイイイイイ!!!」」


 突然のアスラの襲来で怒りをあらわにしたゴブリン達は雄叫びを上げ一斉に襲い掛かった。


 瞬時にバックから二本のブーメランを取り出し躊躇なく明後日の方向へ投げつけた!?

 アスラは投げつけたブーメランにエアロキネシスを纏わせ、敢えて威力を乗せるために明後日の方向へ投げたようだ。

 だが例え自分達に飛んで来ないと思っていても、クルクルと回るブーメランに目がいってしまうゴブリン達。

 そしてエアロキネシスで更なる威力を増したブーメランが弧を描くようにゴブリン達を斬り裂いて行った!


「グギャッ」「ギギャッ」「イギィッ」


 いきなり違う方向か角度を変え飛来してくるブーメランに逃げ惑うゴブリン達。


「ギギィッ」「グギィッ」「グギャッ」


 アスラは縦横無尽に駆け巡り雑魚ゴブリンを一撃で瞬殺しながらニヤリと笑っている。そう、サイコキネシス(念動)を使いブーメランを自在にコントロールしてたのである。


 “ガンッ” “ガツッ” カランカラン

「グギィギギィイッ!!」


 業を煮やした上位種のゴブリンが手に持った武器でブーメランを叩き落とした。


「おっと!親玉の登場か?」

「グギャギャアアアアアアアアアアアアアア!!」


 咆哮に似た雄叫びを上げアスラに突進して来た!第2ラウンド開始のようだ。



「急げ!騒ぎがあるのはこの先だ!」タタタッ

「アスラっち!死ぬなよ!」タタタッ

「急ぐのである!」タタタッ

「アスラさん!今すぐ回復しますわ!」タタタッ

「もう!世話のやけるDランクねっ!」タタタッ


 アスラが敢えて避けた傾斜のある坑道を迷う事なく駆け抜ける紅蓮のメンバー。アスラ救出の為に!

 そして駆けつけ辿り着いた瞬間、目に飛び込む光景に、ある者は騒然となり、ある者は愕然となったようだ。


「なんだ…コレは!」

「ゴブリンの墓場なんか!?」

「まさかコレ程までとは……凄まじいのである」

「アスラさんが……コレを一人で……」

「なっなんなのよーアイツはっ!」


 それは正しく見る者にとって壮絶な光景である。本来であるならば(群れ)という武器で蹂躙する筈のゴブリンが、人間一人に圧倒的に蹂躙されているのだから。


「よー!遅かったじゃねーか。悪いがこの二匹、頼めるか?」


 声のする方向へ目をやれば、アスラが三匹の上位ゴブリンと今もなお闘っていた。


 アスラは五匹の上位種であるゴブリンと攻めあぐねながらも闘い、漸く二匹を始末し、三匹と相対していた。流石のアスラでも上位種五匹を同時に相手をするのは、いささか骨が折れたようだ。


 そこへ駆けつけたリーン達を見つけたアスラはニヤリと笑いコレ幸いと、上位種二匹を押し付けようと企んだ訳だ。


「任せろーっ!」ダッ!

「任せろである!」ダッ!

「アスラっち!任せな」ダッ!

「もう!しょうがないわねー」ダッ!

「わたくしはサポートしますわ」


 アスラが既に満身創痍と勘違いをしたリーダーが自慢の大剣を抜き上位種ゴブリンに駆け出した。それに続けとデコ、ハンズ、リーンが駆け出す。

 エイミーは一人、離れた場所から援護の態勢に備えた。


 リーン達に二匹を押し付けるのに成功したアスラは余裕を持って一匹に集中した。


 棍棒を振り回すゴブリンに躊躇なく突進していくアスラ。振り回す棍棒を避けずに拳を叩き込む!石でできた棍棒のようで当たれば、血肉が飛び散り骨は砕けること間違いないだろう。

 それでも尚、敢えて棍棒に攻撃するアスラ。渾身の一撃をとゴブリンは大きく上段へ振りかぶりアスラのアタマ目掛け振り下ろした!

 アスラは冷静に棍棒の動きを見て、半歩下がりアッパー気味に強く握られたメリケンサックを棍棒へぶち当てる!


 “ガギィッ”と音が鳴りバラバラと棍棒は砕け散る。


(イッ)つー」ビリビリ


 武器破壊に成功したアスラだが筋力、腕力共、上位ゴブリンだけあって当然アスラよりも上だ。一瞬、腕が痺れたアスラに対し、その一瞬の隙をゴブリンが逃すわけが無い。

 その大きな体を使いタックルぎみにアスラを捕らえた。ベアハッグだ!アスラ風に言えば、なんちゃってダンジョンでオークに極められたアノ技だ。


 ギリギリとアスラを締め潰そうと、その腕力をもって両腕を絞り込むゴブリン。隙を突かれ苦痛に歪む表情をしている筈のアスラが不敵にニヤリと笑った。


グギィヒヒ(にんげんころす)

「もうこの対策は出来てるんだよ」ニヤリ

グギ()


 アスラは片手でゴブリンの頭を掴み、空いた片手をゴブリンの口元目掛け掌底を放った!


 “カポンッ!”っと、掌底の打撃音とは異なる間抜けな音が響いた。

 その直後、アスラを締め付けている腕を手離し、首や胸をかきむしるようにのたうち回った。


 アスラは鉄製の先端部分が尖っているトンファーを取り出し、苦しみもがいているゴブリンの頭部に躊躇なくトンファーを突き刺し絶命させた。


「フゥーやっと倒せたぜ。しかし対策が上手く成功して良かったぁ〜」

 今の攻撃は俺の大好きな格闘マンガからヒントを得た技だ。まさか正直本当に成功するとは俺にも思ってもみなかったよ。

 まぁ読んでた時は普通にマンガの世界だからアルアルなのかなって思ってたけど。実際現実世界でてのひらに真空なんて作れる訳ないじゃん。俺もエアロキネシスが使えなかったら無理だしね。まぁ何はともあれ成功して良かった!


 そう、アスラはエアロキネシスを使いてのひらに真空を作りゴブリンの口に放った。如何にゴブリンとは言え呼吸を必要とする生き物、極度の酸欠状態に陥れば、もがき苦しむだろう。


「おっ!あっちは一匹倒してラスト一匹じゃん。流石泣く子も黙る紅蓮隊!……おや?エイミーは何をしてるんだ?アレって……エッ!ヤバイんじゃ」


 アスラが一人で上位ゴブリンを倒したのを目にしたエイミーにメラメラ火がついたようだ。


「遍し炎の精霊よ、わたくしエイミーが命ずる!紅蓮の炎を纏いて、かの者を――」


「皆んな逃げろおーっ!今すぐそこから避難しろおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」


 アスラの必死の叫びに気づいたリーダー達は、アスラを一瞬振り返り見た。そのアスラが逃げろと叫びながらエイミーを指差している。


 いち早く状況を理解したデコは慌てて盾を持ち替え「今すぐ吾輩に固まるのである!」と叫んだ。


「――かの者を焼き払えよ!ファイアスト─────────────ムッ!」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


 正に紅蓮の名に恥じない強大な炎魔法だ。烈火の如く紅蓮の炎が舞い上がり残り一匹のゴブリンを喰らいつくように飲み込んだ!


 ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

「グギャアアアアアアアアアアア……」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおである!」

「くっ!」「アチっ!」「ヒィ!」


 エイミーの強大な魔法がゴブリンを無惨にも跡形も無く消し去り静寂が辺り一面を覆った。そしてゴブリンとの激しい死闘は、ここで終結した。


「ふぅ〜皆さんやりましたわ」

「「やりましたじゃねー(である)(わよー)」」


 紅蓮隊の叫びが坑内に大きく木霊するのであった。


「やれやれ」

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