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初依頼〜マリー先生の魔力講座

 オーク討伐依頼移動中


「アスラお前レベルどれ位あるんだ?」

「レベル?どうやって確認するんだ?」

「アスラ君、キミもしかして〜ギルドカードで見てないの〜?」


「はぁ?ギルドカード?」

 そんなの知らんぞ。


「自分のステータス確認するのは基本中の基本」

「あん、恐らく冒険者目指す奴は、そこんとこ知ってるから説明省かれたんだろう」

「で、どうやって見るんだ?」

「あん?そんなもんカードに魔力流しながら見ればいいだよ」


「ほうほう、成る程やってみる」

 とりあえずステータスオープン!


「ん?何も反応しないぞ?」

「アスラ君ちゃんと魔力流した〜?」

「その流し方がイマイチわからん!」

「あん、お前魔法使えるだろ?」

「使えんぞ!てか、使った事がない!」

「あん、お前魔法使ってオレに攻撃しただろ?」

「いや使ってないぞ」

「あん?そうか……」

 あの一撃は魔法だと思ったんだか、勘違いか……?


「わるい!誰か俺に魔力の流し方教えてくれ!」

「あんオレはパスな」

「ファルはバカだから説明無理!あたいは説明下手だから無理」

「あん誰がバカだ!オレは感覚派なんだよ!」

「アスラ君スマン俺も説明下手なんだ」

「あん マリー出番だぞ」

「ふふふふ、マリー先生に任せなさ〜い」


 そして《マリー先生の魔力講座》が始まった。なんでも魔力を仮に血液と例え、血管に血が流れるイメージを想定する、それを体全体に流すイメージを心掛けるのが大事とか。


「うりゃあステータスオープン!」

「あん何も写ってないぞ」

「ファル他人のカードを覗き見しない!」

「あん、すまね」

「そうよ〜アスラ君も注意してね〜特にスキルはね〜」


「あーわかった!」


「あ〜ん、アスラお前〜魔力ないんじゃないか?」

「ファル、言っていい冗談と悪い冗談がある」

「そうよ〜現に彼は生きてるんだから」

「えっ!?魔力無かったら死ぬのか?」

「死ぬとかは大袈裟かな〜魔力が枯渇寸前だと意識を失ったり〜戦闘時には、立っているのも精一杯になるかしら〜」

「あん、その対処法もあるがな」


 この世界において、魔力とは、なくてはならないモノである。

 この世界には、ありとあらゆる所へ魔力が溢れ、その恩恵により この世界は存在する。

 例を挙げるならば草木に至っては、その成長速度大きさなど、戦闘時においても、多大な影響を及ぼす。枯渇イコール死もあり得るのだ。その対処法は人(亜人、獣人含む)ならば魔力回復薬などで対処している。


「ちょっと〜ファルのせいで話が逸れたじゃない」

「あん、すまね 。しかしアスラよ お前こんな簡単な事出来ないなんてなガハハ」

「うるさい脳筋の、あんただけには言われたくない!」

「ケラケラ アスラ君キミ凄い表現の仕方するのね〜『脳筋』ファルにピッタリの言葉じゃないの〜ケラケラ」

「アスラ天才」

「ハハハ」

「あん!何ボブまで笑ってんだ全く。サッサと魔力流す練習しろ!」

「あーわかった」

 この世界に脳筋って言葉ないのか?


「アスラ君一回深呼吸して落ち着いたらどうだい?」

「そうだな深呼吸でもするか」スーーハァァ スー(ステータスオープン!)ハァ

「おお!」

 *名前*[アスラ・ヤマト]

 *性別*[男性]

 *年齢*[17歳]

 *種族*[人族]

 *職種*[冒険者・旅人]

 *レベル*[ 3 ]

 *体力*[ 524]+524

 *魔力*[unmeasurable]

 *スキル*[ESP]

 *称号*[*****]

 *加護*[**神の眷属]

 なにこれ?


「あん、ステータス出たのか?」

「あー出た」フッ!

「あ!消えた!」

「あん?なにやってんだ、魔力流すの失敗したんじゃねーか?」

「ああ、かもな」

「で、どうだった〜一瞬でも確認できた〜?」

「一瞬過ぎて全部は確認出来なかったな……」

「しょうがないわね〜まぁ今の要領で、もっと練習しなさい」

「あーわかった」


「『疾風の剣』のみなさーん、そろそろですー!」

「あん、よっしゃここで、ストップだ!」



 オーク討伐を前に各々やるべき事を確認をしはじめる。オークまでおよそ1㎞程手前で木に馬車を繋ぎ様子を伺う面々 その数およそ10匹ほどのオークが屯ろしていた。



「あん、集落は出来てる雰囲気はないな」

「ファル 二手に別れる〜?」

「あん、そうだな……ジーク達は、5人1組で3人が攻撃残り2人が攻撃兼周囲の状況伝達だな、無理して2匹以上を相手しなくていい、1対5がベストだがな」

「分かりました!ファルコンさん!」


「あたい達は?」

「あん、そんなもん決まってるだろう」

「もしかして〜好きなように、暴れまわるとか かしら〜?」

「あん、正解ニヤリ、そう言うことだアスラ!」

「ハァ?あんたバカかー?俺はD(ランク)だぞ!死んでまうわ」

「あん?ヤバくなったら助けてやる!」


「ダメだ この脳筋は……」

 俺を殺す気か、ったく!


「アスラ諦める、あたいが守る!」

「アスラ君あんなバカは、ほっといたらいいのよ〜」

「アスラ君、俺も居るからな!」

「ハァもう好きにして」

「あーん!それじゃ行くぞ野郎どもー!」

「「「「「おー!」」」」」

 やれやれ



 取り敢えず周りの攻め方を確認かな、おージーク達は、上手く連携してるな、双子が上手く敵を寄せ付かせない、イイ動きだ。


 ファルコンは1人で暴れてる、ほんとバカだわ、お!こっちでは、ボブさんが壁役で引きつけて、ポアンさんが隙を狙って攻撃、弱ったとこをマリーさんの魔法で止め!上手いなぁ。



「アスラーそっちへ1匹回したからなぁ」

「ハァ?あのバカ脳筋めー!」


 クソ!オークなんて無理だって!しかもこいつ棍棒振り回してるし!

「ブヒィ!」

 ブヒィじゃないって!怖いって!


「アスラく〜ん逃げてばかりじゃダメよ〜相手をよく見て〜今一番殴りたい奴を想像して攻撃しなさ〜い」


 今一番殴りたい奴!!!


「うおおお!ファルオーク!死に去らせー!」


「あ 、それイイ!あたいも。ファルオーク死ね!」

「あん!誰がオークじゃあああ!」


 相手の動きをよく見て――

 "ブォン!"躱す!

 そんな大振りな攻撃あたらんよ。

 スパンッ!「ブキャ!」


 先ず顔面へ蹴り、バックステップで距離を取りトンファー擬きを取り出す。

 向かって来たオークの脛に一撃!

 "ガンッ!"「プギィィ!」

 脛を抱えたとこへ、おもいっきり膝蹴りじゃあ!

 "グシャ!"「あ……首変な方向へ向いてる……」




「あん、初めてのオーク相手にやるじゃあねーか」

「あの子 最初こそ逃げてたけど結構やるわね〜」

「アスラ変わった武器使ってる」

「アスラ君、冷静に相手の動きを見ていい動きをしているな」




 2匹目は、「ブヒィイイ!」うぉ! 仲間やられて怒ってるし。棍棒振ってきたよ!

 しかし"ガキンッ!"

トンファーでガード出来るんだな。


何せトンファーの良い所は!(打つ)「プギッ!」

(突く)「プギァ!」

(払う)「ブヒィ!」

(絡める)「ボキリッ!」

「はい終了!俺には最強の武器です」




 2匹目を倒したとこで周りを見たら、あら恥ずかしい、皆さん他のオーク倒して観戦してるじゃないの!ごるぅらぁ観てるなら手伝えよー!


「あん、アスラの闘いおもしれぇーな!」

「「「「「ウンウン」」」」」


 オーク討伐も無事終了し荷馬車へ倒したオーク[オーク食用可]を積み帰路へと向かう一行であった。



 ハァなんか疲れた……

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