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買い物ブラブラ 夕飯パクパク

 冒険者ギルドを後にした俺は今晩泊まる『やすらぎ亭』へと足を向けた。


「お、ここか以外と分かりやすい場所で良かった。初めて歩く土地だから、いきなり迷子とか やだからな」


 やすらぎ亭へ到着したアスラは扉を開け中へとはいる。


 これまたお馴染みの入ってすぐに受付カウンターそして広間は休憩所兼食堂その奥は厨房らしい。


「いらっしゃい、今日はお泊りですか?」


 受付は、人族の お姉さんかな?

「泊りでお願いします」

「でしたら1泊銅貨1枚になります、追加料金になりますけど、お湯が必要なら樽1杯で小銅貨5枚、食事は全て別料金になります」

「じゃ夕飯付き3泊お願する、はい料金」

「ありがとうございます、では お釣りと部屋の鍵を 部屋は二階になります。鍵に部屋番書いてあるので、お間違いなく」


 部屋にはベッド、椅子、小さなテーブル、簡素という言葉が出る飾り気がない部屋である。


「さてと少し整理するかな、確か今の所持金が小銀貨8枚銅貨2枚、え〜っとアルンさんに聞いた通貨が日本円にして――」

 小銅貨→10円

 中銅貨→100円

 銅貨→1000円

 小銀貨→5000円

 銀貨→10000円(1万円

 小金貨→50000円(5万円

 金貨→100000円(10万円

 白金貨→1000000円(100万円

 らしい


「色々必要な物もあるから今の所持金大事に使わないと、しかし腹減った〜今何時だ?」

 確かリュックのポッケに……

「スマホがある筈……あった!」

 ん〜やはり電波はない

「しかーし時計とアラーム機能さえあればいいのだ!」

 しかも充電切れてもエレクトロキネシス、ヴォルトキネシスを併用すれば充電バッチリ!

「おっと!時間時間!15時前か……そりゃ腹減るよ」グゥ〜

 確かリュックにゴソゴソ

「あった!パン(サンドイッチ)と缶コーヒー!問題は、このリュック(マジックバッグ)時間停止機能ついてるのかな?ついてるよな?」

 えーい1日2日くらいじゃパンも大丈夫だろ〜

「いただきます」んぐんぐ

「ご馳走様〜」


 もちろんマジックバッグは時間停止機能付きであり、容量無制限である。しかもアスラは気づいていないが少々の事では破れない(切れにくい)燃えにくい!背負えば防具になっていた!


「さてと少し街をぶらついて必要最低限な物買い物するかな」


「お出かけですか?」

「少し買い物を」

「いってらっしい!」


「まずあれだな、服と最低限な武器防具かな?後は非常時の携帯食」


 そうしてアスラは服屋で数枚服を買い、雑貨屋でも携帯食が販売していたので数食分購入し現在武器屋に居た。


「へいらっしゃい」


 武器屋に来たけどドワーフじゃなかった。普通に人族の男性でした。

「さてと何にしようか?」

「にいちゃん冒険者か?どんな得物がいいんだい?」

 得物ねー俺基本無手だからなぁ……この世界じゃ()()は無いだろうし……

「取り敢えずナイフ下さい」


 店の男性に手頃なナイフを選んでもらい勘定を払おうとした時、店の片隅に恐らく加工用の鉄の棒が数本 目についた。店員に、お願いしてナイフと50㎝ほどの鉄の棒を2本購入。

「まいどありー」


「次は防具屋だな、アレあるかな?」

 防具屋は武器屋の隣でした。

「らっしゃい。なんにしやすかー?」

 こちらも人族の男性でした

「えーと靴なんだけど……」


 店の男性に安全靴(つま先部分に鉄鋼芯入り)を説明したがなかった!ガクリ

 普通に安物の皮のブーツと皮の胸当てを購入

「あざしたー!」


 取り敢えず宿に戻ることにした。このリュック結構入るね、容量無制限だったりして。


 まさしくそのとおり


 部屋に入りリュックから鉄の棒を取り出して、これをサイコキネシス(念動)で曲げる。

「ハイ!出来ましたぁ簡易トンファーの出来上がり」

 持ち手の部分曲げただけ今は、これでいいや。

「今度ドワーフに会ったら作ってもらおう」


 時間も夕方に差し掛かるという事でアスラは夕食を済ませる為一階の食堂へ向かう。


「何にしようかな」

 メニューを見てもこの世界の食材が全くわからん!……

「お!これにしよう」

「ご注文はおきまりですか?」

 注文を取りに来た店員さんは、なんと少女でした。10歳くらいかな?

「えーと、このマスターのお勧めで!」

「マスターのお勧めですね、わかりました〜」

 そういって女の子は厨房へ駆け出していった。

「おとうさ〜んマスターのお勧めひとつー」

「あいよ」


 この宿の娘かな?待つこと数分料理がやって来た。

「おまたせしましたぁ」

 

 少女が運んでくれた料理は分厚いステーキ、黒パン、ポタージュっぽいスープ!

「ぉぉ うまそう」

 肉大好きな俺からしたら、たまらん!

 なんの肉かは気になるけど、先ずは一口!パクリ!!!

「うまぁ〜〜いっ!」

 何このステーキ?うますぎるー!もう一口パクリ

「うますぎるぅ!」


 付け合わせのニンジンとジャガイモ(多分)は、どうだ!パクリ

「うまい!」

 いい感じに塩コショウが効いてる。

「このスープはどうだ?」

 コーンポタージュっぽいな、よし一口!ズズ

 !!「これも、うま〜い」


 カボチャのポタージュだ!微かに牛乳の香りがする、優しい味。スープにパンを浸してパクリ!

「うほ!最高の組み合わせ、うまい!」

 パクリ、パクリ、ムシャ、ムシャ、パクリ!

「ご馳走様でしたぁーあーおいしかった!」


「お兄ちゃん、おとうさんの料理褒めてくれて、ありがとう」ニコリ


 ぁ!見られてたのね、うますぎて興奮しすぎた。周り見えてなかったなハハ……


「にいちゃん、料理褒めてくれてありがとうな、これサービスだ飲んでくれ」

 少女の隣にマスター(少女のお父さん)受付のお姉さん(少女のお母さんだろう)が、いるじゃないの!サービスは紅茶!


「主人の料理をあんなに、美味しそうに食べてくれて、ありがとうございます」


 いやはや なんか照れるな……


「いやホントおいしかったですよ」

「そこまで、言ってくれるなら明日の夕飯もっと美味いもん作るからな、楽しみにしといてくれ!」


「それは楽しみですね期待しますよ!ところで、マスター杖ついて何処か悪いんですか?」

「あー昔冒険者の時ヘマやらかしてな丸2日千切れた足引きずりながら王都まで逃げ帰ってな、ヨハンさんと言う人に診てもらったが足くっつけるのがやっとだったんだ」


 うぁ〜足千切れたのかよ、丸2日と言う事は、壊死して……悪い事聞いたな……

「にいちゃんそんな顔するなって、そのおかげで家族と過ごす時間が増えたからな」

「マスターお勧め!」「私も!」「俺も!」

「あいよ!じゃ、にいちゃんゆっくりしてってくれ」


「おとうさんの足、伝説の賢者様が治してくれるんだ!」

 伝説の賢者様?

「ニーナ、それはお伽話でしょ」

「違うもん、おじいちゃんが伝説の賢者様は、いつか現れるって言ったもん!」


 はぁ〜ヨハン爺さんだな、そんな話するのわ


「ごめんなさいね、この子きかなくって」

「じゃニーナが魔法使って治すもん」

「気にしないでね、主人 弟を庇って怪我したの、弟を守りきれたことが、俺の誇りだ!って言うもんだから、私もそんな主人が誇りなんです」


「凄い素敵なご主人ですね」ご馳走さま

「あら、ごめんなさいね、こんな話して、じゃあゆっくりしてってね」


 はぁなんか色々腹一杯、今日はもう寝よ

*エレクトロキネシス〜電流機器などのエネルギー(電流や電磁波に干渉)を操作する能力。

*サイコキネシス(念動)〜意志の力のみで物質や物体のエネルギーに対して働きかけ操ることができる能力。特定の自然現象は操れません。

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