表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バカンス of the デッド  作者: 茶柱 タツロウ
小さな島の終焉
22/24

生贄

「すみませんでした、だから僕を火であぶるのはやめて下さい」


「これは達者な狼ね。来世で頑張って」


「な、なぁもういいんじゃないか?」


宇摩美は腕を組みながら


「....そうね、私はもう満足したし。命令よ、食料を取ってきなさい」


「イエッサー」


ミディアムは海へ飛び込んだ。大方魚でも取るつもりなんだろう。


「ふーん、あいつがミディアムか」


「面白いやつだろ?」


「だな」


仲間が一人増えたことは嬉しいことだった。












ーーーーーーーーーーーーーーーー

「二つ聞いていいか?」


「どうぞ」


「何でお前血まみれなん?」


「メガロドンに襲われました」


「お前が持ってるのは?」


「メガロドンです」


「私魚嫌いなのよね」


「お前血も涙もないな」


「悪かったわね」


ふぅ、とため息をつきながらもミディアムは俺たちに敵意がないことだけは分かった。


「まぁいいじゃねぇか。たらふく食おうぜ」


「そうだな」









「....割と美味いな」


「そうですね、心が満たされてゆきます」


「お前そんなキャラだったっけ?」


「さすがとれたてってところか」


「まあまあかしらね」


一人増えただけでこんなにも楽しくなるのか。俺は束の間の幸せをかみしめていた。










「? なんか海が騒がしくねぇか」


「気のせいだろ」


「いや....何かが近づいてくる」


海から水しぶきが上がる。


「はっ⁉︎」


そこには二足歩行のメガロドン、しかも巨大な。そこらのビルよりも大きいだろう。


「お前達、よくも我が子を殺しおったな....許さぬ、許さぬぅぅぅぅぅぅぅ‼︎」


「ミディアム」


「何ですか?」


「お前生贄な」


「嫌です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ