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数年ぶりの
「....親父⁉︎」
「久しぶりだな、杉尾」
そんな、なんで親父がここに。数年前に女児を誘拐しようとして捕まったはずなのに。
「杉尾、俺たちの元へこないか?」
「どういうことだよ」
ふぅ、とため息をつく。
「説明する必要はない。来るのか、来ないのかはっきりしろ」
「そ、そんなこと言われても」
「お前は昔からそうだな。優柔不断なところは変わっていない」
「じゃあ、母さんは、母さんはどうなったんだ⁉︎」
「説明する必要はない。何度も言わせるな」
訳がわからない。いったいどうなっているんだ。
「お、俺は」
「....ちっ‼︎ 時間切れだ」
父の体が真っ二つに引き裂かれる、と同時に視界が晴れた。
「大丈夫か、杉尾」
「お、お前は」
「西木 洋‼︎‼︎」