人狼
「お前本当にミディアム?」
「信じられないわ」
「僕が一番信じられないですよ」
どこからどう見ても狼であった。まずい、このままではまともに人間をしてるのは俺だけになってしまう。
「ちょっとテストしてみていい?」
「いいですよ」
「名前は?」
「ミディアム」
「親は?」
「狼」
「....好きなものは?」
「人肉」
「.........今一番したいことは?」
「狩り」
「もう駄目だァァァァァァァァァァ‼︎‼︎」
駄目だこいつ完璧に狼になってる。このままだと俺が食べられるのも時間の問題だ。
「もうすぐヘリがくる時間なんですが」
俺はちらりと外を見ると驚くべき光景が広がっていた。
ヘリが破壊されていた。恐らく外にいた二人の戦いに巻き込まれてしまったのだろう。のこるヘリは一機だけだった。
互いに顔を見合わせる。
そこからは一瞬だった。ミディアムは俺の後ろに回り手刀で俺を気絶させた。
目がさめるとミディアムがヘリで脱出しているのが見えた。
「出し抜かれたわね」
「やっぱあいつ人狼だよ」
俺は手にエネルギーを込めるとミディアムの乗ったヘリを破壊する。
「ふぅ、すっきりした。」
「てかあんたそんなこと出来るならこの島脱出出来るんじゃない?」
「あ」