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面倒臭そうな展開

「ふむ、どうやら予想よりも早かったようですね」

 ノヒンから戻る途中、モナルカはノーア荒野の方へと視線を向けると、目を細めて呟く。

「そのようですね。そして、面倒臭そうな展開にもなっているようで…」

 ティトルは首を振ると、諦めたように嘆息する。

「どうやらルーさんは我々の要望を忘れたか、押しきられたかしたみたいですね。…急いだ方がいいようですね、走りますよ」

「はい、もうすぐ世界を消滅させる者がこの世界に顕れるみたいですから、このままいけばノーア荒野に集まってる人達は全滅するでしょうね」

 淡々と言葉を紡ぐティトルは、ちらりとモナルカの方へと目線を送る。

 モナルカは面倒臭そうにため息を吐くと、

「ええ、間に合わなければ全滅でしょうね。それでも、多少は保てるとは思いますよ。まぁ、急ぐ事には変わりありませんが…」

「しかし、この速さでは間に合わないと思いますが…」

 モナルカに並走するティトルが、心配そうに問いかける。

「多少の遅れは大丈夫だと思いますよ。ティトルさんは着いたらすぐに広範囲の防御魔法でギルドの方々の保護をお願いします。私はすぐに世界を消滅させる者を叩きますので」

「かしこまりました。しかし、わたしでも世界を消滅させる者の攻撃を二発…無理をしても三発防ぐのが限界ですので、お忘れなく」

 ティトルの言葉に頷くモナルカ。

「攻撃されていた場合、一発目はしょうがないですが、こちらが戦闘状態になれば、世界を消滅させる者の注意も私に向くでしょうから、その間に離れてもらえれば大丈夫かと」

「了解しました」

 こくりと首肯するティトル。

 二人はそのままノーア荒野に向かう道すがら、世界を消滅させる者との決戦に備えての打ち合わせをするのだった。


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