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先に帰っていいかしら

「今回の依頼に参加している各ギルドメンバーから作戦本部に集められた情報を統括、精細したところ、ノクターン森林及びその周辺での魔物の掃討が完了した事を確認出来ましたので、ここでの任務はこれにて終了となります」

 ノクターン森林から少し離れた場所に複数のテントが設置され、今回の依頼に参加している各ギルドメンバーの休憩所を兼ねた作戦本部が設営されていた。

 その作戦本部の中心にある一際大きなテントからイルカは出てくると、待っていた『夜天光』の参加メンバーにそう説明する。

「では、もう王都に帰還してもいいんですか?」

 ステルは手を上げると、イルカにそう質問する。

「えぇ、あとは本部に報告する必要がありますが、そちらは私がやっておきますので、皆さんは『夜天光』に帰還後は自由になさってください」

「あれ?でも、確か本部の人がこっちに来てるんですよね?」

 そう言って小首を傾げるミリに、

「こちらに来られてる本部の方はあくまで我らのまとめ役ですからね。それでも本部の方がここに居るというだけで本部への報告の手間が少しは減って、帰還後の報告が幾分かは楽になってますがね」

 そう言って軽く肩を竦めるイルカ。

「他に連絡がないならもう帰還してもいいかしら?」

 イルカにそう問いかけるルル。

「他の方は帰還準備出来てますか?」

 イルカは全員を見渡すと、

「まだみたいですね、では準備出来てない方は各自テントに戻り準備を。準備が終わり次第ここに集合してください」

 イルカの言葉にテントに戻るカルマとミリとステル。

「イルカさん、私とヤゴウは準備出来てますから先に帰っていいかしら?」

 そう言うと、肩にかけている自分のバッグを軽く持ち上げるルル。

「そんなには掛からないと思いますので、3人を待って皆で帰りましょう。今回は6人での仕事ですから」

 そんなルルの言葉に笑顔でそう返すイルカ。

「…イルカさんがそう言うのなら分かりました、暫く待ちましょう」

 不承不承としながらも、小さく頷くルル。

 2人がそんなやり取りをしている間に準備を終えたステルは、

「お待たせしました~」

 場の空気などお構い無しに、いつものお気楽な調子で戻ってくる。

「遅くなりました」

「準備出来ました!」

 そんなステルに少し遅れてカルマとミリも準備を終えて合流する。

「これで全員揃いましたね。では、王都に帰還しましょうか」

 イルカのその言葉を合図に、カルマ達は全員揃って王都に向けて出発したのだった。


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