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デスゲームの正しい攻略法  作者: エタナン
第三章:チームワーク編

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62頁:メンタルケアも大事です①

『自傷スキル』

 痛みに慣れるスキル。

 修得していればダメージを受けたときの痛覚の信号が軽減され、戦闘中に痛みで隙を作ることも減る。


 しかし、修得には相当量の『自傷(オウンダメージ)』が必要になるのでプラスマイナスゼロかマイナス寄り。相当の物好きでなければ修得しない。

 生命維持機能

 ……正常

 メンタルマップ

 ……破損

 痛覚緩和プログラム

 ……停止中

 PTSD防止プログラム

 ……作動中

 知覚機能及び記憶補助機構

 ……停止中

 ……覚醒確認……再起動します




《?? ???》


「……はっ、ここは……」


 気がつくと、目の前には焼却炉があった。

 確か、さっきまで自分は部屋で日記を書いていて、電気を消して手探りでベッドに……


「……また……記憶が途切れてる」


 七美姫(ななびき)七海(ななみ)はすぐさま事態を理解する。

 このような経験は初めてではない。彼女は、強いストレスを受けると数日分の記憶が消えてしまうのだ。


 また何か精神的にショックを受けて記憶が消えたのだろう。頬をさわると泣いた跡があった。


 一体何があったのだろうか?

 余程ショックな事があったのだろうが、今の七海はそれを覚えていない。


 だが、慌てることはない。

 七海は記憶が消えたときのためにいつもメモや日記をつけている。

 記憶を失う直前のことがわからなくても、日記と現状からその前後の状況で推測すればいい。


 日記やメモはいつでも読めるようにいつも持ち歩いている。

 自分の服装は……高校の制服だ。つまり、ここは校内の焼却炉の前。高校なら、日記は鞄の中にある。


 鞄は……足下に落ちている。

 七海は鞄を探り、日記を探す。


「……あれ? ……あれ??」


 おかしい。

 日記もメモも無い。

 学校に持ってくるのを忘れた?

 ……いや、自分が生命線である日記やメモを全て家に忘れることなんて有り得ない。


 これはマズい。

 紛失したのなら急いで探さないと……あれは自分の記憶そのものだと言ってもいいのだ。

 探すならどこから? 落とし物? 交番?

 それとも……


「焼却炉?」


 七海はおそるおそる目の前の焼却炉を覗き込む。だが、この推測ははずれていて欲しい。

 焼却炉の中には……何かの燃えかす。

 その一部は、よく見知ったノートの表紙と同じ色をしていた。


「……ああ、そっか……」


 七海はチップの基本機能のカレンダーで日付を確認する。

 記憶の日付より一週間経過している。


「あは……新記録……」


 思わず笑ってしまう。

 今までの中でも最悪の事態だ。


 この一週間、七美姫七海はいじめられていたらしい。

 そして、あろうことか……命の次に大事な日記を……記憶を燃やされてしまったらしい。




 七海はとりあえず教室に行って机の中を探ることにした。時間はもう授業の後、他には誰もいなかった。

 もしかしたら、ここに何か記憶のヒントがあるかもしれないからだ。メモの一つも残っていたら僥倖……だが、現実は予想より厳しかった。


     『ウソツキ』


 プリントの裏にそう書いてあった。

 何か起きたのか、大体理解できる。

 過去一週間のどこかで、七海は自分の記憶の秘密を誰かに話したのだ。しかし、完全には理解されなかった……信じてもらえなかった。


 七海は入学の後、一回階段から落ちて数日分の記憶を失っている。その時にクラスメイトの記憶を忘れるなどして機嫌を損ねたのだろう。


 そして、記憶の事を話したが信じてはもらえず、クラスメイトを覚えていない言い訳だと思われて虐められたのだ。


 そして、目下いじめの最中なのだろう。

 記憶にない自分のせいでいじめられるとは、なんとも気持ちの良くない話だ。


「そんなことなら、友達なんて作らなきゃいいのに……」


 思わず、過去の自分に向かって文句を言ってしまう。

 しかし、日記もメモも無い以上、もはや彼女は存在しないのだ。あるのは、継ぎ接ぎだらけの記憶を持った今の七美姫七海だけ。


「まあ、もしかしたら本当に嘘吐きだったのかもしれないけど……今の私には関係ないですね」


 自嘲気味に笑う七海。

 覚えのないいじめを改めて受ける前に、いっそこのままストレスを溜め込んで今の自分も消えてしまえば楽なのではないかと思う。


 そうしたら、新しい七海が同じことを考えるのだろうけど。


「今の『私』には関係ないですね……どうでもいい」




「知ってる? 歴史って嘘の積み重ねなんだよ。勝者が弱者の歴史を書き換えて『今の方が良い時代だ』と言い張ることで紡がれてきた嘘の集大成。それが歴史。過去も未来も現在も歴史の放棄しようとしたあなたは、その意味では嘘吐きから最も遠い」





 声に驚き振り返る。

 そこには、机を椅子代わりに座る大きな女子生徒がいた。

 本当に大きい。映画に出てくる外国人の男の人くらい背が高い。なのに、近づく気配すらなかった。


「まあ、正直私としては人間の歴史なんていつもワンパターンでそれほど改めて興味を持つものじゃないし、ましてや過去への干渉なんて時系列の調節が面倒くさいから嫌なんだけど……可愛い弟子のためなら仕方ない……ほら、受け取りなさい。そしてこれに書いてある部室に行って、机の上にある紙にサインしなさい」


「え、ちょっと……なんなんですか?」


「部活の勧誘よ。早く行きなさい、じゃないと今ここで毒薬ぶっかけて記憶消すわよ」


 何故か、その突拍子もない脅しに背筋が凍った。




 指定された部活は……演劇部だった。

 脅されて来た場所だからおどろおどろしい部室を想像していたが、驚くほど普通の部室だった。


 一応警戒しながら扉を開けると、机の上に紙があった。予想通りに『入部申請書』と書いてある。ご丁寧に鉛筆まで添えられている。


 こんな無理矢理な勧誘があるだろうか?

 それか、こんなことをしなければならないほど人がいないのか……


「師匠、遅くなりました……って、誰キミ?」


「あ、えっと、私は……背の高い先輩にここに来いって言われて……」


「ああ、新入部員の人か。オレは二年の行幸正記だ、よろしく」


「あ、私は一年の七美姫七海です……じゃなくて、私は脅されて仕方なく来ただけで部活なんてやる気は……」


「……あ、もしかして一昨日体験入部に来てた七美姫さん? 悪い、思い出すの遅れた」


「……え?」


「ほら、『フランケンシュタイン』の劇を見に来てただろ? 部活のことすごいメモしてたし、きっと入ってくれると思ってたよ。ようこそ我らが演劇団へ」


「……人違いです。それは私じゃありません」


「オレは一度観察した人間の顔は一卵性双生児でも識別できる。キミはあの時の七美姫さんと同一人物だよ」


 正記の確信を持った目に見つめられ、七海は言葉に詰まる。

 そして、深いため息を吐いてから、ヤケになったように口を開く。


 どうせ消える記憶なら、またここで嘘吐きだと言われても大差はない。

 不思議なほど七海の口は滑らかに動いた。


「行幸先輩、残念ながらあなたの知る『七美姫さん』はもういません。彼女は、彼女の記憶は……死んでしまいました」



 そして、七海は遺言のように丁寧に語る。

 事故にあったこと。

 一度死んだこと。

 脳内に特殊なチップを入れて生きていること。

 自分が機械に生かされていて、チップ無しでは生命維持すらままならない『動く死体』であること。

 チップの副作用で記憶が簡単に消えること。



 語り終えた七海は正記の顔を見つめ、耳を澄ませた。

 その否定を聞き逃さないように。

 ちゃんとストレスを受けて、消えられるように。


 しかし、正記の反応は予想外だった。


「つまり、キミは『ゾンビ』……オレの同族ってわけだ」


「……はい?」


「いや驚いた……そうか、『改造人間』ってパターンのゾンビとは考えたこと無かったな。なるほど、思考の一部も機械に依存しているならそれはある意味自我の不在、『行動的ゾンビ』ってことになるかもな」


「あの……なんのことだか……」


「悪い悪い、まさか同類どころか同族に会える日が来るとは思ってなかったからテンション上がってな。オレだけ聞くのもあれだし、今度はオレがキミに話そう。『哲学的ゾンビ』の話を」



 行幸正記は武勇伝のように失敗談を語る。

 親の浮気。

 腹違いの妹。

 秘密の交流。

 誤った自己暗示の繰り返しと主観、人格の消滅。主観の喪失。

 そして、部長との出会い。

 人を真似て近付こうとするほど人間離れする今現在の彼。



 すべてをはじめとする聞いた七海は一言言った。


「嘘……ですよね? 私の話に合わせて今作ったんですよね……その話。即興にしてはよくできてますけど……」


「どうしてそう思うんだ?」


「だって出来過ぎじゃないですか。そんな、互いに『ゾンビ』って呼べるような二人が偶然出会って身の上話をするなんて……」


「世にはそれを運命的と言う見方もあると思うが……まあ確かに、『哲学的ゾンビ』の特徴は証明不可能なことだからな。オレの主観にしか証拠が無い。だが……それって、七美姫さんの記憶喪失と同じじゃないか? 記憶の有無なんて極論言えば上手に嘘をつけばどうにでもなる」


「そ……それは……」


 確かに、七海にとっては記憶喪失は確固たる真実であるが、他人からみればそうではない。

 脳内のチップだって取り出して見せるわけには行かないのだ。


 ならば、もし彼の言葉が真実なら……二人は同じ種類の問題を抱えている。

 『人間と見分けのつかない人間もどき』

 機械に記憶まで頼りきっていて本当に人間としての心を持っているか怪しい七海も、自分の人格を自由に書き換えることができてしまう、もはや一個人としての自我が固定できない正記も、人間の魂を持っていないかもしれない。


「……とは言っても、オレはただの哲学的ゾンビじゃない。師匠のおかげでオレはさらに進化したスーパーゾンビだ。証明くらい朝飯前だ」


「ガンアクションゲームの敵ボスみたいな設定はどうかと思いますけど……証明なんて出来るんですか?」


 『人間と絶対に見分けが吐かない』という性質上、哲学的ゾンビの証明など不可能な命題のはずだが、正記は堂々と証明すると宣言した。

 一体どうやって証明するつもりなのだろうか?


「簡単だ、例えば今ここでオレが七美姫七海に『なる』ことが出来れば、『本物』の七美姫七海であるキミだけには証明できる。頭良いだろ?」


「そんなこと……」


 七海と正記は性別も体格も何もかも違う。

 どうやっても区別できないようになるのは、変装などでは物理的に不可能なはずだ。


 だが、正記は困惑する七海を余所に、机の上の鉛筆を手に取り、入部申請書に向き合った。


「……役作り完了。『私』は七美姫七海です。ここにそれを証明します」


 そう言い、彼は入部申請書に名前を書き込んで、それを七海に見せた。


「入部手続き完了だよ。誰が見ても、これはキミのサインだ。なんなら、筆跡鑑定のプログラムで確認してみなよ」


 それは、紛れもなく『七美姫七海』の筆跡だった。





「はぁ、今日は全く大変な日でした……」

 学校から帰宅する道中、七海は溜め息を吐く。


 結局、筆跡は七海本人がどんなに見比べても彼女自身のものだった。それどころか、見つめている内に実は彼女が書いたのではなかったかと錯覚しはじめたほどだ。


 はめられた。

 七海の目の前で部室に来た担任に提出され、なし崩しに入部手続きが完了してしまった。


 それは正記が書いたものだと主張しようにも、その場にいたのは七海と正記の二人だけ。

 流石は哲学的ゾンビ……見事に証明されてしまった。


「でも……演劇なんてできるかな……」


 『自分自身』すらちゃんと出来てないのに、他の人間なんて演じられるのだろうか……練習しても記憶が消えたら他の人に迷惑がかかりそうだし、日記をつけてもまた燃やされたりするかもしれないし……




「あらあら、そこのお嬢さん、お悩みですか?」

 



 悩んでいると、横から声をかけられた。

 声に反応してそちらを見ると、路上に堂々と机を置き、その上に水晶玉を置いて微笑む金髪の『おねえさん』という雰囲気の人がいた。


「悩みがあるなら、私に話してみませんか?」


「えっと……占い師さんですか? お金は今持ってません……」


「お金なんて要りません。私、困ってる人を助けることが趣味なんです」


「なおのこと結構です!」


 胡散臭さが振り切れすぎてかえって清々しい人だった。『人助けが生きがい』というのならともかく、『人助けが趣味』だと堂々言い切る人がいるとは思わなかった。


「あ! もしかしてあなた……」


「な、なんなんですかいきなり!?」

 不幸の相が見えるから壺を買えとでも言うつもりだろうか?

 まあ、目下かなりの不幸に見舞われている気もするので不幸の相くらい、見える人には見えるのかもしれないが……


「悩んでいるときには他人に相談せず一人で苦しむのが趣味の人なんですか?」


「そんな特殊な趣味してません!!」


 人助けを趣味にしている人がいたとしても、対極としてそんな趣味を持っている人はいないだろう……少なくとも自分は違うはずだ。


「すいません、一人でお楽しみの所を邪魔してしまって……」


「その言い方やめてくれません!? なんか恥ずかしいですから!!」


 記憶は無くても知識は蓄積するのだ。

 いつ誰から聞いた知識なのやら……こんな路上で恥ずかしい。


「はぁ……今日は変な人にたくさん会う日ですね……」


「あらあら、この世に『普通』の人間なんていませんよ。あらゆる個性のない人がいたらむしろそれこそ何よりの個性ですし、大なり小なりみんな変な人です。かく言うあなたにだって、周りと違うところなんて両手の指で数えきれないほどあるでしょう? 背が小さいとか、指が細いとか、女の子が好きだとか……」


「人に変な属性を付けないでください! ……確かに人と違う部分なんてそれこそ掃いて捨てたいくらいありますけど……軽々しく初対面の人に相談できないことで……」


「相談したいけど他人には相談できない……それは辛いでしょう。なら、『あなた自身』が相談相手になってみるのはどうでしょうか?」


「私自身が? それは、結局自分で解決しろってことですか?」


「まさか、世の中にはどうやっても解決できない問題だってありますし、そんな突き放すような事は言いませんよ。私は一つ、あなたにお(まじな)いを教えてあげたいと思っただけです。あなたが字を書く手はどちらですか?」


 脈絡の無い質問だった。

 だが、七海は困惑しながらも正直に答える。


「右手です。利き手ですし……」


「なら、左手を出してください。」


「て、手相ですか?」


「いえ、私は手相占いはしません。こうするんです……時系列が乱れるのであまり気が進みませんが……」


 金髪のおねえさんは突然、七海の左手を優しく握り、その甲に口付けをした。


「彼女を守ってあげてください」


 そして、彼女は驚く七海の顔を見つめて、七海の左手に口付けした唇で言葉を紡いだ。


「左手の『彼女達』がきっと相談相手になってくれます。家に帰ったら、この左手でペンを持ってみてください」






 その後、七海はどうやって帰ったかあまり覚えていない。

 だが、手の甲とは言えいきなりキスをされたことに驚いて逃げるように帰ってきた気がする。何故なら、自分の部屋に帰ってきて倒れるようにベッドに横たわった自分の息は荒く、顔が火照っていた。


 取り乱してしまったのは少し恥ずかしいが、国民性の違いなのか宗教的なお祈りなのかは知らないがいきなり(手の甲だが)キスされて慌てないのはどうかと思う。

 むしろ、本格的な記憶喪失にならなかった自分を褒めてあげたい。


「左手でペンをもつ……だっけ? 持ってどうすればいいんだろう?」


 ペンを持つだけで『お呪い』が完了するのだろうか?

 やはり、ペンを持つからには何かを書くのではないだろうか。よく聞く好きな人の名前を百回ノートに書くとか……もしかしたら続きがあったのかもしれないが、聞かずに帰ってきてしまった。


「また会えたら続き聞かなきゃ……あ! 日記!!」


 七海は慌てて起き上がって机に向かい、新しいノートを開いた。

 部活に入った事も、お呪いを教えてもらったことも、忘れてしまったら迷惑がかかる。

 さすがに、消えるかもしれない記憶にしてもこれは書き残すべきことだ。


「えっと、焼却炉で記憶が始まって……はめられて演劇団に入部することになって……『お呪い』を……」


 慣れた手つきで情報をまとめて書いていく。

 それは『後の自分』という名の他人が読んでも詳しく内容がわかるように、わかりやすく書いていく。


 そして、『お呪い』の内容を書き留めた時、ふと思い立つ。


「左手で……何か書いておこうかな」


 一応実践してみたという証拠として何か書いておいた方が良いだろう。

 だとしたら何を書くべきか……『左手で書いてみた』とかは……いや、それはそれこそ『後の自分』に笑われそうだ。

 なら、自分の名前ならどうだろう……それで、今度行幸先輩に左手の筆跡を再現してもらって見比べてみるというのは面白い試みではないか?


 試しに、左手でシャープペンシルを握って自分の名前を書いてみた。

『七美姫七海』


 うん。わかってはいたが、やはり汚い字だ。

 これは再現してもらっても筆跡関係ないんじゃないだろうか。


『てか、こんな汚い字を見せるのは嫌だろ』

『きたない』


「そうだよね、まず日記を見せること自体ちょっとね……て、え?」


 七海は『左手』が書いた二つの文を改めて見つめる。

 左手で自分の名前を書いた時とは違う普通に読めるくらいには綺麗な文字。そして、右手で書いた文字とはやや違う二種類の筆跡。


「え? いつの間に書いたの?」


 部屋には誰もいない。

 七海以外誰もいない。


『おいおい、周り見ても誰もいないぜ? 居るのは「あたしら」だけだ』

『ちゅうもく』


 今度は確かに見た。

 『左手』が勝手に動いて文字を書いている。

 しかも、考えが読まれているような気もするし……


『考えを読むなんてどこぞの読心能力者(テレパス)の予知じゃねえし、あたしらに出来るわけねえだろ? 単純に、あたしらがお前の心の一部だからわかるだけだ』

『とうぜん』


 わけが分からなかった。

 だが、とりあえず七海は右手に新しいペンを持ち、日記に書き加えた。


『本当に今日は変な一日です』


《メモ帳》

 紙のメモ帳。

 日記や手帳、地図など使い方は無限大。


(スカイ)「今回はこちら、情報を扱う者の必需品です~」

(イザナ)「真っ白ですね」

(スカイ)「便利なのよこれ。ライトは調べてきたこととか図入りで描いて渡してくれるし、ナビキは日記として何冊も買ってくれたし。」

(イザナ)「そういえば、みんな使ってますね」

(スカイ)「イザナならどう使う?」

(イザナ)「街の地図をかきます!」

(スカイ)「流石道案内NPCだね」

(イザナ)「あと、たまに男の人と女の人が隠れてチューしてるところとかもメモして、いつでもおすすめの場所に案内出来るようにします」

(スカイ)「この道案内NPC気合い入りすぎね」

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