45頁:悪目立ちに気をつけましょう
第三章突入します。
ナビキの手帳の最新ページ
先輩がボス攻略に行ってから3日が経ちました。先輩の代わりにスカイさんを守るボディーガードをする事になりましたが、とうのスカイさんはいつも安全な店にいるから護衛なんて必要ないと言います。
なので、私はスカイさんが店にいる間、頼まれた別の仕事をしたりしています。
今日は教室で子ども達にゲームの事を教えながら遊び相手になってあげたりしました。
マリーさんは昨日から別件で町の外に出てて、その護衛に黒ずきんちゃんがついているそうです。何でも、急ぎの仕事をスカイさんに頼まれたそうで、その間は子ども達の面倒は町のみんなで見ています。
ボス攻略に参加できないのは心苦しいですが、先輩なら私以上に活躍すると信じているので、前線のみんなと仲良く、協力してがんばってほしいです。
《現在 DBO》
『盗賊の砦』を越え、フィールドや町を幾つか越えた『時計の街』のずっと北。
ボスの城の手前の大迷宮。
地下に潜ったり塔に上ったり、罠に引っかかったりモンスターに襲われたり、単純に迷ったり隠された仕掛けで近道したり、所々にある安全エリアで寝たりと、これまでのダンジョンの比にならないほど大規模でレベルの高いダンジョンだ。
このゲームの精鋭が集まった『最前線』でも一日や二日での攻略など不可能なこのダンジョンでは、中に配置されたモンスターの侵入できない安全エリアを利用して野営の陣を作り、町に戻ったりする時間を省いた攻略が進められている。
そして、その野営の陣において重要なのは武器や防具の修理、料理などをする『補給』であり、今回の初ボス攻略においては、戦闘能力と生産系スキルの両方を備えたプレイヤーが生産職代表のスカイから推薦で選ばれ、三日前の夜からダンジョン攻略に参加している。
そのプレイヤーこそ、生産職代表代理として『空』の文字を背負い、五日前に誕生した恐ろしき殺人鬼を撃退し、宿に閉じこめられていた数十人の人質を解放した男……ライトだ。
そのライトはこの最前線において……
「おい、速く直せよ」
「次こっちな」
「列出来てんぞ」
思いっきりアウェーだった。
むしろ、嫌われ気味だった。
元々、生産職と戦闘職の間には確執があった。だが、戦闘職は(生産職にとっては)高レベルモンスターの出るフィールドを越えた前線に近い場所にかたまっており、今まではそうそう接触して問題が発生することはなかった。
だが、ほぼ全員が純正の戦闘職で構成された『最前線』においてライトは、完全に浮いている。
しかも、自分達の命を賭けようともせず楽なプレイをしている(と戦闘職の大部分に思われている)生産職への鬱憤を晴らすためなのだろうが、何人かのプレイヤーが集まってきてライトにこう言って来たのだ。
『いいか、ここでは見つけたアイテムは見つけた奴のもんだ。おこぼれが貰えるなんて思うなよ?』
『お前は補給役だから危ない橋は渡るな。俺たちが攻略した後のダンジョンだけ動け』
『ちなみに、未踏破のダンジョンには一番に見つけないと手には入らない隠しアイテムとかあるが……後からついてくるだけの奴には関係ないよな、ギャハハハ!!』
ひどい虐めである。
ライトも流石にスカイにメールで相談したほどだ。(このダンジョンには所々に外とメールが繋がる場所がある)
そして、スカイからの返答は……
『なら、遠慮せずアイテム片っ端から取っちゃいなさい。そいつら出し抜いた分だけ借金返済ボーナスにしてあげるから』
そして、結果がこれだ。
ライトは心苦しいながらも『本気』を出し、見逃されていたより深い仕掛けに隠されていたアイテムを片っ端から『予知』してゲット。しかも、時には近道の隠し扉やトロッコを見つけて先回りしてしまう始末。
もはやほとんどのプレイヤーが武器や防具の修理や食事の支給以外の時には話しかけて来ないくらいだ。
今も安全エリアで休息を取っているところだが、ライトに話しかけてくるのは武器磨きの注文をしてくるプレイヤーばかり。
「だからオレ集団行動苦手なんだよ……みんなに合わせたら手を抜くなって言われるし、本気だしたらひかれるし……」
「ん? ライト、武器磨いてんならオレのもついでに頼む」
ライトは押し付けられた武器を磨きながら声をかけてきたプレイヤーを見る。体育会系と見える引き締まった身体に健康的に日焼けした肌、そして侍をイメージしたであろう赤系の和服系の武装と日本刀。
戦闘特化パーティーTGWのエース、赤兎だ。
「なあ、オレってなんか悪いことしたっけ? マサムネさんと赤兎以外ほとんど事務的なことしか話してくれないんだけど……TGWの他の三人も仲間外れにされるのが怖いのか距離取ってるし」
「悪いことか……ライトと交代でナビが不参加になってむさ苦しくなったからじゃないか?」
「いや、草辰が代わりに入っててもこんな空気じゃなかったと思うが」
本来、TGWの六人目はナビキ(ナビ)なのだが、彼女は二重人格という不安定な性質のため慎重をきしたこのボス攻略には参加しておらず、ライトは建て前上ナビキの代わりにTGWのパーティーに入っている。その間、ナビキは『殺人鬼』に対する防衛力の意味合いも兼ねてスカイの護衛をしているのだ。
「あと悪いことか……あ、そういえば最初の頃『草辰が変な帽子をかぶった生産職に卑怯な戦法で負けて自信喪失して戦闘職辞めた』って噂が立ってたが……それかもな」
「それだろ!! 絶対それが一番の原因だろ!! てか、草辰が俺に負けたのと転向したのとでは別件だ!!」
どちらかと言えば、草辰というTGWの初期メンバーの転向の直接の原因はそのあと穴を埋めることになったナビキである。
「あ、あと『殺人鬼を捕り逃したマヌケ』とか『ヒーロー気取りだが、やったことは危険なプレイヤーを野にはなっただけ』とか言われてるな」
「散々な言われようだな……赤兎はどうなんだ? オレと一緒にいると他の奴らから嫌われるかもしれないぞ?」
赤兎は、ライトに対して最もフレンドリーだ。それに、戦闘では率先して一緒にライトと戦ってくれるし、ライトの取ったアイテムを横取りしようとかいう打算も感じられない。
ライトの評判を全く気にかけていない。
「ん? 俺は馬鹿だからな、馬鹿が馬鹿なことやって嫌われるのはしょうがないだろ。それに、ライトはそんな悪い奴じゃないしな」
「オレとの付き合いを馬鹿なことって言われるのは何だかな……てか、本当に嫌われてもオレに文句言うなよ?」
「まあ、その時はそのときだ。案外何とかなるもんだぜ?」
「武器磨きのお代、安くしとくよ……ありがとう」
ライトは思った。
赤兎はただ者じゃない。大物だ。
同じ頃。
『時計の街』の東、魔法王国の飛び地である『蝋燭の街』。『時計の街』よりは小さいが一通りの施設が揃った立派な街である。
その街の門をくぐる二人のプレイヤーがいた。
両方とも性別は女。
片方は金髪で、それもゲーム仕様のファッションではなく北欧系のナチュラルブロンド。顔立ちは作り物のように整っていて口元には常に笑みが浮かんでいる。服装はオレンジに波打つような濃淡の模様の描かれた丈の長いスカートと幾何学模様の描かれた白い長袖シャツ。
もう片方はカラスの羽のような艶やかな黒い髪と全体的に黒を基調としたドレスがマッチする中学生くらいの少女。ドレスは貴族の着るような高級感があるが、動きやすさを重視してか所々に布を削ったりスリットを入れたりという改造の痕跡が見られる。
『救世主』の称号を持つマリー。
『殺人鬼』の称号を持つジャック。
二人とも、ボス攻略にこそ参加していないがこのゲームで重要な役割を担っているプレイヤーだ。
「着きましたね、『蝋燭の町』」
「レベル1でここまで来たのはマリーさんだけだよね……てか、現時点でレベル1のプレイヤーはマリーさんだけだよ。普通はスキル使うだけでボーナスでいくつか上がるでしょ? どんなプレイしてたらレベル0なんて保てるの?」
「ふふふ、秘密ですよ」
「ライトが言ってたよ。ホントは護衛なんていらないくらい強いんでしょ」
「さあ、どうでしょう?」
二人がこんなに遠出しているのはスカイから頼まれた『仕事』のためだ。正確にはマリーがメインでジャックは『黒ずきん』として護衛のためについてきている。
殺人鬼の一件から護衛無しでマリーが町の外に行くのは他のプレイヤーが納得しなかったが、ライトの戦闘サポート役だった黒ずきんなら他のプレイヤーも納得してくれた。だが、まさか殺人鬼避けとして殺人鬼本人を連れて行くというのはマリーかライトにしか出来ない芸当だろう。
「……あ、やっぱダメか……なんかさっきから殺そうとしても殺す気にならないんだけど」
「さすがに『自衛』くらいはさせてもらってますよ、クスクス」
マリーの首には『金メダル』がかかっている。一見ただのネックレスに見えるが、実は模様に強力な暗示を仕掛けやすくするデザインが仕込まれていて、扱いを間違えると見た人が発狂しかねないような強力な『武器』なのだ。
マリーは暗示、催眠、煽動などの『人心操作』の達人だ。その能力は師からは『人類最高』の称号を受けるほど。
ジャックは躊躇なく人を殺してしまえる殺人鬼なのだが、マリーはおそらく暗示か何かでその殺意を封じているのだろう。
「まあまあ、今はそういう血生臭い事は忘れてデートを楽しみましょ」
「まったく……『仕事』は忘れないようにね」
マリーの任された『仕事』は重要だ。
今後のゲーム攻略のために、この仕事は成功させなければならないのだ。
再びボスダンジョンでは……
「インビジブルバインド!!」
「ぬぅりゃ!!」
生身のモンスターが機械の爪や金属の装甲板で強化された、このダンジョン固有の『強化改造モンスター』は強化されてるだけあってダンジョンの外のモンスターより強力だ。
しかし、もっと強力なプレイヤーもいる。
狼型の強化改造モンスターの動きをライトが封じ、赤兎がとどめを刺す。
さらに、倒した敵も見ずライトが叫ぶ。
「赤兎上だ!!」
それを聞いた赤兎が瞬時に飛び退くと、その直後に真上からゴリラのような強化改造モンスターが『落ちて』来た。
踏み潰し攻撃に失敗したモンスターのがら空きの首に、ライトはナイフを突き立てる。
そしてさらに、赤兎はライトのほうへ駆け寄り……
「やらせるか!!」
ゴリラから『分離』してライトの背後を襲おうとしていたチンパンジーくらいの素早いモンスターを切り裂いた。
そして、ゴリラを倒したライトと背中合わせになり、赤兎は楽しそうに笑う。
「いいなこれ、この調子でボス部屋まで攻略しちまおうぜ」
「油断するなよ」
トと赤兎のコンビが、凄まじい勢いでダンジョンを攻略していた。
事の発端は武器磨きのあと、赤兎の放ったこんな言葉からだった。
『そういえば旨い肉を落とすモンスターがたくさんいる場所見つけたぜ! そこでこっそり狩りやって、夕飯を豪華にして見返してやろうぜ! うまいもん食えれば文句を言う奴も減るだろ』
まあ、持ってきた食料にも限界があるのでライトも現地調達は計算していたが、友好の証として料理を振る舞うのは妥当な線だと考え、こうして二人でこっそり狩りに来たわけだが……
思いの外、コンビとしての相性が良かった。
ライトは補助技も攻撃技も見境なしに修得して鍛えているオールマイティービルド。
赤兎は余計なスキルを持たず、剣術をメインに近接戦闘に特化した前衛特化型ビルド。しかも、前衛の町でスキルをEXポイントに変換する店を見つけたらしく、使わないスキルを全てポイントにかえ、さらに基本ステータスに変換しているらしい。
スキルは最小限、小細工一切なしの正面突破を基本戦術とした純粋な『強さ』を求めたプレイヤーだ。
赤兎は真正面から戦えば本当に強い。剣道のような決闘形式なら無類の強さを誇る。しかし、モンスターとの戦い、特にダンジョンでの戦いではそれだけでは厳しい。奇襲、罠、包囲攻撃などの『小細工』を前にすると戦い方が危なっかしくなる。今まではそれを力ずくでねじ伏せたり、TGWの仲間に周囲の警戒を任せていたりしたらしい。
だが、ライトの数々のスキルが赤兎の死角を埋める。生産系スキルを一定以上に上げると発現する『戦闘応用技』は、単純な威力よりも多彩で癖のある特殊効果を重視している技が多く、拘束、罠、防御、回避、目くらまし、回復、援護などのレパートリーには事欠かない(異常に多種のスキルを磨いているライトだからこその話だ)。
ライトが先行して敵を撹乱、妨害して赤兎が戦いやすくする。罠や奇襲を予知して知らせる。赤兎が一撃で仕留めきれなかったモンスターをライトがまとめてとどめを刺す。
短い間に連携に慣れた二人は勢いに乗って当初の目的も忘れ、ダンジョンのマッピングを進めた。
その結果……
「えー、先ほど一部の非常に……意欲的なプレイヤーにより、ダンジョン西側のマッピングが完了しました……攻略の前進を祝し、乾杯」
「「「か、乾杯……」」」
このボスダンジョン攻略のリーダー役であるプレイヤー(ライトの記憶では『シャーク』という名前だったはずだ。二十代の男で、どこかのゲームで中規模ギルドのギルドマスターだったことから選ばれたらしい)が苦笑いしながらマグカップを掲げ、他のプレイヤー達も大部分が苦笑いで応える。
ライトと赤兎も苦笑いしながらマグカップをぶつけ合う。
連携のこつをつかんだ二人は勢いに乗り、いつの間にかダンジョン西側をほぼ完全踏破。しかも、ダンジョン西側の最終関門として待ちかまえていた中ボス〖ギアリザード LV44〗を発見し、偵察のつもりで勝負を仕掛けて勢いで押し切ってしまった。
〖ギアリザード〗は全身に鱗のように鉄の装甲を纏い、壁を登ったり降りたりしてアンカーのついた尻尾や鋭い爪で攻撃してくる厄介なモンスターだったが、『口の中は柔らかい』という弱点が見つかったのだ。
「まあ、あれは少数精鋭の方がやりやすいやつだったからな」
「ん? 謙遜しなくてもいいんじゃないか? 弱点見つけたのはライトの手柄だろ」
思いっきり悪目立ちしてしまった。
抜け駆けとか言われても何も言い返せないような事をしてしまった。
しかも、赤兎との関係も広まってしまったし……
「まーた赤兎か……」
「無茶な攻略に巻き込まれて……不憫な奴」
「二人でボス戦とか、やっぱ赤兎は馬鹿だ」
「いくら強くても赤兎とは組みたくない……というか組めないよな……」
「ナビしかいないと思ってたよ、あいつとコンビ組める奴」
「……赤兎、おまえいつもこんな攻略してるのか? なんかオレに同情の視線が集まってるんだが……」
「ん? 確かに他の奴らからよく『おまえ馬鹿だろ』って言われるな」
どうやら赤兎は前線の問題児だったらしい。そのおかげかライトに対する差別意識が薄らいできている。というより、赤兎のインパクトのせいでライトの影が薄れている。
「………まあ、お祝いに豪華な夕飯でも作るか」
今夜のメニューは赤兎と二人で狩ったモンスターの肉をふんだんに使ったカレーだ。
「おお、旨いぞこれ」
「カレーなんて一ヶ月ぶりか……」
「肉もただ焼いたのとは全然違うな」
「ライト…だったか? おかわりくれ!!」
「赤兎に気に入られるとは災難だったな!」
「ライト、やっぱり私たちのパーティーに入らないか?」
大好評だった。
なんだかんだで胃袋から押さえる作戦は有効だったらしい。まだライトに敵意を抱いているプレイヤーもいるが、
『ライトが全員に振る舞うための食料を集めるために赤兎とコンビを組んで狩りをしていた』
という事実が大きかったらしい。
赤兎は問題児ではあるが、その確かな実力は最前線でも認められるものであり、その赤兎がコンビとして実力を認めたというのはプレイヤー達に認識を変えるに値する出来事だったようだ。
そんな、ライトが最前線になじみ始めた矢先、大鍋のカレーが空になりライトが鍋を洗おうとしていたとき、ライトに声をかけてくる一人のプレイヤーがいた。
「ちょっといい? 話があるんだけど」
高い声……高校生くらいの少女の声だった。
鍋底をのぞき込んでいたライトは顔を上げてそのプレイヤーを観察する。
背は高校一年生の平均くらい。髪型は短いツインテール、その肌は褐色で、活発そうな顔立ちは『スポーツ少女』という言葉を連想させる。そして、装備は金属をほとんど含まない布製のもので、紅色の道着に薄い灰色の帯を巻いている。さらに拳と足には白のテーピング。
ライトは記憶を検索する。
確か、最前線でもかなり珍しい女性プレイヤー。しかも、その戦闘法は武器を使わず、拳や蹴りだけで戦う際物であり、道着の色も合わせて『紅一点』と呼ばれるソロプレイヤー。
「えっと……アイコさんだっけ? 残念ながら、おかわりならもう無いよ」
「おかわりが欲しくて来たわけじゃないよ。あんた自身に用があるのよ、生産職さん」
ライトは怪訝な顔をする。
アイコの口調が穏やかではない。むしろ、殺気立っていると言っても差し支えないくらいだ。
「オレが生産職かと聞かれたら『yes』とは答えにくいところなんだが……何の用かな?」
今、赤兎は腹ごなしと称してダンジョンの東側を攻略し始めている。後ろ盾となる赤兎が不在なのだ。
どうやら、そのタイミングを狙ってきたようなのだが……ますます穏やかな用事とは思えない。
ライトはいつ攻撃されても良いように鍋から手を離して身構えた。
その反応を見たアイコはニヤリと笑い、道着の胸元に手を入れた。
ライトは慌てて帽子を深くかぶって目を隠す。
「な、ちょっと待て、何を見せる気だ!?」
「これよ!!」
アイコは封筒をライトの胸に押し付けた。
そこには『果たし状』と書いてある。
「生産職、あんたに決闘を申し込む!! 負けた方が一つ勝った方の言うことを聞く、この条件で今すぐあたしと戦え!!」
凄い気迫だった。
まるで、恨みでもあるかのようだった。
その言葉に、ライトは思わず呟いた。
「いやそれ、口で言うなら果たし状いらなくね?」
《丈夫な糸》
細くて丈夫な糸。
(スカイ)「今回はライトのよく使う武器の『糸』です~」
(イザナ)「ハードグローブとのコンボで使ってますよね」
(スカイ)「ライト、結構これ買いだめしてるのよ~。使いすぎるとすぐ切れちゃうし、切れ味も落ちるから」
(イザナ)「モンスターを縛ったはずなのに糸が切れて逃げられたら危ないですからね」
(スカイ)「ま、ライトならたとえ糸が不良品でもなんとかしそうだけどね」
(イザナ)「不良品を混ぜたら駄目ですよ?」




