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『深夜二時』

※北○というよりどちかというとメタ○マッ○ス系


□店頭・自動ドア前『深夜2時』


 店頭の自動ドア前には、犯罪現場保存に使われる黄色いテープ(規制線)が張りられている。

 自動ドアが開き、入退店を知らせるチャイムと共に警官が現れた。

 彼らは規制線を撤去して去っていった。


 続いて現れたのは、明らかにメイド服をイメージしているデザインの、可憐なスタッフユニフォーム姿の少女だ。名札には『リーン』という名前が表記されている。


 リーンは『清掃中・足下にお気をつけください』と表記されているプラパネルを自動ドア前に設置した。



□コンビニ店内


 レジカウンター前……。

 床が真っ赤な血で染まっている。

 『マネージャー』と表記された名札を付けた男性店員がその床をテキパキとモップがけしている。


 レジカウンターには『菊地』という名札を付けた男性バイト店員がいる。

 リーンのメイド服っぽいユニフォーム姿と違い、マネージャーと菊地君は防弾チョッキに警棒を装備している。マネージャーはさらにインカムを装備している。


 菊地君は真っ赤な床を気持ち悪そうに見つめている。

 そんな菊地君にマネージャーがふいっと顔を向ける。


「菊地、ボーっと突っ立ってるんなら、床清掃手伝ってくれよ」

 菊地君は顔をしかめた。

「えぇー。今日、臨時のシフトなんだから勘弁してくださいよ」

「突っ立てるだけじゃ逆に暇だろ?」

 そんなやり取りをしているうちに、店内にリーンが戻ってきた。

 彼女はマネージャーの前で立ち止まり、無言で両手を差し出した。


「え、なに? 掃除代わってくれるの?」


 リーンはこくりと頷いた。


「もうちょい給料上がんないかなー。そしたら少しは真面目にやるのに」

 ぼやく菊地君をマネージャーはジトッと睨んだ。


「維持費や無駄な人件費がすごくてこれ以上は無理だろうなっ」

「そうっすよね~」

 嫌味のこもったマネージャーの言葉を、菊地君はサラッと流した。


 リーンは黙々とモップを動かしている。


「じゃあちょっと休憩行ってくるわ。菊地君、レジのお金貯まってたら途中集金頼むよ」

「へーい」


 マネージャーは店内奥へと歩き出した。

 店内奥のスタッフルームのドアは防火扉のように頑丈そうなドア。

 マネージャーはドアのスリットにカードキーを通した。

 重々しい音と共にドアが開き、マネージャーはスタッフルームへと入っていった。

 ガシャンッ、とドアが閉まるが店内に響き渡った。


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