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時雨の剣  作者: 根拠の無い自信
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決意、そして出発

「分かりました。説明致しましょう。」


神様は語り始めた。


「あなた達はパラレルワールド、という言葉を知っていますか?」

「ああ。平行世界とかいうやつだろ?」

「はい。あなた達の世界とはまた違った運命をたどった世界の事で、それは無限にあります。」

「それがどうしたんだ。」

「あなた達の世界が科学の世界だとしたら、助けてもらう世界は魔法の世界です。この科学と魔法の世界は、すべてのパラレルワールドの始まりの世界なのです。」

「つまり、俺らの世界から派生したパラレルワールドと、魔法の世界から派生したパラレルワールドがあるんだな?」


木芽は頭がこんがらがってきた。


「は~?ドユコト?」

「ちょっとだまってろ。後で話すから。で、続きは?」

「今魔法の世界がイレギュラーな存在である魔王の手により、滅ぼされかけています。魔法の世界と科学の世界は対で存在し一方が崩れれば一方も崩れてしまいます。これが起こると、パラレルワールドが全て消えてしまいます。それだけは避けなければいけません。」

「まぁ、何故助けないといけないのかは理解した。」

「分かってくれましたか。」


神様はホッとして、さっそく異世界へ行かせる準備をした。


「おいおいおい、ちょっと待てよ。」

「はい?なんですか?」

「何で俺たちが行かなきゃなんないんだよ。重要なのはそこだろ。」


神様はうっかりしていた事に気づいた。


「ああ、それはですね前々からヤバかったんですよ。でも、その世界の中で解決できるだろう、という

ゼウス様の意見で、様子を見てたんです。」

「ゼウスって、あの?」

「はい。一番偉い人です。私は下っ端ですよ。んで、そろそろ世界の中じゃ解決できないってんで、ある計画が始まりました。それが、あなた達2人です。」

『は?なにってんの?』

「素晴らしいハモリですね。あははは!ツボ!」


コロコロ笑う神様を見て、あ、確かにこいつ下っ端だな。と、時雨は思った。


「笑ってんじゃねえぞ。どういうことだ。」

「つまり、あなた達は私達神々が、世界を救えるような人材を、ということで作られたのです。まぁ、人類は基本神々の作ったものですけど。」


時雨はこの事実を聞いた瞬間二つの事を心に決めた。


「分かった。行ってやる。魔王を倒せば生き返れんだろ?」

「ええ。もちろんです。」

「だったら、一つ約束しろ。俺たちが世界を救えたら、ゼウスに会わせろ。」

「ええ!なんでですか。私でさえほとんど会えないのに。」

「黙れ。いいから約束しろ。」

「はぁ、分かりましたよ。んじゃ決定ですね。それじゃ、私からプレゼントがあります。」


話に寄れず暇だった木芽が急に入ってきた。


「何何?何なの?」

「まずは木芽、あなたにこの魔法を授けましょう。」


神様の手が光り、その光が木芽の胸の中へ入っていった。


「時雨の力になりたいと、心からそう思ったとき勝手に発動します。」

「でも、私どうやって戦えばいいの?」

「それはあなたなら自分で見つける事が出来ますよ。そして、時雨。あなたには、剣をストックできる力を与えましょう。」


また手が光った。青い色をした光が時雨の胸へと入る。


「使い方は?呪文とかあるのか?」

「いいえ、ありません。この剣を使おうと思ったらストックできます。しかし、ストックできるのは1つのみです。」

「ストックって言うのか?それ。」

「ストックした剣は、あなたがイメージすれば無限に出てきます。」

「へぇ。なら使えそうだな。」


神様は少し真剣な目つきになった。


「装備とかは用意してあげられません。お金は少しだけですが持たせてあげられます。なので頑張ってくださいね。」

「え~。神様ってケチの?」

「ケチとは失礼ですね。あんまり介入したらダメなんです。では、世界を救う旅、いってらっしゃーい」

「おい、ちょっとノリがおかしくねえか?」


時雨の言葉だけが残り、2人は姿を消した。

読んでいただきありがとうございます。

やっと出発出来ました。木芽は何で戦うのでしょうか?異世界、どんな所なんでしょうか?

次話もお楽しみに。

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