発向、そして散見
北の方は、吹雪が酷くなっていた。しばらくレリックの町にとどまってた。
「なあキリ、一緒に剣の練習しねえか?」
「よっしゃ、やってやるよ。」
「仲良くなったもんだね~」
「一試合だけで、そんなに心が通じる物なんですね。」
「時雨は、剣士仲間多いからね。剣士同士、何かあるんだろうね。」
時雨は思い切って聞いてみた。
「キリ、俺たちと一緒に旅しねえか?お前なら十分な戦力だと思うんだ。」
「そう言ってくれると嬉しいぜ。でも、それはできねえな。」
「何でだ?」
「ここは俺の故郷だ。俺が守らず、誰が守る。故郷守れねえのに、幹部とか言ってられねえよ。」
「そうか。」
キリルの中に、確かな覚悟を感じた時雨は、仕方なく諦める事にした。
次の日、ようやく吹雪が収まった。3人は出発する事にした。
「じゃあな時雨。帰って来いよ。」
「任せてろ。俺は約束は破らねえよ。」
「約束守るけど、嘘はつくよね。信用しないほうがいいよ。」
「木芽、男の友情の邪魔すんな。」
「キリル、バイバ~イ。」
「さようなら、キリルさん。」
「無視すんな!」
しばらく歩くと、分かれ道と立て札があった。
「なになに、何だコレ。問題か。」
立て札にはこう書いてあった。
『次のうち、一つ嘘の文章がある。それを見つけ、正しい道を導け。さもなくば、地獄へと
誘われるであろう。
A「右の道が正しい。Bは嘘をついている。」
B「左が正しい。Aは嘘をついている。」
C「Aは正しいが、Bは嘘だ。」
さあどれだ。』
「めんどくさい。リリー、頼んだぞ。」
「は?・・あ!はい。分かりました。」
「時雨、リリーちゃん一人で解かせるの?」
「違う。」
その時リリーの姿が木芽の目の前から消えた。
「!どこ行ったの!」
「見に行ったんだよ。」
「何を?」
「左右どちらの道が、何処につながっているのかテレポートで見て貰ってんだ。」
「ああ!それなら考えなくて済むね。」
また突然現れた。
「右の道が安全です。ふつうの道でした。」
「ちなみに、左の道はどうだったの?」
「左の道には、トラップが無数に仕掛けられていました。」
「分かるもんなのか?」
「もうあからさまでしたよ。行きましょう。」
危険などはほとんど無かった。途中、山賊の団体に遭遇した。
「金目の物持ってんだろ?」
「持ってねえよ。消えろ。」
「ああん!てめえ、死ねえ!」
時雨に斬りかかったが、山賊の手には武器は無い。
「無刀取り。取られたら普通気付くだろ。」
「なあ!」
「こうなったら、人海戦術だ!囲め!」
「秋風さん!」
「心配すんなよ。大丈夫だよ。」
一人がまた斬りかかる。だが、時雨の無刀取りの方が早い。
「来いよ。一歩も動く必要ねえよ。」
「んだと!殺せ!」
次々と襲いかかって来るが、時雨の方が圧倒的だ。片っ端から無刀取りをする。
十分ぐらいすると、全ての山賊の武器が時雨の足元にあった。
「まだやるか?」
「ひぃぃぃぃぃ!」
全員逃げていった。その表情は怯えきっていた。
「ふう、いや~ハラハラしたぜ。」
「こっちの台詞だよ!」
「ホントですよ。いつ斬られてもおかしく無かったですよ。」
「わりぃ、ま、結果オーライだ。行こう。」
またしばらく行くと、塔のような物が見えた。
「あれか。」
「はい。恐らくあれが北の幹部、ゴランの塔です。」
読んでいただきありがとうございます。
立て札の問題はあまりよく考えてません。ん?本当に右か?と思われた方。
そこはスルーでお願いします。
あと、題名の二字熟語が無くなってきました。
次話もおたのしみに




