~プロローグ~
プロローグ編ですが、短くてすみません!
舞台背景とこれから起こる事の序章を書けてればいいなぁと思いつつ投稿してみます。
~プロローグ~
時は流れ現代。
世界には、大きく分けて3つの国で成り立っている。
フィリシア王国・ジェナスト帝国・クレジオ中立国である。
フィリシア王国とは、国王の名のもと、戦員を育てる為の養成学院がある。
その養成学院には毎年300人以上の志望者が集まるほど有名な学院だ。
財政的にも他国よりも安定している国である。
ジェナスト帝国は、帝国が全てを支配するという国で、かなり戦闘的な国だ。
クレジオ中立国は、一切他の国には味方せず、常に中立の立場を主とする国である。
2年ほど前に、ジェナスト帝国がフィリシア王国に戦争を仕掛け、現在でも戦争は続いている。
互いに「ソウル」を使い攻撃しあう為、その被害は計り知れない。
いや、最早互いの国には被害しか無いと言っても過言ではないほどである。
そんな中、フィリシア王国の養成学院からも戦争へと駆り出される若者も後を絶たなかったが、遂には人手不足に陥り急遽養成学院は新入生を募集した。
しかし、戦争中と「ソウル」によって受けた被害が重なり、養成学院に入る志願者はほとんど居なかった。
そんなある時、一人の少年がこの養成学院へと訪れる。
「蓮」と名乗った少年の背にはバスタードソードと呼ばれる大剣を背負い、刀身全体には肉眼でもわかるほどの強力な風が渦巻いていた。
蓮は迷う事無く歩き受付係の元へ来ると、養成学院騎士課に入る。と告げそのまま踵を返しその場を去っていった。
そして蓮と入れ違いに歩いてきたのは一人の少女だった。
「優飛」と名乗った少女もまた蓮と同じ様に受付係まで歩み、養成学院魔法士課に入ります。と告げて踵を返し去って行く。
この時、蓮と優飛が後に世界を揺るがす大きな出来事の中心人物になるとは、誰も気付けるはずもなかった――。