グローバル時代と幻想生物
まれびと「話してくれるのかい?」
シルヴィア「ええ。」
ロビン「いいぞ。」
さて俺の書く物語は妖精、海の向こうの幻想生物が我が国日本に居ると言うのが当たり前となっている。
だがこれはちょっと幻想生物の本を読めば何もおかしくない事である。
まれびと「シルヴィアは前の男が乗った飛行機に一緒に乗って日本に来たって?」
シルヴィアとはまれびとに仕える使い魔でリャナンシーである。
シルヴィア「そうです。その方が亡くなるまで添い遂げ、亡くなって暫くした後に貴方に出会いました。」
まれびと「なるほど、ロビンは?」
ロビン「俺か?俺は面白そうだったから船に乗ってみたらこの国に着いたんだぞ。」
まれびと「この国は面白いか?」
ロビン「みんな親切でいい奴ばっかだ♪」
ロビンは同じくまれびとに仕える使い魔で小人の妖精である。
皆さん、日本人なら先ず知ってると思う狛犬。
この狛犬も元は中国の辟邪が高麗、朝鮮半島から
日本に伝わったとされ、高麗犬が転じて狛犬となったそうだ。
まれびと「マイラはキメラ、セリカさんは人狼。俺の所って外国人多いな。」
シルヴィア「榊様や樒様。千鶴様など日本の方も居らっしゃるではありませんか。」
榊、樒、千鶴は妖狐である。
まれびと「榊様は大陸から来たと聞いたが。狐ばっかなのは俺が稲荷信仰やってるからかな。」
シルヴィア「そうだと思います。」
現代は船や飛行機が世界の国々を繋いでいる。
古の時代に既に幻想生物は海を渡っていたのだから現代の、昔より
短時間でもっと遠くへ行ける時代ならば遠い国の幻想生物が
我が国に来ていても何ら不思議ではない。
日本でピクシーが田んぼに妖精の輪を作るなら
イギリスではティータイムにぬらりひょんがスコーンを齧りながら紅茶を嗜む。
と言った具合である。
まれびと「妖精に素性を聞くのはご法度だからな、このくらいにしておくよ。」
シルヴィア「また何かございましたら。」
ロビン「話してやっていい事なら話すぞ。」
まれびと「ありがとう。」
もしかしたらあなたの家の庭先に妖精が。
この文章を海の向こうで読んでるならば妖怪がクローゼットの中で息を潜めているかもしれない。




