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異世界と12の召喚獣  作者: ドンサン
魔王になった

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火山の噴火と共に

明朝から大きな地震によって、急いでポストルンの部屋に来たおれ達は、ニグラ達と合流した。


「火山が噴火した。おれは避難誘導に行ってくる。ウェンペここのことは頼むぞ」


ニグラは執事長らしき男と奥さんに屋敷を任せて出ていった。

有事に備えて、ポストルンの部屋にはポストルンと母、一応客人であるおれ達、ポストルンの担当執事と執事長、ロボット執事達が集まっている。

広い子ども部屋とはいえ、バインフーを送還し、蛇のクテクを腕に巻きつけて、少しだが人を減らした。


その直後、執事長のウェンペがニグラの奥様を後ろから剣で刺して、足首を斬った。

ウェンペはそのまま剣を振り上げポストルンに切りかかろうとする。

専属執事がポストルンを抱き抱え守った。

おれは突然の行動に驚いたが、急いで刀を抜いて剣を防ぐと、太牙くんがウェンペを突き飛ばした。


おれは回復液をニグラの奥さんにかけて、傷は塞がった。

傷が治るとすぐポストルンの前に立って構える。


「手順は間違ってなかったはずなんですけどねぇ」


ウェンペは破れた服を脱ぎながら言った。

ポストルンの母は怒りからか、髪の毛が短くなり体毛が生え、全身の毛が逆立っている。


「はぁ。これだから品位の低い獣人からちゃんと殺っておけばよかったんですよね。目の前で息子が絶命するのをご覧になって頂こうと考えたのが間違いだったのでしょうか。それともそこの魔王が計算外だったのでしょうか。いやぁ、考えるのも面倒ですねぇ」


おれが魔王であることを断定する発言だが、ロボットを含めた周りの誰1人として、まるで既に知っていたかのように平然としている。


「あなたが魔王なのは知ってたのよ。ヨツヤの国を潰したのも。警戒はしてたけど、まさか助けてもらうなんてね。仲間という認識でいいのかしら」


バレてたのかという気持ちと、それでも受け入れてくれていたニグラとは改めて話したいと思った。


「別にわざわざ揉めるつもりはない」


おれは刀を執事長に向けて構える。


「わたしはアルカラ。詳しいことは後で話すよ」


ポストルンの母は名乗り、息子を守るように構えると、ウェンペは腹部の金属を払いながら剣を構える。


「こうなったなら、執事達にも手伝ってもらいましょうかね」


周りにいるロボット執事達も戦闘態勢になる。

周りを召喚し直したバインフーとクテク、太牙くんに任せて、おれがジェミニとスーリを肩に乗せたまま執事長のウェンペを相手にする。


「おれ達で対応するから、ポストルンを頼む。」


魔神の神器に魔力を流し、装備を整えて斬りかかると、止められたがそのまま押し切った。


「見た目で判断するのはよくありませんね。しっかり対応させていただきますよ」


ウェンペは胸ポケットからガラスの小瓶を取り出して割った。


「魔法の使えない魔族…敵ではないですね」


「手伝うよ?」


失笑するウェンペと、気にかけるアルカラ。

おれは2人ともを無視してウェンペに斬りかかると、受け流して反撃されるが、魔神神器のバフ効果で回避する。


地面をしっかり蹴り、突きを試みるも止められた。

動きが単調すぎて、簡単に読まれてしまう。


リクドウをこん棒に切り替えて構え直した。

さらに攻撃を仕掛けるが、大したダメージにはならない。


「身体はロボットで、人間の対応速度を超えていますから、子どもが速くなった程度では私の相手ではありませんね」


そのウェンペの挑発に、大人しく肩に止まっていたジェミニが反応する。

おれに高速移動と複眼を付与してくれた。

素早い動きで手数を増やし、確実に回数を当てていく。


「効かなくても、鬱陶しいんですよ!」


おれはウェンペが強く振った剣の突風で吹き飛ばされ、それと同じぐらいに、太牙くん達のロボット執事討伐が終わった。


「遅いぞつかさ」


「うるさい」


おれはリクドウを斧に変えて、高速移動の力を利用しながら思いっきり斧を降った。

斧はウェンペの腹部に直撃し体を吹き飛ばしたが、すぐに立ち上がられる。


ウェンペは激しく怒り、激しい殺意で攻撃してきた。

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