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異世界と12の召喚獣  作者: ドンサン
魔族領の生活
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神様の名前

シュバルと建物に着いたけど、周りには誰もいない。宴は全員参加のようだ。

頭の部屋まで行くと大鬼が鬼頭と話していたが、おれに気づき退席した。


「来たか、まあ適当に座れ。飲む物何かあるか?無ければ小鬼用の物を用意するぞ。」


「てぶらできた。のみものほしい」


小鬼ドリンクが気になるのもあるけど、アカリに本を切られて哺乳瓶も出せなくなってしまっている。


少し待つと先程の大鬼が木製のジョッキ型コップを持ってきてくれた。中には濃い色の液体が入っている。コップが木で出来ているせいで中身が見えにくいが、紫色っぽく見える。


(もっと小さいものでよかったのに…)


大鬼は用事を済ませ、またどこかへ行った。ペッシュも瓢箪ではなく、ジョッキで何かを飲んでいる。


「つかさ。いくつか質問をさせてもらうぞ。まずお前を転生させたのはどんな神様だ?」


どんな神様ってどういうこと??

この世界の神は1人じゃないってことかな。

それとも前世の、あのくそ猫野郎のことか?

でも、あの猫野郎は何もしてくれてないから今は忘れよう。


「なまえはめりーさん、3つのちからをくれた。」


「メリー?そんな神はこの世界にいねぇぞ」


ペッシュは不思議そうにしている。

その顔を見ておれも不思議になる。

何せおれは嘘をついてないし、ギフトもしっかりもらっているから、転生はちゃんと成功してると言っていい。


「この世界にいる神は7人。【魔神】マーノア、【鬼神】マルージュ、【人神】ゴルフ、【龍神】ドーベン、【獣神】ドマン、【精霊王】メディター、そして【神王】シナ。細かい事は今は省くが魔族や人族などそれぞれに対して神が1人、その神達をまとめる神王が1人で計7人の神がこの世界には存在している」


ペッシュが丁寧に説明してくれた。

おそらく種族同士で各々神様を崇めているってことだろう。

メリーさんはこの中の誰かなのか、また別の神なのか。

そこは謎だけど。


「さもん、らぱん。かみさまについておしえて」


「キュ、キュッキュ」


(どうせペッシュに伝わらないんなら、念話でお願いします。)


ペッシュには少しの間、静かにお酒を飲んでもらっておく。

ちなみにおれのは普通のぶどうジュースだった。そして普通にうまい。


(存在している神様は先程の7人で間違いありません。元々は神王様が6人の神様とこの世界の大陸を作ったとされています。そして6人の神様がその大陸に生命を落としました。それらの生命が生活をしているのがこの世界です。)


偶然人族だったが、違う種族を選ぶことができたことをペッシュに伝えた。


「ついてこい」


ペッシュが立ち上がり、例の場所に向かった。気が進まないからシュバルに乗って行く。

さっきアカリにボコられた闘技場へ。


「おそらく神王様だろうな。鬼神なら鬼族、人神なら人族にしかできねぇし、転生先もその領内でしかでねきねぇ。そもそも人族以外の転生者は聞いたことないがな」


道中、ペッシュが教えてくれた。

そういえば魔族達もそんなことを言っていたような気がする。


さっきペッシュが見ていた席の下に来た。壁と同化している扉をペッシュが開く。

そこには1本の刀の形をした物が封印と言うか、祀られているようだった。


「これは七神刀。世界を平和にする者のみが抜くことを許されている、と伝えられている。あくまで伝承な上に、それ以上の情報もねぇ」


めっちゃ喋るけど、鬼族っておしゃべりさんなんかな。宴も賑わってたし。

ただ、それよりも疑問に思ったことがある。


「なんでそんなはなしをしたの?」


別にこの話する必要なかったし、なんならここまで見に来る必要もなかったよね。


「理由はねぇな。ただ伝えた方がいい気がしただけだ。つかさ、明日の朝には出るのか?」


「そのつもり」


「土産をやるから、出発前にまたここに来い。今日はとりあえず宴に戻れ。今ならまだ間に合うだろうよ」


なら最初から宴の後でよかったじゃないか!

と心の中で叫びながらシュバルに乗ったまま一旦戻った。


鬼達はまだまだ楽しそうに飲み食いしてる。そういえばコップを忘れてしまった。さっきのぶどうジュースおいしかったんだけど、仕方ない。


「これ食べる?」


「コップもあるよ」


「もうムリぃ~」


おぉーー!!

鬼頭より何倍も落ち着くし、もはやあんぽんたんに会いたかったとも言える!


アンからぼたん鍋をもらい、タンからジュースのは入ったコップをもらって、ポンを見ながら食事をする。

ポンはそこにいるだけでなんかほっこりする。


小鬼達と話していると時間はあっという間に過ぎていく。大鬼達が辺りで寝始めたので、おれも一緒に寝ることにする。

どうやら小鬼達もここで寝るっぽい。

みんな家に帰らんのんかい、とは思わない。みんなで楽しくご飯を食べて、寝転ぶと空にはたくさんの星が輝いてる。


(そんなの、ここで寝るよね)


おれはシュバルを枕にしてラパンと、今日は小鬼達も一緒に寝る。明日のお土産に期待しながら。

今回は少し短めです。

来週は新しい街に着きますので、しばしお待ちください。

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